カテゴリー別アーカイブ: 医学

2017 . 12 . 20

鼻翼縮小術埋没法は楽です。

症例は50歳、女性。埋没法による鼻翼縮小術の2回目の症例です。先ずは画像をご覧下さい。 上の列は術前。方向を変えてみましょう。 上の列が術直後。明らかに変わってお悦びです。 鼻翼縮小術はサイズが問題です。アジア人は鼻が低いのですが、実は幅があるから、3次元的に見るとより低く見えます。中学校で習った縦横上下の軸を頭の中に書いてみましょう。アジア人の外鼻は上下にも短いのですが、中顔面が短いので仕方なく、鼻根が低いと外鼻の全長が短く見えます。最大前後長(縦軸)は短いのは下から見れば判ります。最大幅(横軸)は鼻翼の幅です。 白人では縦長が横長より大きい人が多いのに対して、アジア人では縦長より横長が大きい人は滅多に居ません。人の目にはやはり、縦横比が三次元的に認
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2017 . 12 . 19

口周りの手術の際には鼻の修正も。

口周りの手術が流行中です。でも今回の症例はオプション付きです。多く行われてきたのは上口唇(白唇部)短縮術と口角挙上術の併施ですが、最近では口角挙上術単独からの方が受け易いので、何例か画像提示もしました。上口唇短縮術単独症例も少なからず行いました。そして、鼻翼縮小術を同時施行する症例もあります。鼻翼縮小術は外側切除の適応と、糸だけによる埋没法と、内側切除法の適応をよく検討する必要があり、他院で間違えられている症例が散見されました。本症例はその一例です。その理由はこれから書いていきます。鼻は口の上ですから、セットで形態を考えるべき部位なのです。 症例は28歳、女性。上口唇短縮の希望が主訴です。既往歴として、他院で鼻中隔延長術を受けたら曲がったので修正した、ら今度は結局鼻尖が上方に戻った。顔
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2017 . 12 . 18

美しい人は口周りで品性を挙げて、振る舞いも艶やか

口周りの手術が多くて楽しいです。ブログに載せる症例が多いからです。ブログを見て、患者さんが安心して落ち着いて術後をやり過ごせるから経過が早いのです。最近術中から言い含めますが、精神的な安心感は体調を安定させて、術中の出血や術後の腫脹を軽減させます。そして術後2週間に本症例の患者さんは美しく装って来院されました。今回術後2か月を経ましたが、更に美しい。内面的に美人で、毎回美しい所作で来院されます。外面的な美人度は75点だったのが、現在75+5×4=95点とします。現時点での5点マイナスは、創跡が落ち着いていない分を引いています。 口周りとは、口の上と下ですが、口の上は言うまでもなく白唇部で、毎日の様に白唇部切除術を行なっています。口角は付随して同時に挙上する事がほとんどです。更に白唇部は
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2017 . 12 . 14

童顔を目元の改善でもっと可愛く。

眼瞼の手術の中でも、切開法で眼瞼下垂症手術に重瞼術を加える場合は保険診療になります。同時に目頭切開を併施する必要性がある症例ではそれだけは自費になります。今回の症例は目頭切開の必要性が高い一例ですから、コストオフになるブログ提示症例を承諾されました。なお、目頭切開は当院の得意のZ-形成法以外の方法を受けてはいけません。特に本症例の様な蒙古襞の場合には絶対的です。 症例は28歳の女性。先天性一重瞼で5年前他院で埋没法重瞼術を受けているが、1か月で外れた。左は追加したが、右は重瞼がないまま。幼少時から頭痛を感じていた。成人後には肩凝りも伴い始めた。上方視で前頭筋疲労つまり眼瞼下垂症に対して常に前頭筋収縮して眉を挙げて代償してきました。LF, Levator function : 挙筋筋力(
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2017 . 12 . 13

目が離れているのは眼窩隔離か蒙古襞か?。術後3ヶ月で見ると、何故か自然に綺麗!

これまで何例か目が離れている症例を提示してきました。この症例に対しては、目頭切開が必須ですが、シミュレーションしてみないと解りません。でも術後診ていくと、自然な形態に出来上がりつつあります。 症例は25歳、女性。先天性一重瞼。6年前埋没したが、外れている。LF挙筋機能11.5mm(正常値>12㎜)と先天性筋力低下に因る眼瞼下垂傾向だが、一重瞼では正常下限と考えられる。計測すると、眼裂横径は25㎜と一重瞼の人の平均だが、内眼角間距離は43㎜と正常範囲から逸脱している。でもそれは角膜中心間距離(平均値60㎜)が67㎜と、眼球が離れているからで、内眼角間距離から7㎜減じると内眼角間は36㎜と考えられ、蒙古襞の程度は一重瞼の平均と考えられた。 ブジーを当ててシミュレーションして、7
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