口周りの手術が続いています。当初から述べてきた様に口唇の手術に到る患者さんは、他部位の治療を経てきた人が多い様です。口周りの印象は骨格に影響されるし、動く部位なので手術に逡巡する。目周りは手術すべきアジア人は多く、だから医療者も多いので登竜門です。鼻は難しく、下手な医者に受けるとセンスわりーになっちゃうし、ダウンタイムは長いのですが、ここを治さないと話にならない人はまずします。鼻は口周りの印象と関連しますから、先攻しておいた方が次に行けます。また、骨系は簡単ではないしリスクも高いので上手い医者は数が限られます。
そのような訳で、口周りの手術は最終兵器になりがちです。今回の症例も順番通りですが、実は眼瞼は取り逃がしてしまいました。鼻は出来ています。骨格は軟部組織で改造しようとしています。
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口周りの手術変法。順次治していきましょう。
口周りの手術として、毎回白唇部短縮術と口角挙上術の組み合わせを提示してきました。確かにその手術が効を奏する患者さんが殺到しています。本症例もこれまでの症例を視てきて受けたくなりました。
毎回書いて来た様に、この手術は形成外科医のそれもベテランが、そして美容外科の素養も備えている美容形成外科医で受けるべきです。創の縫合法(真皮縫合)がまったく違うからなのと、症例ごとにデザインの微妙な違いを術前に良く検討しないと求める形態を得られないから、チェーン店では時間が取れないから不可能なのです。
その意味で、本症例は定番の手術から入りませんでした。何故かを説明するには、計測と素材の印象を理解しなければなりません。
症例は32歳、女性。顔面縦比は、上顔面(生え際~眉下)62mm:中顔面(
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口周りの手術の印象は正面像と側面像と斜位像が決め手です。3次元的に診たい!
口周りの手術を行なう際には周囲の形態とのバランスが重要です。本症例では正面画像ではいい感じの経過が見られます。そして側面像ではどうでしょうか?。誰もが認識出来る様に下顎後退症です。白唇部切除と口角挙上術がどれだけの影響を及ぼすかが面白い症例です。この点は結果を診ていきましょう。
症例は30歳の女性。白唇長(鼻柱基部〜弓の底)21㎜と長い。内眼角間距離31㎜、鼻翼幅31㎜、口唇幅41㎜と横幅のバランスは取れている。顔面縦比は上顔面(生え際〜眉下)60㎜:中顔面(眉下〜鼻下)60㎜:下顔面(鼻下〜頤先)65㎜と下顔面が長い。下顎長は無いので口唇(白唇+赤唇)が長い為に違いない。歯は下げたが歯槽の前突は残り、上口唇の前傾も残る。ただし歯を下げて歯槽が突なため、口唇は前屈形となっている。この場
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見た目におとなしい印象の女性が、はっきりした印象の女性になりました。
術前の印象ではおとなしそうな雰囲気でしたが、聴いてみると別に地味な女性ではないようです。でも見た目の印象って大事ですよね。目元が寂しい。開瞼が小さく、眉を挙げているから眼瞼の面積が広く、ぼてっとして弱々しい眠そうな目元です。手術後には、間違いなく明るくパッチリとした目元を作り上げました。
症例は、21歳、女性。先天性一重瞼。1年前に他院で埋没法重瞼術を受けたが緩んだ。開瞼時には前頭筋が収縮して眉毛を挙げている。診察所見はLF、Levator Function=挙筋筋力(挙筋滑動距離):12mmと正常下限。眼裂横径(一重瞼者の平均25mm):25mmと平均的。角膜中心間距離(平均60mm):58mmと眼球は近いのに、内眼角間距離(一重瞼者の平均35mm):36mmと離れている。これは蒙古
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口周りの手術は正面像だけでなく側面像も大事です。
口周りの手術を行なう際には周囲の形態とのバランスが重要です。本症例では正面画像では予想以上に(時間がかかると推量していました。)いい感じの経過が見られます。そして側面像ではどうでしょうか?。皆さんの誰もが認識する様に下顎後退症です。白唇部切除と口角挙上術がこの面にどれだけの影響が及ぶかが、面白い症例です。
トーヌスが戻ってきて、早く治る症例です。取る量に因りますが、最近は限度を設定していますから、通常量では個体差があるのです。そりゃあそうです。神経と筋の回復は機能の問題ですから、数字で決められません。後段で説明します。
症例は30歳の女性。白唇長(鼻柱基部〜弓の底)21㎜と長い。内眼角間距離31㎜、鼻翼幅31㎜、口唇幅41㎜と横幅のバランスは取れている。顔面縦比は上顔面(生え際〜
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