今回の症例は27歳、女性。18歳時にS美容外科でI型プロテーシスによる隆鼻術を受けている。
自覚的に次第に短縮してきた。太い思うとの訴えで来院されました。
他覚的には棒状でその割に鼻根が低く、またプロテーシスが短い。鼻稜が太い。鼻尖が上向いて、その下が平らで、鼻尖が角張っていて、横四角形。触診すると骨膜上に入っている。
そこでプロテーシスを作り替えて、軟骨2枚でダイアモンド型の鼻尖を形造る事を提案しました。今回は先ず、取り出したプロテーシスを画像提示します。
ご覧の様に太く、短く、しかも硬い。前医は一生懸命作ったのでしょうが、美容外科的センス、形成外科的素養に欠けるのでしょう。ちなみによく取り出す、S美容外科のプロテーシスの色です。
その為、術前の形態が格好悪い
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カテゴリー別アーカイブ: 美容医学博士
鼻翼縮小は計測が生命−1週間で経過観察中。患者さんは大満足。私も安心して診ています。−
1週間前に切らない鼻翼縮小術を行った症例の経過をお知らせします。
術前は鼻翼幅39㎜
手術直後幅35㎜
翌日幅37㎜
1週間後37.5㎜
今回は数字を提示するに留めます。
次回どれだけ戻っていくか?、止まるか?。それが問題です。「これで丁度いいです。」と、患者さん。さあて、数字がお楽しみ。次週止まる事を期待します。
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リフト手術は下顎のラインを取り戻します。見て見て!
リフトとは、引き上げる事! 下顎縁の口角の下にマリオネットラインが出てきますが、この溝はその外に組織が落ちてきたからです。皮膚と皮下脂肪が共にです。この部が一番目立つ加齢顔貌の原因です。従来は、フェイスリフトで一生懸命引き上げてきましたが、後戻りは避けられません。本邦では唯一、私の先輩の宇津木龍一先生が計測しています。予めほくろを計測しておき、例えば2.5㎝引き上げて位置が移動したのを経時的に画像解析して行くと、1年で0.5㎝でなく、3年分の1.5㎝戻っていたそうです。学会で画像提示していました。つまりフェイスリフトでも、5年分の引き上げをしても1年後には3年分戻っていたと考察していました。
そんなら、糸ではどうでしょう。もちろん永久性はありません。約2年以内には戻ります。数字的解析は
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鼻翼縮小は計測が生命−真面目にしているのに、患者さんは嬉しくて、みんなで大騒ぎ!−
これまでも何回か画像提示してきた切らない鼻翼幅縮小術の症例です。
糸で引き寄せるだけのこの手術は数字がすべてです。毎回説明してきましたが、鼻翼の縮小法には、外を切り取る手術と中を寄せる手術の2種類あり、それぞれに適応があります。
日本人(アジア人全般)では、鼻の高くない人がメジャーですが、その結果相対的に鼻翼幅が広いと余計に目立つ訳です。要するに3次元的な前後量と側方量の対比です。
鼻翼を下から見て、付け根の幅が広い症例では、先ず付け根を寄せる方法が適します。一方丸く張り出しが多い症例では付け根の上を切り取る手術が適しています。
多くの人は(約3/4)、前者が適応です。本症例も数字的に39㎜の幅があり、丸く張り出しているというよりは`ベタッ`と広がっているのが、下から
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美容医療の神髄37-歴史的経緯第37話- ”口頭伝承から、自分史話へ”その14
1年次から6年次を北里大学形成外科医局員として研修をした後、7年次からは北里大学形成外科医局員のスタッフとして、大学での研究をする者は少なく、多くが一般病院に出向しました。私が出向した茅ヶ崎徳洲会総合病院は、形成外科を4年前に開設して、しょぼしょぼ診療していました。でもそれではつまらないので、私はなんとか診療実績を伸ばそうと目論みました。その要因は臨床病院としての徳洲会の特質や姿勢が、元来乗せられやすい私をその気にさせたからでしょう。この後、茅ヶ崎徳洲会総合病院に2年+1年。大和徳洲会病院に2年出向します。医局在籍15年、スタッフとしては9年のうちトータルで5年です。そこで、先ずはその徳洲会グループの沿革と私の印象を紹介しましょう。
みなさん最近話題に挙がったのを覚えていますよね。その
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