2019 . 10 . 16

眼瞼に引き続きアンチエイジングにPRP

このところ眼瞼セット=眼瞼下垂手術+目頭形成術が流行っています。SNSでは評判の様です。目頭形成術という手術名も理解されてきました。先日は早速患者さんが「目頭形成術はどうですか?。」と口にしました。目頭の蒙古襞の狗縮は目頭切開(切除)手術をしても治せません。基礎的な数学(幾何学)的な理論に基づきます。中学生でも理解出来る理屈です!?。また平行型の二重を造る為に目頭切開を奨める美容整形屋が横行していますが、それとこれは別です。ただし一重瞼を二重瞼に変換する重瞼術を施行する際には、二重瞼の標準的な蒙古襞の程度に治さないと不自然になります。その為にはZ−形成法が最も適切です。ですからあくまでも目頭形成術と称します。

でも本症例は、実は友人が私の手術を受けて余りにも素敵なので受けたくなったそうです。ブログ掲載を承諾されましたから、経過を載せていって皆さんの参考にしてもらえます。今回若返りとしてPRP療法を施行しました。前回の診療も含めて再掲を承諾されました。

症例は41歳女性。先天的に奥二重。蒙古襞の被さりと拘縮は一重瞼の標準的な強さ。眼裂横径24mm:内眼角間37mmで目の窓が小さく離れている。LF挙筋筋力は15㎜と正常範囲。前葉(皮膚、眼輪筋)が下垂の主体。切開(皮膚眼輪筋切除)+LT(糸で挙筋を縫い寄せる方法)し、重瞼固定はしっかり必要。目頭は一辺4㎜のZ−形成術で斜め上に移動して吊り目を解消し、優しくアーモンドアイの素敵な窓を求める。

画像は術前術直後、現在の完成形を載せます。

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術前の画像を遠近二葉

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術直後の画像は開閉瞼。閉瞼不能なのは術直後だからです。

下左図は術後2週間。            下右図は術後3ヶ月。

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目頭形成で綺麗に目頭が横向きになりました。カラコンしていますが、内外の白目の面積が自然になりました。何しろ目がよく開けます。魅力的でしょう?。

半年経て、今回PRP治療をする際にも画像を戴きました。IMG_2154

さて今回はPRP注射です。各方向の注入前と直後の画像を診ましょう。部位は瞼頬溝から目尻。鼻唇溝にも分けました。

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上左が注入前、上右が注入後。クマや溝を埋める治療では前後の立体的な改善ですから正面像では解り難いかも知れません。

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斜位像では目の下の斜めの線が浅くなっているのが判ります。法令線(鼻唇溝)の改善度は判りにくいかも知れませんね?!。

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目の下のクマ(瞼頬溝)は側面像では写りませんが目尻の窪みを埋めたので張りがあります。

そういう目で正面像を見直したら、鼻唇溝の角度が変わりました。下向きの溝が横向きに移動しました。注入で押し上げられました。鼻唇溝は鼻翼の横から口角に向かって斜めに線上に凹んでいます。解剖学的には頬筋群や笑筋や上唇鼻翼挙筋の停止部です。表情で皮膚が牽引される際にどんどん深くなります。溝の外側の頬の軟部組織が下垂して来ると溝にのしかかって押し下げられます。表情筋のトーヌスが乏しいと下がります。

ですから角度が変わるのはトーヌスの低下と表情筋の使い方、つまり性格の問題です。下向きに窄まった鼻唇溝は暗い元気のない印象です。横向きに広がった鼻唇溝はあたかも笑顔を作っている様で明るく元気に見えます。そういう表情が鼻唇溝を作るのですから当然です。いつも言うのですが、総理大臣は無理に笑ったときは拡がっていますが、見ていると直ぐ鼻唇溝が窄まります。そう見ても暗い顔です。患者さんに例として教えると皆さんが直ぐに理解します。こんな事書くと共謀罪で捕まるかも知れません。そうです。彼はそういう暗い性格なんでしょう。やばいのでここまでで止めます。

下に注入後1か月の画像。

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瞼頬溝が若干見えて来ました。でも頬前(鼻の横)の痩けている部位は埋まっています。何と無く明るい感じが保たれています。PRPは注入後1か月では吸収期ですが、これから成長因子が頑張って働き組織が増えます。という事は私の仕事でなく患者さんの仕事です。そこがまた自然な効果なのです。そしてお助け仕事として、来月以降にはLASERを当てるとPRPは熱に対する創傷治癒反応で更に働きます。だからたぶん、来月も魅せてもらえます。お楽しみに!

当院では、2018年6月に厚生労働省より改定され施行された「医療機関ホームページガイドライン」に遵守しブログを掲載しています。 医療法を遵守した情報を詳しくお知らせするために、症例写真・ブログに関しましても随時修正を行っていきます。症例写真の条件を一定とし、効果だけでなく、料金・生じうるリスクや副作用も記載していきます。ブログにも表現や補足の説明を付け加えさせていただきます。

施術のリスク・副作用について:・麻酔薬にて、アレルギー反応を起こす場合があります。その場合は適切な処置を行います。・腫れは個人差がありますが、手術直後から少し腫れがあり、翌日がピークで徐々に引いていきます。目立つほどの大きな腫れは1~2週間程度です。・術後のむくみや細かな左右差の改善には、3ヶ月程度かかります。・内出血が起こった場合は完全にひくまでに2週間程度かかることがあります。・感染予防のため、抗生剤を内服していただきます。・手術直後は、つっぱりを感じることがありますが、2週間程度で改善していきます。・目頭の切開部位は、目やにがでる場所ですので、消毒にご来院下さい。・手術当日は、洗顔をお控え下さい。・手術後3日間は、飲酒・激しい運動・サウナ・入浴など、血流が良くなることはお控え下さい。・手術後1週間(抜糸まで)は、切開部位のお化粧はお控え下さい。・ケロイド体質の方は傷跡が残りやすい場合があります。