鼻唇溝プロテーシスと鼻唇角プロテーシスは、本来私と父が考案したものです。いや本当、は父が誰かから盗んだのかも知れません。何しろ父は、昭和40年代に、鼻のシリコンプロテーシスをしてみようと目論んだ際に、懇意にしていたホステスを、戦前から隆鼻術をしていた病院(もちろん十仁です.)で受けてもらい、その人が戻ってきたら直ちに抜いて、プロテーシスの材質やデザインや挿入部を見せてもらってから、自分でも隆鼻術を開始しました。その後、父は隆鼻術の名人と称されることになったのは有名です。大多数の症例に対して、台付きL型プロテーシスで本当のアップノーズ(白人の美人の鼻)を造っていました。
ちなみに鼻唇角プロテーシスは、台付きL型プロテーシスの台だけを流用したものです。皮膚・皮下組織の余裕がない症例では、台
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カテゴリー別アーカイブ: 美容外科学
実は眉下切開術に目頭形成術の併施は適切なのです。
美容医療の治療法としては、3つのカテゴリーがあります。
まず皮膚表面の治療は、美容皮膚科の分野ですが、皮膚は角質に覆われているために、薬剤の滲透は難しい訳です。
次は注入術ですが、体表面から数ミリの深さまでは入りますが、原則的に持続性のものは使用すべきでないです。昔シリコンなどの生体親和性のない物質は吸収されないからして、注入されて残存するはいいが、異物反応でカプセライズされてゴツゴツになったり、移動したりのケースが多発して根治不可能になり、美容整形やが問題視された原因の一つになりました。
美容医療において手術は昔から為されてきました。戦前は一部の耳鼻科医や眼科医が手を付けていました。戦後十仁病院を嚆矢として美容整形と標榜する医師が増え、欧米を真似て手術法が進歩しました。ま
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もう止まらない口周りの手術の連続。本症例は適応をよく検討しました。
私は医師ですから、診察に時間を掛けます。美容形成外科医を金儲け主義だと思っている国民が多いのですが、実際に自費の美容医療は料金が自由で同様の保険診療の2〜3倍の価格設定が大多数です。それに、患者さんは広告やインターネットの情報(あくまでも情報で知識ではありません。)を視て来院され、載っている情報は、料金表と画像と説明だけですから、価格は視ていても、診療レベルは知り様がありません。画像は私の様に操作がなくして、多くの症例をブログに経過を順に追って載せているクリニックは少なく、説明も手前味噌なクリニックが多く、診療レベルを知る当てにはなりません。
なお保険診療では価格は国が決めていますから、費用対効果は逆にばらばらです。もちろん医師や医療者のレベルはマチマチですからです。国家試験に受かって
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幾つもの手術を受けてきた患者さん。今回鼻尖形成術に至りました。順番があるのです。
症例は42歳女性。何年かに亘って私にかかってきた楽しい患者さんです。鼻尖から白唇、鼻翼に対しては当初から言及していました。ただし私の得意分野であるほかの面から進めてきました。実は私顔の全体像を掴みながら美容医療をしています。顔面全体像ならず、眼瞼や鼻や口や前後関係も得意分野です。
カルテを見ると、本年に入ってから鼻唇角プロテーシスの件と同時に鼻尖を治す様に書かれています。6月には鼻尖鼻柱への軟骨移植と鼻唇角プロテーシスとだけ記載されていて、7月に入って具体的なプランを検討し始めました。計測値から載せています。鼻翼幅38mm:鼻尖幅23mmだが、鼻翼は財布に凝らしているので寄せたくない。エ~!、知らなかった。かといって鼻翼軟骨が大きい。鼻柱も幅がある。鼻翼軟骨縫合+軟骨移植2枚と決めて、
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私の口周りの手術は最終兵器として利用されます。上白唇短縮と口角挙上術は適正なデザインで丁寧に!。
題名にある様に、ポリサージェリー(複数回手術)の患者さんで満足な結果を得られていない患者さんが、何とかしたくて、やっと私を見つけ出したのです。やはり、最終的に満足な結果を得る為には私に罹る患者さんが何人もいらっしゃいます。私は最終兵器として利用されています。
この様な患者さんは、これまでの美容治療の経過=手術歴が重要です。アナムネーゼと言って病歴ですが、既往歴とも言います。美容医療以外では、アナムネが大事で診断に半分以上寄与します。診断は治療方針を決めるためにあります。診断の目的は、カルテに書いて費用を決めるためではありません。美容外科手術に於いては、これまでの手術歴と施行者が解らないと、私の治療プランが立てられません。これまでに何が為されているか判らないと、解剖学的な構造がどのように
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