他医での手術後の修正を求められる症例が引き続いています。これもむしろ逆に、ブログでの啓蒙広告活動が、功を奏している事と感じます。それだけ読者が増えたということでもあり、有り難い事です。1週間後の経過の画像を頂けましたので載せます。内容の一部は再掲です。後段に哲学的検討が加わります。
症例は20歳の女性。先天的には一重瞼で眼瞼下垂状態を認識していた。3年前に眼科医院で切開手術を受けているが、重瞼は外れた。下垂も残存しています。眼球位置は、角膜中心間距離60mmと平均値であるのに対して、内眼角間距離が39mmと離れている。眼裂横径も24mmと小さい。つまり蒙古襞が被さっているし、その結果突っ張り(拘縮)が強くいために開瞼を阻害している典型的な症例です。実は挙筋筋力(滑動距離)12mmと正常
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カテゴリー別アーカイブ: 美学
機能的若返りにはなりましたが、次は?。
先々週に黒目整形非切開法を受けられた患者さんの、2週間後の経過写真を撮らせてもらいました。黒目整形はその名のとおりに、黒目の露出を増やす手術です。
症例は58歳、女性。先天的には奥二重だった?。一度埋没法で二重を広げている。ハードコンタクトを30年、ソフトコンタクトを10年装用してきた。LF:挙筋筋力(滑動距離)13mmと先天性筋力低下ではなく、後天性腱膜性眼瞼下垂症ではある。緑内障があり、開放隅角か閉鎖隅角かは不明だったためフェニレフリンテストは回避しました。診察中、ブジーを当ててシミュレーションしてみると、重瞼線を1mm挙げれば弛緩した皮膚を持ち上げられるし、形態的にやり過ぎ感も呈さないことが見て取られた。本症例は切らない眼瞼下垂手術が黒目整形として有用な患者さんだと判断し
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美容医療の神髄-歴史秘話第74話-”口頭伝承”:美容整形屋と美容形成外科医”その50”「相模原市から隣の大和市へ編4:美容形成外科学」
今回球と徳洲会病院での合同手術について説明します。内容はどうあれ医療に対する姿勢が大事!です。中小病院ならではの、様々なしったかめっちゃかな医療を経験しました。いくつか覚えているのは、a;口腔外科医と美容外科医である私による手術。b;後輩の耳鼻科医と形成外科医による耳下腺腫瘍摘出術。c;耳鼻科手術後の重篤な後出血を治す為に耳鼻科医と口腔外科医と私で四苦八苦した。d;心臓外科手術後に胸骨正中切開創が開き、私と共同で筋皮弁で充填しようとしたら、心臓外科医が術中に前胸動脈を傷めて出来なくなったどうしような症例等。更についでに長男の扁桃腺の手術をしました。とにかく今までで一番小さくてもアクティブな大和徳洲会病院では医局員が近しく、いい経験と知識を得られました。
a;徳洲会で美容目的の自費の手術
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難しい症例ですが、黒目整形切開法ならこの場合でも、いい感じが作れます。
今回は何回かの美容外科治療を受けてきた結果として、何らかの形態的変形と機能低下が見られるために、改善を計る為に当院の私を訪ねていらっしゃいました。難しいけれど面白い症例です。
症例は31歳、女性。7年前に眼頭切開。その後同部を修正した。先天性に右眼瞼下垂症があり(左右が違うのは見えていたそうです。)6年前に某非形成外科で切開法重瞼術を眼瞼下垂手術と称した手術を併施され受けているが、変わっていないとのこと。もちろん兎眼やLid lagもないから上眼瞼挙筋をスライドしていないのは明白。もっとも悪化はしていないそうで`医原性`眼瞼下垂ではない模様。LF:挙筋筋力(滑動距離)は右11mm、左13mmで右先天性眼瞼下垂は軽度。まずは術前と術直後の画像を提示します。
手術方法はいつも
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美容医療の神髄-歴史秘話第73話-”口頭伝承”:美容整形屋と美容形成外科医”その49”「相模原市から隣の大和市へ編3:美容形成外科学」
耳鼻科や口腔外科とはそれまで接触する機会が少なかったのですが、それはオーバーラップする部位があり、疾患もオーバーラップするので、むしろ取り合いになる可能性さえもあるからです。
例えば、口腔外科医とは歯科の免許を持つ者のうち、歯と口の中を外科的に診る研修をして来た者ですが、口の周りは顔ですから、容貌にも影響する場合があります。少なくとも歯や歯槽骨や、上下顎骨の形態は顔面の輪郭に影響する訳ですし、歯は表情により見える所なので審美歯科という分野さえもあるくらいです。耳下腺を始めとする唾液腺は口の中に唾液腺を分泌する開口部(耳下腺開口部は見て判る。)があるので口腔外科医も守備範囲です。実はその時初めて教えて貰った事がことがあります。複数の診療科目がオーバーラップする疾患に於いては、各学会が折衝
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