前回、眼瞼形成外科の話題について記載したつもりでしたが、よく見たら、医学的な知識はほとんどない、らしくない内容でした。あえていえば、眼瞼形成外科:Ophthalmic Plastic surgery という言葉を初出させたことが、アカデミックかといえましたかね。
今回は、先天性眼瞼下垂症と、後天性(腱膜性)眼瞼下垂症の相違や鑑別を述べようかと思ったのですが、初出ではなかったのですね。そこで、前回の補足(むしろ今回が本論と言えるかも知れません)をしたいと思います。
まぶたの問題は、機能と形態のバランスを考えなければ取り扱えません。私はよく言うのですが、よい形態はよい機能に基づき、よい機能はよい形態を呈すると言えます。
解り易く言えば、ぱっちりした目元はきれいですし、魅力的な目
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カテゴリー別アーカイブ: 日本美容外科学会(JSAPS)専門医
2015年もまぶたの診療に邁進致します。Ⅰ
昨年中の一時期、サーバーがダウンしていて、アクセス制限されていたことをお詫びいたします。年末には回復しましたが、年末年始はクリニックが休業していましたので、本年の更新は本日からの再開となりました。っという訳で、遅くなりましたが、「あけましておめでとうございます。」
久しぶりに記事を書くことになりましたので、何をテーマに使用かと考えていたのですが、やはり”まぶた”から書き始めたいと思います。というのも、年末はまぶたの手術に邁進しまくったからです。術前の説明や手術そのものの手技の進行中の確認や、術後の経過観察中に、患者さんとのやり取りをしていて、「まだ医学的知識が浸透していないなあ!」と切に感じたからです。
ただし、手術がぎっしり入っていて、あまりにも忙しかったので、症例を提示してい
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小顔とは?から派生してⅧ-ボトックスについてⅦー美容医療その3
これまでボトックスの美容医療での使用法について、顔の上のほうから説明してきました。ボトックスは筋に神経がつながる部分をブロックする薬ですから、しわを作りしわを刻む、嫌な表情筋の動きを弱めることができるのです。あくまでも、不要な動きを弱めるので、むしろ不快な表情を弱めることで、美しい表情または明るい若々しい表情になります。いってみれば、外面を治療することで、内面からの表現をも改良できると考えてもいいでしょう。私や父が肝に銘じてきた「美容外科は外面と内面の調和した美しさを醸し出さなければ成功といえない。」とのモットーを体現する格好の武器だといえるのではないでしょうか?。
そのためには、どの動きをどの筋が作り、どこを狙えばいいのか?。適正量には=個体差は?、年齢差は?、性差は?等々。あらゆる
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小顔とは?から派生してⅦ-ボトックスについてⅥー美容医療その2
ボトックスのことを話し出すと、長くなりますね。それはそうです。本一冊かけるくらいの知識が必要な治療ですから。むしろここまでまとめるのに苦労しています。(全然まとまりがないと言われれば、返す言葉もありませんが)
ボトックス治療は簡便な美容医療ですが、豊富な知識と長い経験がベースになければできません。このシリーズのⅡやⅢで歴史を書きましたが、美容医療に使われたのは今世紀に入ってからです。私は、2000年には、十仁病院から譲ってもらい、使い始めました。もう15年近く前になります。今でこそ、使い手は増えましたが、最初は量と部位の使い分けが難しく、少量からの追加追加で施行錯誤の連続でした。今は至適量を見いだせます。その内容をご紹介して行きます。
額、眉間と上顔面から記載してきました。次は中
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黒目整形は、大好評です!。切らない眼瞼下垂手術+当院独自の目頭切開Z法
今回の症例は、22歳女性。これまで軽い手術歴はあるようですが今回、目元をよりパワーアップする希望で来院されました。生来は奥二重で、埋没法で2回広げてきたのに、緩んだそうです。蒙古襞の拘縮(突っ張り)が原因ではないかと、このブログを見て気付いたそうです。ありがとう!!! 数字的には眼裂横径25mm、内眼角間30mmです。ウーン、目頭切開していいか迷う数字。でも当院のZ-形成術による目頭拘縮解除術なら、理論上と経験上からうまくいく自信があります。 顔が小さくて眼瞼の開きがいい=挙筋は効いている。もっと派手にしたいとのこと。実は人前に顔を売る仕事~芸術系とのこと。ならば、似合うでしょう。 切らない眼瞼下垂手術NILT法とZ-形成による目頭手術(拘縮解除術)は、いまや目元の美しさをアップするなら定
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