2016 . 4 . 5

くぼみ目は、こうして治します。お見事じゃねえよ!

3か月前に、診察後直ちにご理解を得られたので、当日手術を施行した症例の患者様です。くぼみ目は先ず、第一段階としてこの手術をするべきであるとの、解り易い経過&中期的結果です。画像を見れば一目瞭然です。

黒目整形=切らない眼瞼下垂手術=NILT法は此の様な効果があります。

下左図が術前。               下右図が術直後

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下左図は術後約30分            下右図は術後1週間です。

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下図が術後2週間です。                                        そして術後1か月の画像を撮りました。

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術前、術直後、30分後、1週間後の画像をこれまで提示してきました。2週間目にはメイクのままで撮らせてもらったのですが、今回さらにアイメイクを明るくしていらっしゃいました。そこで、露光を落とし撮ってみました。にも拘わらず目元が明るいでしょう?。

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上図のごとく、1か月では普通の露光での画像ではいい感じの目元です。

ところで私達は、眼瞼下垂状態の患者さんを1日に平均2人以上は治療(ほとんど手術です。)しています。診察もほぼ同数です。ということは、来院された方のうちのほとんどが手術に到っているのですね。何故なら目を大きくしたい人は居ても、小さくしたい人は居ないからです。来院される方は始めから、目的を持って来るからです。ただし、私達のこのブログの様な啓蒙広告活動が実っているのか、眼瞼下垂に合併する症状を解消したい目的を持って来院される方も増加しています。本症例は来院当初からよくご理解が得られたので、すぐに手術させて頂けまた患者さんでした。

随伴症状というか合併症というか、変異が影響している為に関連する変形として、一重瞼があります。一重瞼は先天性変形ですが、50%以上は眼瞼下垂症を随伴しています。ただし、二重まぶたにすれば目が大きく開くようになるのは皮膚が被さっている症例に限ります。むしろ二重まぶたにして瞼縁が見えたら、眼瞼下垂症が露呈する症例さえも多いようです。組み合わせは多種ありますから、重瞼術と眼瞼下垂症手術を混同しないで下さい。ただし同時施行も出来ます。私達形成美容外科医の得意分野です。くれぐれも非形成外科医の美容整形屋にはかからない様にしましょう。むしろ美容整形屋で話が通じないからということで、当院を見つけて来院された患者さんが多くいらっしゃいます。10人に一人くらいは居ます。「良かったですね!。私達が治して差し上げられます。」と私が請け負い、良好な手術結果を得ると大喜びされます。

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そして、本日3か月目の経過観察に来院されました。すると問題が生じていました。時々左眼瞼の外側の糸の点に黒い点が見られたようですが、数週間前から同部が腫れたとのこと。探ってみると、糸は見つからないのですが、その点に半米粒大のしこりがある。糸の露出と被覆を繰り返す間に隙間から、メイクや、角質(垢)またはゴミが詰まったのか異物反応でしこりができたと思われます。

糸としこりとなった組織を除去しないと治らないと思われます。早いうちに治しましょう。もちろん掛け直しはさせていただきます。患者さんはいい人で信頼関係が築かれていますので、承諾いただきました。

美容と社会的適応性については、何度も強調してきました。外面性と内面性の調和も考えてきました。形態的変形の改善は社会的な機能を改善するという意味では、機能的手術でもあると云っても間違いでは無いと思います。さらに身体的機能も改善が得られたら、精神的にも好影響があり社会的機能も向上するといえます。その点本症例の患者さんは、実は明るく優しい方で、今回も来院時には、ブログを見てくださったといって、微笑んでいました。ところが合併症を生じてしまい、残念で申し訳ない気持ちです。ただやはり、優しく明るい人なので、前向きに修正手術の予定を立てられました。その上でこのような合併症のメカニズムや私達の対処における姿勢について、その際にご説明します。

日時は確定していませんが、ちゃんと治します。その節はちゃんと提示します。これもまじめなブログの務めです。そして、優しい患者さんの好意に甘えようと思っています。