本邦に於いては美容医療は、美容外科と形成外科が別科目で、前者は自費診療、後者は保険診療が適要されています。実は多くの他国では同一科目です。昭和51年に美容整形(現在も過去も法律上の診療科目ではない。)を診療科目にする際に、形成外科を先に診療科目にして、昭和53年に形成外科医と美容整形医が手を組んで美容外科という新しい診療科目を設置しました。
結果として自費診療と保険診療の境界線が引かれたのですが、切らない手術はの多くは自費で、切開すれば保険が通るとのコンセンサスが得られています。ただしチェーン店では、非形成外科医のビジネスマン医師がほとんどで、保険診療機関を申請していませんし、厚労省も与えません。ところが、眼瞼下垂手術に目頭切開を併施して効果倍増を狙っても、二つの手術を眼瞼下垂手術に請
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カテゴリー別アーカイブ: 美容外科学
定番となりました口周りの手術。適応ピッタリの症例です。
毎日口周りの手術を行っています。口周りの手術に於いてはバランスが重要です。私は毎回強調してきましたが、顔面全体の中での縦横の比率に応じて治すべきです。その点では症例ごとにバリエーションがあります。実際にいくつかの手術を組み合わせた症例も多くありますが、白唇が長い人を短くする手術が基本です。白唇部だけ短縮すると相対的に口角が下がるので、99%の症例が口角挙上術を併施します。また、白唇部は加齢に因り長くなり、赤唇部は加齢に因り薄くなり貧相になります。だから加齢顔貌の改善のためにも効果的な手術です。だからむしろ、先天性に長い場合それだけで人格に影響してしまいます。
症例は37歳、女性。上顎が下がっていて弛みや間延びした印象があると感じて来院。その前に丁寧にメールで相談事項を送ってこられました
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やはり口周りの手術は最終兵器です。静脈麻酔は楽ですが結果は?。
先週は毎日1例ずつ、一日2例口唇短縮術をした日もありました。当院では手術枠が午後2時15分から午後6時までの3時間45分と限定しています。口唇(人中周囲の白唇)短縮術と口角挙上術は2時間の枠を必要とします。静脈麻酔下に手術するとなれば、ケースバイケースですがさらにプラス最低30分は要します。ですから一例ずつしかできません。
確かに静脈麻酔は楽です。患者さんは局所麻酔の痛みを感じません。医療側のスタッフも気を使わなくて楽です。術者は出血が少なくなり、いちいち拭き取らなくてよくなり手技が減ります。ただし静脈麻酔でも原則的にもう一人管理する麻酔科の医師が立ち会います。だから麻酔の医師が気を使います。
では、静脈麻酔下での手術と、局所麻酔単独での手術と何が違うでしょう。まず静脈麻酔下では
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目が離れているなら、目頭切開といっても、適切な手術法でないと。当然眼瞼下垂手術も。
目頭切開手術は戦前から行なわれて来ました。私はこれまでに何度も何度も強弁してきましたが、一重瞼に伴う蒙古襞の被さりと拘縮は同時に治した方がいいに決まっているからです。戦前に内田先生が発表した手術法は戦後も今から数十年前までは行なわれて来たW−形成法です。私も15年前まではしていました。この方法はまあまあの結果を得られます。でも理論的に、W法では再拘縮を防げますが、拘縮の解除は出来ません。私の父森川昭彦は、曲線のオメガ型切開法を考案しましたが変法に過ぎませんでした。ましてや、三日月型切除法は最悪です。美容整形のチェーン店は美容形成外科の学術的研修をしないで見よう見まねで手術しますが、S美容外科を代表として、彼等は三日月型を相伝して来ました。勉強しないからそれしか知らないのです。三日月型は縦に創
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丸顔の症例も面長の症例も、口周りの手術の適応症例は、素敵な結果をもたらします。
口周りの手術は白唇部が長い症例が適応になります。鼻柱基部と赤唇縁の中央を測り15㎜以上なら適応としています。そして、あくまでも下顔面の比率が長いかどうかも吟味します。顔面の縦横の比が黄金分割比が理想とされるのに対して、日本人では横長(丸顔または四角または五角形)の人が半数近くいます。その場合でも短いのは中顔面で、比べると下顔面が長い人が多く、この場合は白唇部短縮に口角挙上術の併施または頤短縮術が適応します。対して面長(良くて5:8の黄金分割比)の人は少なからずいて、進化中の日本人では増えて来ました。面長の中でも下顔面が長いか、中顔面が長いかはマチマチですが、総じて白唇は長いのです。また更に、長いだけでなくE-ラインも重視されます。口が出ていると長さだけでなくモッタリ感を呈するし、口を後ろに下
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