同時に複数の手術をする機会が続きました。同時期に複数部位の手術をすることでも、これまでに同一部位に多くの手術を重ねて来たことでも、Poly surgery呼ぶと思います。Multi surgery というかも知れません。その定義は難しいと思います。Poly surgeryとは読んで字の如く多手術ですから、どちらに対しても言えるのではないでしょうか。これまで形成外科分野では、再手術としてのPoly surgery症例を好ましくないとされて来ました。その理由の一つには、同一部位を手術する場合には、それまでの治療法(手術に限らない凡ゆる侵襲)が少なからず影響するからです。深部も含む瘢痕(傷跡)が硬くて切りにくかったり、剥離(皮膚ならず内部の組織を剥がす事)の際に引っ掛かって力加減が難しかったりで、
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カテゴリー別アーカイブ: 鼻の美容外科
鼻唇溝プロテーシスは若年者でも適応します。
鼻唇溝はほうれい線と称されますが、線でもシワでもありません。英語では,Naso Labial Fold,略してNFLですから溝または窪みです。若年者でも目立つ人が居ます。そこには骨格も影響します。顔面の立体構造はバリエーションがあり、上顎骨と頬骨=Malar complexと下顎骨の前後関係や幅は鼻唇溝の深さや向きを変えます。本症例では溝の線は浅く、角度も広がっていて窄まっていませんが、Malarに対して上顎歯槽部が前傾していて、噛み合わせは合っているから下顎も前突していて、つまり鼻唇溝の上方部が、鼻翼の横の三角形から折れ返った様な窪みになっている骨格です。
そうであればやはりこれ!。鼻唇溝上方のプロテーシスの良い適応です。画像をご覧になれば納得される事でしょう。読者の皆さんも理解出来
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アジア系外国人ではまだ低くて大きい鼻の人がいます。一回の手術ではまともになりません。続けて提示予定。
中華人民共和国には、実は多様な人種が存在します。混血も進んでいます。ですが現代では人種という概念は科学的には解明されていません。DNA、ゲノムを全て調べられないからです。でもご存知の様に概ね3種類の人種に分けられます。白人と黄色人種(アジア人)と黒人です。現代は交通手段が進歩して混血が進んでいますが、昔から中国は大陸国ですから、シルクロードを辿って他の人種と混血がされていました。有史以来欧米にも移住し華僑となり、USAにも進出しています。逆に中国の西側の内陸部では、田舎に閉じ込められている人達もまだ居ます。生活環境も整わず、経済的にも格差が多い地域がまだあります。最近やっと人々が動ける様になったようです。
鼻の平均的な形とサイズは、人種により明確に分けられます。高さと幅は反比例し、ご存
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外鼻の修正術。普通するのではいやで、美人鼻に変えたい。難しい症例です。鼻尖の位置を下げよう。曲がりを治そう。軟骨3枚です。
本症例の患者さんを診るなり、私はいきなり「とてもその年齢には見えない。」と叫んでしまいました。美人です、時折書いてきましたが、美容医療は不美人だけが受けるものではありません。むしろ美人ほど適応度が高いと言えます。その訳は?。これもよく書いてきましたが、美人には基準があります。点数で言うなら、だから85点の症例を95点にするのは10点の上乗せで良いのに対して、55点の症例を90点にするには35点の上乗せを要する訳で、費用と時間と多岐に亘る技術を要します。ですから美人に対してはポイントを抑えた治療を施せば良いので適応性が高いのです。また、美人は相対的に内面的にも美人なので、美容医療に取り組む際に、肯定的な態度で辺ります。また知的な人が多く、美容的な理解が深く、結果的に良好な経過を得やすい
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なんと今どき、鼻に人工物の注入!。外国です。全摘は難しいが、同時にショートノーズの鼻尖を延長します。
先日新聞を読んでいたら、特集記事が載っていました。中国は30年前には途上国で、日本政府が積極的に経済援助をしました。安全保障分野は脇に置いておきました。その結果現在の中国は、日本の領土や台湾を巡って紛争も辞さない姿勢を取っています。
私の世代は覚えています。30年前の天安門事件後欧米の先進国は中国と外交を断ったのに対して、日本政府は経済援助をしました。当時の中国は鄧小平に因る開放政策で、やっと何とか暮らせる国になりつつあったのですが、GDPは日本の六分の一でした。今や日本のGDPガ揚がらないからでもありますが、2014年には日本を越えて中国は世界二位です。
経済浮揚効果は文明を発達させる筈ですが、彼の国は中華思想とかいう自己中心主義国で、国際的には孤立して、国民への経済効果も偏り
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