2017 . 5 . 18

可愛い女子には黒目整形=切らない眼瞼下垂手術(NILT法)です。

今回はNILT法=切らない眼瞼下垂手術=黒目整形の症例経過を掲示します。

症例は22歳、女性。とにかく広い二重を求めて来院。皮膚の余剰は年齢的に少ない。切らないで重瞼を作りましょうということになります。でも、開瞼が強くないから、広い二重瞼にすると、相対的に眼瞼下垂になり眠そうになる。前葉を持ち上げる量が増えるので重さで開きにくくなり得る。これを医原性眼瞼下垂症といいます。他院で受けられてよく起こしてきます。であるから、埋没法で重瞼を作る際に切らない眼瞼下垂手術を併施するべきです。

下に術前と術直後、そして1週間後、2週間後の画像を提示します。

OLYMPUS DIGITAL CAMERAOLYMPUS DIGITAL CAMERAOLYMPUS DIGITAL CAMERAOLYMPUS DIGITAL CAMERAOLYMPUS DIGITAL CAMERA今回4週間で撮影した画像です。

ご覧の様に初めはオーバーに開いていたのが、1週間以内に丁度よくなり始めますが、腫れが残っていました。2週間ではカラコンして撮影してくれました。腫れは取れていて、ラインもくっきりすぎないで眼の開きはパッチリ!、可愛い~い!。4週間経つとさらのなんかパッチリして写りました。力を入れないでも自然に開瞼がアップしています。撮影慣れでしょうか?、顔位も正対していますから、眼位も自然です。可愛いだけでなく、目は口程に物を言っています。

その目で下の近接画像をご覧ください。左からぞれぞれ、術前、術直後、術後1週間、術後4週間の順に上段が右眼瞼、下段が左眼瞼です。

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近接像だとより詳しく経過が判ります。

ただし、切らない手術では術後の腫脹は軽いと言っても、術後亢進します。確実に48時間がヤマです。術直後には対して腫れていないのに、術後必ず一度は腫れます。術後1週間でもまだ術直後よりは目立ちます。ただしこの程度なら出歩けるし4日目からはメイクして隠せたそうです。術後2日をピークに何もかも軽快しますが、ダウンタイムは2〜7日とばらつきがあります。術後1週間ではまだ腫れが見えます。術後4週間では術直後と同程度まで軽快しています。

通常切らない手術では、自費診療ですから、術後経過観察を義務化していません。こうして、ブログ掲載の承諾を得た患者さんには、撮影(診療もする。)日時を指定して契約します。ですから、こうして術後経過を提示出来ます。

このくらいのダウンタイムが平均です。本症例の患者さんではカラコンとメイク不可の3日間がダウンタイムでした。ダウンタイムは社会性に左右されます。周囲にちょっとでも腫れて居るのが見えるといやなら2週間です。常時メイクしてそれまでカラコンで目を大きく見せている人なら、ダウンタイムは3日間だけです。患者さんそれぞれの社会的状況が違う限り、医学的な経過もばらつきますし、ダウンタイムもばらつきがあります。

診療内容を説明します。術前に重瞼線は浅くあります。アイプチのラインです。これを定着させたい希望で、ご覧の通り開瞼が強い方ではないので、広い重瞼線にすると余計に眠そうな力のない目元になってしまいます。切らない眼瞼下垂手術は、眼瞼結膜側から眼瞼結膜とミューラー筋と眼瞼挙筋腱膜を短縮します。Plication といってスカートのプリーツの様に折り畳むことです。これには技術と経験を要します。もちろんしっかり締めると画像の様に当初オーバーになりますが、織り込み済みです。そうして数日で丁度良くなります。これもダウンタイムです。今回は、先ず裏を締めてから重瞼ラインを確認しました。裏を締めると予め予定したラインより狭くなります。締めた後に座位になりラインを決めます。結局アイプチのラインを選択しました。

仰臥位で計ってみると8.5㎜でした。これまでにも述べて来た様に、アジア人では7.5㎜が自然にある最高位です。引き込む力源より上にラインを作っても前葉が余るのでハム状態になります。本症例では目立つ程では無いので8.5㎜を選択しました。実際に4週間で診ると腫脹は無くなっていても、だぶつきが見られるかも知れません。どうでしょうか?。これが上限ラインですね!

でも画像上で眼が限界まで大きく出来たと思います。かといって合併症は伝わってきません。今回広い二重瞼にしましたから、合併症は気になりますし、社会的に=仕事上や家族や友人間の評価?。自己判断での希望に添っているか?。美容医療従事者のプロとしての意見はちょっとオーバーかな?、等の点について訊いてみました。

上に記した如く、社会的ダウンタイムは3日間でした。周囲の評価は聴けませんでしたが、悪かったら申告するものですから、便りの無いのは良い便りです。ラインは希望に沿っているとの事です。ラインはギリギリハム状態が気にならない幅だと考えられました。

さらに経過を見ていきたい症例です。