カテゴリー別アーカイブ: 日本美容外科学会(JSAPS)専門医

2017 . 10 . 13

鼻翼縮小術の内側切除法をした症例で後戻りが起こりました。本来外側切除法が適応です。いや内外切除も検討しましょう。

今回は鼻翼縮小術を依頼された患者さんを御紹介します。実は3ヶ月前に口唇(白唇部)短縮術を施行した患者さんです。ブログにも載せました。大変満足されて、鼻翼縮小術を希望されました。 鼻翼最大幅は37㎜と大きく、内眼角間は28㎜と近く、バランスが悪いのです。ここは重要です。画像をご覧になると判ると思いますが、鼻翼が胡坐をかいています。下方が大きいのです。加齢現象で増大したのは、患者さん本人も認識されています。また口唇短縮術が影響している訳ではないのは、前回の画像を見れば判るはずです。 画像を見ると、鼻翼の張り出しも有り、鼻翼の付け根よりも丸く出ています。何度も言いますが、外側切除は適応が限られます。この様に丸く張り出している症例だけが適応します。丸く張り出していないのに外側切除を受けな
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2017 . 10 . 12

美容医療の神髄-歴史秘話第104話-”口頭伝承”:美容整形屋と美容形成外科医”その79”「地方都市22:美容外科医は辛いよ!」

さて、滞納したロイヤリティーを借りて代わりに納めてあげる事になりました。Kn氏としては吸い上げられるのが自分でなくなり楽になる分、経営者づらはできなくなります。でも彼はここで口を合わせてストーリーを進めます。私がKn氏にどこで借りるのか訊くと、「オーナーのKbさんのお兄さんが街金をしていて、助けてくれるそうです。」金を借りるのは助けてもらうのでは無く、Kn氏を私が助けて上げるのにです。それにしても簡単に貸してくれるのは不思議でした。 A美容外科グループの事務所は岡崎にあり、私が大分帰りに名古屋に降りると、Knさんが車で迎えにきていました。四日市までは高速で1時間もかかりません。来訪するとそのスジの事務員が応対します。「今日は社長が外出していて、私が手続きを任せれれております。」慇懃無礼
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2017 . 10 . 11

美容医療の神髄-歴史秘話個人編-美容整形屋と美容形成外科医「番外編:美容外科医の家族は辛いよ!6」

私が何とか北里大学に入ると、父とは距離が遠くなりますが、自動車で行けば、実はそんなに時間は掛からないのです。学生時代に私は自動車を購入してもらい、4年生までは自動車通学をしました。当時の居宅は目黒区で東名高速に近いため相模原市の北里大学まで一時間少々でした。さすがに5、6年生には、臨床実習が毎日あるから通えなくなり、相模原市内にアパートを借りました。 父は大学に入る際に言いました「何先生って言う友達がいてさ。子供が医大に入ったので嬉しくて車を買ってやったんだって。それもポルシェだぜ。ところがそこはポルシェだぜ!、ぶっ飛ばさない訳無いだろ!一年性の間にぶっつけて大怪我して、大学を止める羽目になったんだってよ。」さもありなんの例えです。私に自動車を買い与える際に釘を刺したのです。もちろんポ
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2017 . 10 . 11

目の間(内眼角間距離)が離れていても、この手術なら普通になります。

これまで何例も目が離れている症例を提示してきました。手術の程度に悩みます。この種の症例に対しては、目頭切開が当然に必須ですが、シミュレーションによります。しかし、今回も一辺4㎜のZ−形成法のデザインです。眼瞼も定型的な眼瞼下垂手術+重瞼術です。今回術後中期的経過を提示します。 症例は25歳、女性。先天性一重瞼。6年前埋没したが、外れている。LF挙筋機能(=滑動距離):11.5mm(正常値>12㎜)と先天性筋力低下に因る眼瞼下垂傾向だが、一重瞼では正常下限と考えられる。計測すると、眼裂横径は25㎜と一重瞼の人の平均だが、内眼角間距離は43㎜と正常範囲から逸脱している。でもそれは角膜中心間距離(平均値60㎜)が67㎜と、眼球が離れているからです。内眼角間距離から7㎜減じると内眼角間は
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2017 . 10 . 11

見た目におとなしい印象の女性が、はっきりした印象の女性になりました。

術前の印象ではおとなしそうな雰囲気でしたが、聴いてみると別に地味な女性ではないようです。でも見た目の印象って大事ですよね。目元が寂しい。眉毛を挙げているから弱々しい眠そうな目元です。術直後には腫脹と疼痛ででパッチリしていませんが、間違いなく明るくきりっとした目元を作り上げました。 症例は、21歳、女性。先天性一重瞼。1年前に他院で埋没法重瞼術を受けたが緩んだ。開瞼時には前頭筋が収縮して眉毛を挙げている。診察所見はLF、Levator Function=挙筋筋力(挙筋滑動距離):12mmと正常下限。眼裂横径(一重瞼者の平均25mm):25mmと平均的。角膜中心間距離(平均60mm):58mmと眼球は近いのに、内眼角間距離(一重瞼者の平均35mm):36mmと離れている。これは蒙古襞の拘縮
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