口周りの手術は経過が長いです。少なくとも3ヶ月、出来れば半年から1年診ていきたいのです。
上白唇短縮術(人中だけだはありません)の後戻りは、創の縫合の質に依存します。真皮縫合が終わった時点で隙間がなければ、術後3ヶ月以上経ても傷痕の幅が拡がらないのなら、後戻りはしない筈です。実際私は精魂を込めて、時間を掛けて、真皮縫合してきましたから、一番長い症例は10年経っても後戻りしていません。ただし伸びた人は居ます。
対して口角挙上術後は後戻りが皆無ではありません。何故なら、強固な真皮縫合ができないからです。口唇は赤い赤唇だけではありません。上下の皮膚も白唇と称します。口角挙上術時に、赤唇と白唇を縫合することになりますが、白唇には真皮があっても、赤唇には真皮は存在しません。従って中縫いは真
▼続きを読む
カテゴリー別アーカイブ: 口角挙上術
私の口周りの手術は最終兵器として利用されます。上白唇短縮と口角挙上術は適正なデザインで丁寧に!。
題名にある様に、ポリサージェリー(複数回手術)の患者さんで満足な結果を得られていない患者さんが、何とかしたくて、やっと私を見つけ出したのです。やはり、最終的に満足な結果を得る為には私に罹る患者さんが何人もいらっしゃいます。私は最終兵器として利用されています。
この様な患者さんは、これまでの美容治療の経過=手術歴が重要です。アナムネーゼと言って病歴ですが、既往歴とも言います。美容医療以外では、アナムネが大事で診断に半分以上寄与します。診断は治療方針を決めるためにあります。診断の目的は、カルテに書いて費用を決めるためではありません。美容外科手術に於いては、これまでの手術歴と施行者が解らないと、私の治療プランが立てられません。これまでに何が為されているか判らないと、解剖学的な構造がどのように
▼続きを読む
▼続きを読む
他院で鼻唇溝(法令線)に脂肪注入したらボコった。口角が下がって赤唇が消えた。まず口角挙上術で第一段階。第二段階は超音波脂肪吸引。第三段階は切除と削除。
鼻唇溝は目立つ。人相学でも法令線は凶相とされるそうです。占い師もこれを観て悲劇を予想します。二つのポイントがあります。1、解剖的成り立ち。2、その溝の向きです。
鼻唇溝は溝です。しわとして刻まれているかは別で、表情筋に引き込まれているのと頬脂肪体の下垂が造ります。時折手術で診るのですが、鼻唇溝の皮膚の深部は皮下脂肪が薄く、その深部に表情筋の中でも頬骨筋群が付着(停止)しています。上から上唇鼻翼挙筋が鼻翼の横に、下に大頬骨筋、小頬骨筋、口角の横に笑筋が上下に並んで付着しています。筋体は皮下脂肪下に付着して、そこから皮膚に向かってすだれ状にコラーゲン繊維が真皮層(これもコラーゲン繊維)に繫がっています。笑う時や口角を拡げる表情時に、上や横に引かれると皮膚が深部に引き込まれて溝が出来、皮膚が
▼続きを読む
▼続きを読む
他院で鼻唇溝(法令線)に脂肪注入したらボコった。口角が下がって赤唇が消えた。まず口角挙上術で第一段階。
鼻唇溝は目立つ。人相学でも法令線は凶相とされるそうです。占い師もこれを観て悲劇を予想します。二つのポイントがあります。1、解剖的成り立ち。2、その溝の向きです。
鼻唇溝は溝です。しわとして刻まれているかは別で、表情筋に引き込まれているのと頬脂肪体の下垂が造ります。時折手術で診るのですが、鼻唇溝の皮膚の深部は皮下脂肪が薄く、その深部に表情筋の中でも頬骨筋群が付着(停止)しています。上から上唇鼻翼挙筋が鼻翼の横に、下に大頬骨筋、小頬骨筋、口角の横に笑筋が上下に並んで付着しています。筋体は皮下脂肪下に付着して、そこから皮膚に向かってすだれ状にコラーゲン繊維が真皮層(これもコラーゲン繊維)に繫がっています。笑う時や口角を拡げる表情時に、上や横に引かれると皮膚が深部に引き込まれて溝が出来、皮膚が
▼続きを読む
▼続きを読む
白唇短縮術後と口角挙上術後は嬉しくなって、追加手術をしたくなるのはこちらも嬉しいです。でも逆に2回法の方が成績は良好です。
口角が下がるのは鼻唇溝の内側の軟部組織が伸展するからです。つまり上白唇は全体を短縮挙上しなければアンバランスになります。加齢で長くなる白唇に関して、経年的には10年しか診てきていませんが、平均値を世代的に診ていくと十年で約1㎜ずつ伸展しています。この数値は長年計測してきた私ならではの知見です。
なお唇は赤い部分だけでなくその上の皮膚まで唇です。赤い部を赤唇、皮膚の白い部分を白唇と称します。英語でVermillionとWhite lipと書きます。先日USA在住の人にも確かめました。唇は擬態としてセックスアピールを魅せますが、アジア人は宗教的にか、また先日の問題を見ても解る様に科学的な民度が低い為にか、性的な言動を忌避するため口唇を意識しませんから、赤唇と白唇を知りません。実は形成外科医
▼続きを読む
▼続きを読む