カテゴリー別アーカイブ: 日本美容外科学会(JSAPS)専門医

2015 . 7 . 6

お勉強に励んでみました。−医者は一生勉強です。−Ⅱ

前回から、お勉強シリーズを始めてみました。長編となってしまい、とても読めないと思います。いいんです。英語文のところは無視して頂き、要約を読んでいただければ、言いたいことは伝わる筈です。というか、私としてはこういう勉強を日夜しているのですよ!。ということを知っていただきたかっただけです。 前回は、4編の論文を載せました。一応繋がりのある内容で、ハードコンタクトレンズの長期装用が眼瞼下垂症原因となる。ソフトコンタクトレンズでも起きる。組織検査では筋のダメージが見られる。腱膜性眼瞼下垂症の診断と同じである。との論文の説明を致しました。 そこで今回はさらにたどってみました。私達眼瞼の治療に邁進する美容形成外科医にとって、一丁目一番地ともいうべき、後天性腱膜性眼瞼下垂症の論文です。 Arch
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2015 . 6 . 26

お勉強に励んでみました。−医者は一生勉強です。−Ⅰ

生涯一美容外科医を目指している私としましては今更ですが、「医師は一生勉強しなくてはいけない。」との父の言葉を思い出しました。そもそも、医師の師と言う字は、教師の師です。士はさむらい=悪と闘う武士ですが、師は人に優しい先生=先導師ですから、常に先端の科学的知識を得て、先端の技術を見いだす務めがあり、国家そして人類に貢献しなければならないと考えます。 いきなりまた、大上段に振りかぶって来たなと云われそうですが、たまたま思いついてブログのテーマにしてみたのです。と言うのも実は、銀座院で若い美容形成外科医と一緒に診療しているのですが、私は手術中にも前後にも診察中にも、彼らから質問を受けます。そこで、答えようとしても、その根拠が軽薄ではいけないので、念のため学術的な知識を調べる機会が多くなったの
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2015 . 6 . 19

形成外科、美容外科、美容皮膚科、美容整形 などの科目名称って何を意味するのでしょう。Ⅹ=美容医療の各科目6=

美容医療の科目名の説明をしてきて、前回やっと美容外科の説明を始めたつもりが、あらぬ方向になりました。再開致します。 美容外科と美容整形は、ほぼ同じ分野をカバーしますが、全く異なります。美容外科は標榜科目ですが、現在では美容整形は違法名称です。広告や番組で名乗ったら違法です。でも分野的には、昭和53年を境に、美容整形から美容外科へと、連続性をもって進歩してきました。敢えて言うと美容外科は形成外科出身の医師が標榜することに躊躇しない名称となりました。その結果マーケットが広がると同時に、参入医師も増加した経緯があります。逆に言うと、本邦では近年に美容外科ができたと思っている国民が多いのは、そのためでしょう。バカいうなよ,私の父は昭和36年に銀座整形を始めたし,十仁病院は戦前からあるぜ!。
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2015 . 6 . 11

美容医療の神髄⒔-歴史的経緯第13話- ”口頭伝承話”その13

前回日本美容医療協会の発足の話しで中断しましたが、この前に学生時代の話しに戻します。とはいっても、私は北里大学に入りましたから、相模原の田舎に引っ込んでしまい。銀座からは遠方となり、美容医療に携わる父と会い情報交換する機会も少なくなっていました。めげずに父は、私にゴルフを指南し、同行を求める事が増えました。その道中やプレー中に少なからずの会話を交わし、美容医療の世界に付いて様々な議論し、父は美容医療の理念を私に植え付けていきました。 この時代は、これまでにも述べました如く、美容外科、美容整形、形成外科等の美容医療の斯界での転換点となる様々な変動が進んでいる時代でした。もう一度時計を戻しますと、昭和51年に形成外科が標榜され、昭和53年に美容外科が標榜されます。私が大学に入ったのは昭和5
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2015 . 6 . 11

黒目整形だけでもアーモンドアイの1か月後

黒目整形=切らない眼瞼下垂手術=NILT法で目元をパッチリ、クッキリにした症例です。何回か提示してきましたが、今回は1ヶ月後で来院して頂き、経過を見せてもらいました。   上左図が術前、上右図が術後1ヶ月の画像です。   上図は近接像ですが、術後経過としては、落ち着いた状態です。目力が入って、魅力的ですね。 黒目整形=切らない眼瞼下垂手術=NILT法は、これだけでも、目頭切開と組み合わせても、どちらでも効果的な手術です。もちろん症例により選択されます。 眼瞼の診療においては、機能と形態の二つの観点が互いに関連し、相互作用として同時に向上されていくため、バランスが難しく、だからこちらとしても面白い分野です。難しいので、もう
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