カテゴリー別アーカイブ: 日本美容外科学会(JSAPS)専門医

2019 . 8 . 7

美容医療の神髄-歴史秘話第112話-”口頭伝承”:美容整形屋と美容形成外科医”その87”「美容外科医は辛いよ!」

歴史に戻る前に前回書いたように現代と、前回のバブルについて書いてみましょう。ちなみにバブルは世界で定期的に起きますが、前回のバブルは日本に置いて最悪でした。しかもその後のバブル(リーマンショックなど)に対しては各国がすぐ手を打ったので収束しました。これも景気の話題ですから、美容医療の斯界における歴史においては大きなターニングポイントです。 今や前回のバブルを知っている人は引退しているか鬼籍に入っています。私の父も同様です。 今回のなんとかミクスは原則的に、金を刷る事と、円安にして輸出業の企業を儲けさせる事と輸入品の価格を上げて物価上昇のように見せる事です。他の”何本の矢?”とか称する成長戦略なんかはこれまでの政策の焼き直しに過ぎません。 今回のなんとかミクスがバブルか否かは収拾方
▼続きを読む
2019 . 8 . 4

人中部中心の白唇短縮術で人中とCupidの弓と口唇結節を造りましょう。定番の口角挙上術は進化して綺麗。

これまでに幾つかの美容外科手術を受けている。現在最大のチェーン店で鼻プロテーシスを入れたり抜いたり。眼瞼も切開時に目頭を三日月型切除をされて形がよく無い。もう一方のチェーン店で鼻翼外側切除を受けたら、傷跡が凹凸。鼻尖は縮小術だけ再施行。これらの問題は眼瞼以外は画像で見えます。眼瞼は蒙古襞が突っ張っていてZ−形成術の適応です。 このところ同様の症例が増えました。昨今何とかミクスのお陰様で、国家的に経済効果が高揚しているように思わされていて、美容医療が賑わっています。決して美容医療に対する忌避観念が払拭されたわけではありません。なぜなら未だに宣伝広告を見て来院する患者さんが大多数だからです。私はこのブログを症例紹介としていますが、学術的に診察から手術法、手術経過を供覧して、皆さんに教育的配
▼続きを読む
2019 . 8 . 3

美容医療の神髄-歴史秘話第111話-”口頭伝承”:美容整形屋と美容形成外科医”その86”「地方都市29:美容外科医は辛いよ!」

歴史を書いて来たのですが、まだまだ、15年以上前です。前回半年振りに歴史編を再開しました。でも疲れたので、現代に話題を戻しています。 前回書きましたが、歴史を知り現在の知性を膨らませないと、また間違いを犯します。勉強もその一つで、幼少時の勉強が足りないと、その後知性を高めようにも、本も読めません。例えば小学生の理科の実験で、光線エネルギーが熱エネルギーに変換されるのを今でもLASERの説明に使います。因みにLASERを英語でフルタームで言えばその意味は判ります。中学生で習う単語です。下段に説明します。中学生で習うユークリッド幾何学の三角関数は、形成外科の基本手技であるZ−形成術のデザインに欠かせません。 かくいう私も、大学医学部で医学を習う際にもっと勉強しておけば、理解が深く出来
▼続きを読む
2019 . 7 . 30

適応なら鼻唇角プロテーシスは人中部白唇短縮術の際に同時に。その後口角挙上術。眼瞼も。

私は口周りの手術の専門家と思われている様です。違いますってばあ〜!。只の、ベテランの美容形成外科医です。でもそのカテゴリーを名乗れる医師は日本に百名は居ないと思います。 どの様な意味かと言えば、私は30年以上前に医師となって直ぐに大学病院の形成外科に入局しました。同時に父の銀座美容外科も手伝いました。先ずこの様な経歴の人は数少ないと思います。その後大学病院から派遣されて一般病院で形成外科を診療し、医療を詳しく勉強して、学会から専門医に認定されます。ただし大学病院形成外科では美容外科診療の機会が少ないので、大学病院では私が美容外科の教育担当として診療もします。 北里大学病院の形成外科に在籍した15年間で形成外科診療と知識の吸収、美容外科診療法と手術の経験を積み重ねて日本美容外科学会
▼続きを読む
2019 . 7 . 27

美人はあくなき追求心。ギリギリまで二重を広げて目を大きくしたい希望!、実は難しいのです。

症例は23歳女性。これまでに当院で涙袋等は作ってきたが、他院で目頭切開術,Redraping法を受けたが、傷跡は確かに目立たないけれどあるから、目頭の部分に涙袋が入りにくい。画像を見ればわかります。その上蒙古襞の拘縮は治利器っていないから眼瞼の内側方面がストンッと斜めに落ちてしまっているのが気になった。 私に罹って訴えてきました。先天性の二重まぶたで眼裂横軽も大きく、目頭切開の効果もあって、内眼角間(目の間)も離れていない。目がぱっちりしていて、輪郭は何手術を受けてきたのかは聞き忘れましたが、逆さ卵型の美人に違いない。契約上は中下顔面をお見せできないので残念です。 受流前の画像を見ればわかる様に、こんなにぱっちり開いています。挙筋々力や開瞼幅を測るまでもありません。でも見てわかる
▼続きを読む