カテゴリー別アーカイブ: 鼻唇角プロテーシス

2019 . 3 . 29

鼻の手術が流行り始めました。といっても鼻唇角プロテーシスです。

鼻唇角とは何?。一般人は知りえないと思いますが、美容外科医でも知らない輩が多い。形成外科医でも鼻柱基部という言葉しか知らない者がほとんどでしょう。一般人は鼻翼基部も知らないでしょう。 鼻柱とは、鼻尖(鼻の頭)から後ろの鼻の穴の間の柱みたいな部分(読んで字の如くです。)です。ところで唇とは赤い部分だけではありません。そう思っているのは日本人だけです。赤い唇:赤唇と書いて、せきしんと読み、白い唇:白唇と書いてはくしんと読みます。その白唇の中央にある溝が人中です。読んで字の如く人の顔の真ん中という意味ですが、大事な事は胎児に際に顔が出来上がる際に両側から寄ってきて合わさる線です。合わさらなかったら口唇裂になるのです。 側面から見て、鼻柱と白唇の角が鼻唇角です。鋭角だと喰い込んでいて魔法
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2019 . 2 . 9

鼻翼挙上術はこの様に手術します。

標題にある様に鼻翼挙上術の症例ですが、これも標題にある様に、画像を見せながら手術法の説明から入ります。またこの部位の形態は、美容形成外科的診療に於いて、周囲とのバランス(=比率)がいかに重要かも説明します。美容医療は技術だけではありません。空間認知能力つまり視覚的認知能力とそれを処理する頭脳的知識と経験がものを言います。この面で私は、31年の美容外科・形成外科医のキャリアーを持ちますから、学問的知識と診療経験を積み重ねてきて身に着けています。チェーン店にいる様な、医師になったばかりの若造には備わっていない素養です。 症例は30代の女性です。目を凝らしてご覧になればお判りの様に、口周りの手術も受けていますが、私の手術後はよく判らないでしょう?!。さらに鼻唇基部(=鼻唇角)下制術(=実はプ
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2018 . 9 . 27

口まわりの手術にはこれもあります。鼻唇角鈍角化手術。実はプロテーシス。

症例は38歳女性。これまでにいくつもの手術を受けています。眼瞼や鼻、他にもいくつかの改善を図って来ました。今年には、私が口周りの手術をしました。ブログにもあります。 今回鼻唇角の角度を優しくする手術をしようという事になりました。鼻唇角下制術です。本名は鼻柱延長術兼鼻唇角鈍角化手術です。実はこの手術の効果は正面からは判り難いのです。斜位や側面像での変化が重視されます。患者さんも好きなタレントさんの斜位の画像を持って来て、この形が欲しいと求めました。 画像は上に記した通り斜位像と側面像を見なくては判りません。下に左斜位像。 左が術前、右が術直後です。 よく見て下さい。鼻柱:鼻尖(鼻の頭)の下方から白唇(鼻の下)に架けての、両側の鼻の孔の間が鼻柱です。術後は数㎜下方移動して
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2018 . 7 . 12

口周りの手術:今回は術後1か月までを同時公開。上口唇短縮術+口角挙上術+鼻唇角プロテーシス

口周りの手術は白唇部短縮術と口角挙上術の併用法が主です。口周りと呼べば鼻や頤、歯や歯槽、周りの骨も関係します。骨格を治してから口周りを手術する症例が増加しています。鼻翼は同時に治す要にお奨めしています。鼻尖増高術を軟骨移植でする場合は、同時手術が難しく、しかも白唇短縮術と切開が近いので3か月以上明けなければなりません。本症例では鼻尖終了。鼻陵も入っていて不要。鼻翼は大きくない。頤も出来ている。唯一鼻唇角が喰い込んでいて上にある点が残っていました。その為に白唇が長いのを認識していました。鼻唇角の下制は移植が必要ですが、耳介軟骨では不足なケースが多く、シリコンプロテーシスが適応しますが、多くの若造の美容外科医は知りもしません。そもそも鼻唇角という言葉も知らない輩が多いのです。奴等には教えてあげな
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2018 . 2 . 1

この子は可愛い。口周りは大事です。術後3ヶ月を経て次は?。

口周りの手術が続いています。口唇の手術に到る患者さんは、他部位の治療を経てきた人が多いのです。そのような訳で、口周りの手術は最終兵器になりますが、見方を変えると私が最終兵器として有用されているのだとも考えられます。本症例は予め赤唇部切除術を受けています。そして今回白唇短縮術に到りました。 今回は口角挙上術は患者さんの希望により二次的になります。鼻柱も検討の余地があります。アレッ、白唇部短縮術が最終兵器ではなかったみたいですが、いくつかの点については今回の術前診察中にも話しました。術後の診療中にも検討していきます。それに白唇部短縮術の結果赤唇部の左右差も顕在化しました。そして今回術後3ヶ月の経過観察に来院されて画像を頂きましたが、その際もいくつかの部位についての相談を受けました。まだ結論
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