16年目にA美容外科大分院で開業したのですが、チェーン店なのかどうかを説明しようとしています。そこで前回広告面から書き始めました。続けます。
どちらにしても、広告は費用が高額です。そうなると一人では負えません。診療行為は人間がするので、いくら手抜きしたとしてもできる数は限界があります。つまり売り上げには限界があります。そこでビジネスの常識に則って、チェーン店方式が横行し始めました。昭和53年の標榜科目認可後からです。しかも地方大都市にクリニックを作れば受け皿となり、売り上げも増えます。
ビジネスモデルとして、美容医療機関の収支は、入るのは売上=自費は自由料金ですが、相場というのがあります。前回も説明した保険医療ですが、指定を得るのにも敷居が高いので、美容外科では持っている期間は少
▼続きを読む
カテゴリー別アーカイブ: 美容医学
可哀そうな目元を普通にしてあげた症例の術後1週間
今回の症例は典型的な一重瞼で先天性眼瞼下垂症。蒙古襞の拘縮も強く、Puffy eye で腫れぼったい。眼窩脂肪ヘルニアです。前頭筋が常時収縮して眉毛が挙がっています。
まず下の術前術直後の画像をご覧ください。術前は可哀そうな感じです。術直後はきりっとしました。更に術後1週間の画像も見ますと、パッチリとしました。
症例は24歳、女性。先天性の一重瞼=先天性の皮膚性眼瞼下垂症。挙筋機能=挙筋滑動距離:11mmと低下がみられる軽度の先天性筋性眼瞼下垂症。角膜中心間距離58mm(平均60mm)と離れていないのに、眼裂横径24mmで内眼角間距離36mmと目が離れている。つまり蒙古襞の被さりが多い。その結果蒙古襞が縦に突っ張っている。この組み合わせは東アジア人特有の遺伝子型です。とにかく何と
▼続きを読む
▼続きを読む
美容医療の神髄-歴史秘話第91話-”口頭伝承”:美容整形屋と美容形成外科医”その66”「銀座から地方都市へ9:美容形成外科学医」
16年次に医局を辞して、開業をした頃の美容外科の世界の話題が沸騰して6回続けました。まだ書きたい事があったのですが、一度診療の場面に戻ります。そもそもE先生のクリニックを継承した事が発端で話しが違う方に行ってしまいました。
大分県は大分市が県庁所在地ですが、すぐ隣の別府市も経済的な圏内です。近年は湯布院も圏内です。前にも言いましたが、別府に行くと、どう見ても顔を触ったと考えられる人が普通に出歩いています。それもどことなく粋な人で、水っぽい人が多いのです。要するにその昔、高度成長期から、温泉芸者や飲み屋の女将とか、もちろん身体を売る人もいて、女性が稼いで街の経済を支えていたのです。決して温泉のお湯が経済を支えていたのではないのです。女性は気立てと身体もですが、見た目が商売道具ですから、皆
▼続きを読む
▼続きを読む
可愛い女子には黒目整形=切らない眼瞼下垂手術(NILT法)です。
今回はNILT法=切らない眼瞼下垂手術=黒目整形の症例経過を掲示します。
症例は22歳、女性。とにかく広い二重を求めて来院。皮膚の余剰は年齢的に少ない。切らないで重瞼を作りましょうということになります。でも、開瞼が強くないから、広い二重瞼にすると、相対的に眼瞼下垂になり眠そうになる。前葉を持ち上げる量が増えるので重さで開きにくくなり得る。これを医原性眼瞼下垂症といいます。他院で受けられてよく起こしてきます。であるから、埋没法で重瞼を作る際に切らない眼瞼下垂手術を併施するべきです。
下に術前と術直後、そして1週間後、2週間後の画像を提示します。
今回4週間で撮影した画像です。
ご覧の様に初めはオーバーに開いていたのが、1週間以内に丁度よくなり始めますが、腫れが残っていま
▼続きを読む
▼続きを読む
美容医療の神髄-歴史秘話第89話-”口頭伝承”:美容整形屋と美容形成外科医”その64”「銀座から地方都市へ6:美容形成外科学医」
GWは2日間休みました。歴史の話題はまだ尽きません。16年次からの開業の話題が続いていますが、まだ実業の話題に戻れません。そんな中父と私は二人三脚の様にして、形成外科出身の美容外科医の世界と、非形成外科医で美容整形かあがりの美容外科医の仲を取り持つべく暗躍していました。私もいやでもその流れに首を突っ込みます。これは何回も試みられたうちの一場面です。
ところでもう一度、この世界のグループを整理して説明しておきます。形成外科と非形成外科医に分けます。
戦後高度成長期に美容整形が興隆しました。彼らは独学です。外国の文献を呼んで学んだ医師はまだましな方で、すごいのは他の美容整形院に知り合い(彼女とか?)を受けさせて、プロテーシスを抜いてみて真似るという人体実験みたいな方法も行なわれました
▼続きを読む
▼続きを読む