歯槽とは、歯牙(歯)の植わっている骨のことです。歯は噛む為の臓器ですが、ついばむ作用もあり、鼻や頤よりも前にある方が使い易いのです。ただしそれは人間以外の動物のことです。人間は(一部の類人猿も)手を使い食べます。それが進化の一つです。正視なら口を前に出さないで、手で箸やカトラリー類を使い、約30㎝の距離から持っていって食べることが出来ます。読み書きするのも30㎝前後が楽です。細かい道具(パソコンなども)を使うのも同様です。つまり人間は食べる姿勢も上半身は直立するから安楽なのです。頭を使う仕事でも見易く安定した姿勢なのです。つまり人間は細い作業時に、目と手を使い易いから進歩してきたのです。その結果啄ばまなくなったのかもしれません。だから人類は口が鼻と頤より後ろにあるのが標準です。とはいってもバ
▼続きを読む
カテゴリー別アーカイブ: 口元の美容形成外科
頤プロテーシスもデザイン次第だ!
今回は難しい症例です。難しいというのは結果が悪いということではなく、形態的変化が解りにくいかもしれないと言う意味です。量的変化は少なく、形態的に自然にというか美しくしたのですが、一般人にはそうすれば美容的に良いかを説明しなければわからないと思います。
一言でいえば前医の作り方が下手だったのです。それはこのあと説明しますが、要するに個体に合わせた医療をしていないからです。しかも患者さんの希望なんか汲んでいないし、訊いてもいない様です。私は医師です。美容外科医は医師です。患者さんを診察して治療法を検討するのが仕事です。残念ながら、美容医療の医師の多くは稼ぐのが仕事になっていて、診察のスキルを身に付けていないものが横行しています。
何がおかしいのか?。頤とは、「アゴで使う。」の慣用句の
▼続きを読む
▼続きを読む
鼻の手術が増えました。とは言っても口周りの一環です。初めての鼻尖増高術と口角挙上術の併用。
このところ二次修正手術が増えました。口周りは私が上手だとの評判が立っているから、いろいろな面でのお治しが求められます。このブログで偉そうに書いているから読者の皆さんが理解されているからで、修正術が増えるのは、私としては仕方ないというか自業自得だと考えます。いや患者さんが修正術を受けられることによって安心されるなら、私も嬉しい限りです。
もう一つ優位性があります。診察と計測にを丁寧に時間をかけてします。その上30年以上の美容外科医の経験から美容学が身に付いていますから、その観点に基づいた顔面の形態とバランスを詳しく説明し、診断に基づく治療をしています。
近年何とかミクスのお陰で、美容医療の患者さんが増加傾向です。当院でも最盛期です。私も過去30年で一番、父の時代を含めても50年ぶり
▼続きを読む
▼続きを読む
鼻の手術が流行り始めました。といっても鼻唇角プロテーシスです。
鼻唇角とは何?。一般人は知りえないと思いますが、美容外科医でも知らない輩が多い。形成外科医でも鼻柱基部という言葉しか知らない者がほとんどでしょう。一般人は鼻翼基部も知らないでしょう。
鼻柱とは、鼻尖(鼻の頭)から後ろの鼻の穴の間の柱みたいな部分(読んで字の如くです。)です。ところで唇とは赤い部分だけではありません。そう思っているのは日本人だけです。赤い唇:赤唇と書いて、せきしんと読み、白い唇:白唇と書いてはくしんと読みます。その白唇の中央にある溝が人中です。読んで字の如く人の顔の真ん中という意味ですが、大事な事は胎児に際に顔が出来上がる際に両側から寄ってきて合わさる線です。合わさらなかったら口唇裂になるのです。
側面から見て、鼻柱と白唇の角が鼻唇角です。鋭角だと喰い込んでいて魔法
▼続きを読む
▼続きを読む
やはり口周りの手術は最終兵器。
細かい事は書きませんが、顔面のいくつかの点を改善して来た患者さんです。その結果顔立ちがキリッとして綺麗です。所謂目鼻立ちも元々はっきりしています。そうですと、残りは口元のバランスをさらに最適化したくなるのでしょう。私がいつもブログで細かい計測値や比率を提唱していますから、患者さんは理解して来院されました。今回術後3ヶ月でまとめて掲載し直します。
先ず診察しました。症例は28歳、女性。人中部白唇長17㎜。上顔面57㎜:中顔面59㎜:下顔面61㎜と比率的に下顔面がそんなに長くはない。ただし上口唇(鼻柱基部〜赤唇)25㎜:下口唇〜頤36㎜と黄金比率の5:8よりも上が3㎜長い。従って上口唇短縮4㎜切除を適応出来る。赤唇はカールしているが白唇は直線的なので外反(C−カール)が欲しい。人中は浅くC
▼続きを読む
▼続きを読む