先日来院された、眼瞼下垂手術1週間後の経過を提示いたします。
さて、今回の症例は中学からの留学生で、そのまま仕事に就いた女性です。性格の優しい方で、言語も完璧でない為におとなしい印象を与える人です。中学と言っても河北省出身だそうで、蒙古系の強い印象です。そうですね、中国と言っても広くて、南方系は古いアジア人系、北方は新しいアジア人径=モンゴル系が強い様です。もちろん、交配して来ていますから、混合していますので、あくまでも割合としてです。日本でも南北で古いアジア人系と、新しいアジア人系の割合が違うのは、前にも説明しましたし、科学的事実です。
という訳で、今回モンゴル系の要素=一重瞼で蒙古襞が強い。眼瞼下垂症状を呈している。そんな、典型的症例ですから、経過を追ってよく診て行きましょう
▼続きを読む
カテゴリー別アーカイブ: 鼻の美容外科
切る手術と切らない手術 切る、打つ、埋めるは基本 -糸について-
前に予告したように、糸の話を再開します。
切る、切らないの手術内容にこだわらずに、より良い結果とより経過の良い手術法を、検討していきたいと思います。切る切らないを組み合わせて、ダウンタイムと結果と持続性のバランスを取りながら、美容医療を受けましょう。
先に念を押して置きますが、糸を始めとした体内埋入物は、身体に対して害を及ぼす物はありません。生物学的な害=ばい菌等はあり得ないし、化学的な害=毒性のある物質などもあり得ません。この点は医学ですから、科学的にカットされています。生体が反応する異物反応=いわゆるアレルギーを呈する物は原則として使用しません。物によってはアレルギーはごく稀に起きますが、私達は使用不可とします。
体内に埋入するだけで、いやがる人がいますが、食べ物だって
▼続きを読む
▼続きを読む
切らない鼻翼(小鼻)幅縮小術は、簡単に受けられます。その3=4ヶ月後
4ヶ月前に行った切らない鼻翼縮小術の症例は、実は2回目の手術です。だから逆に、症例提示として皆さんに役立つ経過をお示しできると思います。
この症例は、昨年3月に1回鼻翼縮小術を行いました。左下図が術前下方から、右下図が術前正面像です。ご覧になるとお判りかと思いますが、鼻翼切除術も併用しています。
そして、昨日4ヶ月目の結果を提示できます。なんと言ってもサイズの問題ですから、皆さんが参考にして下されば幸いです。
先ず、前回の手術前。
左下図が術直後下方から、右下図が正面像です。
術前の鼻翼最大幅40㎜を術直後34㎜に狭めました。鼻翼基部で2.5㎜の組織除去も併用しています。
これが術後1週間では下の二図の様に37㎜まで戻っています。実
▼続きを読む
▼続きを読む
切る手術と切らない手術 切る、打つ、埋めるは基本 -切らない手術について-
前前回突然停めてしまいましたが、前回も面白かったでしょう。
では、続きです。
切らない手術は軟部組織通しをつなぐか、軟部組織を硬組織に吊り上げることで、「挙げる。」「寄せる。」ことを狙う手術です。その仕組みは単純ですよね。但し切る手術と違って、小さな瘢痕はしかできませんから、面で引き揚げることは難しく、糸にすべての荷重や負荷がかかることになります。さらに実は、糸がかかっている軟部組織は本来軟らかいのですから、糸で引き揚げた組織の負荷は糸にかかるのではなく、糸がかかった軟部組織の点や線にかかるのです。
つまり、糸での切らないの手術が戻るのは、糸のせいだけではなく、糸がかかった軟部組織が裂けていって、ずれていくからです。
私は、大学の形成外科で解剖や生理を学んだので、ダウ
▼続きを読む
▼続きを読む
切る手術と切らない手術 切る、打つ、埋めるは基本
昨今、患者さんから切るか切らないかの手術法の違いの質問をよく受けます。これまで歴史上説明してきましたが、美容医療の萌芽の時代から、切る手術と切らない手術は併存してきたのですが、切らない手術を好しとする傾向から、紹介する機会も多くなったのです。池田先生のブログで、101人の名医のインタビューでも、語られています。、切らない手術がいいのではなくて、切らない手術でいい結果と持続性をもたらせなければならないという事です。今回その理由を説明します。
美容医療で求められる形態改良の方向として、足すか引くかと、挙げるか寄せるかがあります。部位別に例えれば鼻なら、もともと足りない鼻を足すとか、大きい鼻を寄せるとかが必要な形態のケースが多いです。瞼なら、挙げて目を大きくしたい、横を寄せて大きくしたい、弛
▼続きを読む
▼続きを読む