眼球が視機能の主体なのですが、本来は眼科医が担当する臓器です。ところが、眼科医は、検査するばかりで説明が下手な様です。私の患者さんと話していても、的を得ない説明しか受けていない場合が多いです。
それはそれとして、眼球は前から、角膜、前房、虹彩、水晶体、硝子体、そして網膜があります。そのどれもが視機能に関与します。つまり、光がちゃんと通るか、通った光が網膜にちゃんと像を投影するかです。よくカメラに凝らせられますので、引用します。写真は私達形成美容外科医に取っては、欠かせない物です。ちなみに私は、中学生時にアサヒペンタックス(今は無い名器です。)を買ってもらい、のめり込みました。カメラを勉強しました。また星空に夢を見て、天体望遠鏡も買ってもらいました。だから、レンズや画像投影には科学的な知
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カテゴリー別アーカイブ: 形成外科
切る手術と切らない手術 切る、打つ、埋めるは基本 -切らない手術について-
前前回突然停めてしまいましたが、前回も面白かったでしょう。
では、続きです。
切らない手術は軟部組織通しをつなぐか、軟部組織を硬組織に吊り上げることで、「挙げる。」「寄せる。」ことを狙う手術です。その仕組みは単純ですよね。但し切る手術と違って、小さな瘢痕はしかできませんから、面で引き揚げることは難しく、糸にすべての荷重や負荷がかかることになります。さらに実は、糸がかかっている軟部組織は本来軟らかいのですから、糸で引き揚げた組織の負荷は糸にかかるのではなく、糸がかかった軟部組織の点や線にかかるのです。
つまり、糸での切らないの手術が戻るのは、糸のせいだけではなく、糸がかかった軟部組織が裂けていって、ずれていくからです。
私は、大学の形成外科で解剖や生理を学んだので、ダウ
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今日のニュースを見て
時事問題のうち、政治や誹謗はこのブログでは取り上げずに、美容医療に関する私が身に付けた学術的真実だけを述べてきました。でも時には、ニュースから美容的観点の話題も提供してもいいですよね?。
実は、いま流れていたニュース。サッカーの本田選手が、イタリアの名門チームACミランに入団した会見を見て、目力と精神状態に強い相関がある事を感じました。見た人は感じる筈です。あの百戦錬磨のニュースキャスターでさえ、気圧されていましたから。
あの目は異様です。言う事は巷間に聞かれる通りビッグマウスです。でもそれは、むしろサムライを体現している様に思います。
どんな事を感じたか?。闘う者の強さ、目に現れているという事です。だって、彼は、サッカー日本代表の中心選手ですよ。あの彼の働きが、日本代表を
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切る手術と切らない手術 切る、打つ、埋めるは基本
昨今、患者さんから切るか切らないかの手術法の違いの質問をよく受けます。これまで歴史上説明してきましたが、美容医療の萌芽の時代から、切る手術と切らない手術は併存してきたのですが、切らない手術を好しとする傾向から、紹介する機会も多くなったのです。池田先生のブログで、101人の名医のインタビューでも、語られています。、切らない手術がいいのではなくて、切らない手術でいい結果と持続性をもたらせなければならないという事です。今回その理由を説明します。
美容医療で求められる形態改良の方向として、足すか引くかと、挙げるか寄せるかがあります。部位別に例えれば鼻なら、もともと足りない鼻を足すとか、大きい鼻を寄せるとかが必要な形態のケースが多いです。瞼なら、挙げて目を大きくしたい、横を寄せて大きくしたい、弛
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まぶたの機能と美容医療 総集編Ⅱー重瞼術は必要。埋没法がいい?、切開法がいい?。どっちも可愛い!ⅳ
続いて!
もう一度三症例を提示します。
それぞれの症例の中期結果をご覧いただきました。
術後1ヶ月から3ヶ月前後の経過です。その前に、いい機会なので術後経過の原則、その機序について述べておきましょう。
通常どんな手術でも平均的な経過の機序があります。先ず、48時間がヤマです。これはどんな侵襲でも当てはまります。打撲、傷、骨や関節のねんざ、骨折でも、傷の修復機転においては48時間は、腫脹、疼痛、内外出血、発赤などの症状が亢進し得ます。あくまでもし得るので、防ぐ手でてはあります。冷却と挙上(心臓より高く置いておく)です。顔の手術(もちろん瞼を含みます。)なら、枕を高くして寝るだけでも腫れを軽くします。以前に無理して、座って寝た患者さんがいましたが、確かに腫れません
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