2016 . 1 . 20

くぼみ目は、こうして治します。何がいい感じって明るい!

2週間前に来院され、診察後直ちにご理解を得られたので、当日手術を施行した症例の患者様です。くぼみ目は先ず、第一段階としてこの手術をするべきであるとの、解り易い経過&中期的結果です。画像を見れば一目瞭然です。

黒目整形=切らない眼瞼下垂手術=NILT法は此の様な効果があります。

下左図が術前。               下右図が術直後

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下左図は術後約30分            下右図は術後1週間です。

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下図が術後2週間です。

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優しい患者さんで、実は明るい女性です。まぶたが落ち窪んでいると暗く、疲れて、年齢を重ねて来て見えてしまいます

術前、術直後、30分後、1週間後の画像をこれまで提示してきました。さらに今回メイクのままで撮らせてもらった画像ではいい感じの明るい目元です。

経過を見れば、くぼみ目が気にならない顔つきに出来ました。こんなに印象が違います。直後は開き過ぎですが、2週間では丁度いい開瞼です。でも、顔立ちを変えては居りませんから、社会的に困りません。周りの人もなんか雰囲気が明るくなった。という程度の印象の変化でしょう。と思っていたら、症例患者さんは周りの人に聴いたら、好印象を得られたそうです。ということは、変わったのが見えるということです。でも好印象であるので、悦んでいらっしゃいます。そうです。異常な形態を正常に近づけて、変わった結果が周囲にも好い印象を与えるのなら、隠す必要もありませんね。

またこの手術で、肩こりが軽快する人は多くいらっしゃいますが、この患者さんは整体院にも通われているそうで、術後にも診てもらったら、肩の筋肉が柔いでいると言われたそうです。肩こりの原因は僧帽筋の持続的な過緊張ですから、NILT法で改善するのを証明してくださいました。

おさらいしますと、眼瞼下垂は交感神経の過緊張状態を起こします。またその結果形態的変化を起こします。後天性眼瞼下垂は、上眼瞼挙筋の筋力低下はなく、眼瞼挙筋の腱が瞼板から外れて、筋力が眼瞼縁に伝わりにくくなる状態です。そのため筋の収縮をさらに強める様になります。何故強めるかというと、目の開きの程度を感じるセンサーが眼瞼に内蔵されていて、開瞼不足の際に脳に信号が行きます。反応して、挙筋に信号が流れ、筋収縮を強めようとします。しかし、腱膜が外れていて開瞼が得られないと、別の神経経路が出来てきて額の前頭筋に信号が流れる様になります。眉を挙げる用になります。これらの神経の反応は、起きていて、活動する為に、目を開いている必要に応じて、自動的に生じているのですが、そのセンターは自律神経系の一方である交感神経が司っています。つまりまぶたを挙げる意志は交感神経が指令しています。ですから、眼瞼挙筋に力を入れなくてはならない状態では交感神経系が過剰に働くのです。しかも系なので、全身の交感神経系が興奮します。その結果、全身の筋が緊張するため、頭痛、肩こり、腰痛を生じます。交感神経系は副交感神経系を阻害しますから、不眠になる人も居ます。食欲不振になる人も居ます。ひどいとうつ状態になります。瞳孔が開いて眩しい(羞明)も起きます。これらの眼瞼下垂症の合併症が私達の手術で治せます。何をしても治らなかった症状が術後に改善し、悦ばれる患者さんを診ると、私達も嬉しくなりますが、心の中では「どんなもんだ!」と思っています。そんじょそこらの美容整形屋には出来ないからです。

眼瞼下垂症による形態変化はもちろん、目が開いていないという形態が第一ですが、他にも伴います。くぼみ目は、腱膜ごと眼窩脂肪が後退するから起きます。三白眼は代償的に下眼瞼が下がるから生じます。開瞼時の前頭筋収縮は他覚的には形態変化と見えます。今回の症例では、くぼみ目が顕著で自覚所見でした。

私は、形成外科と美容外科の分野を合わせて美容医療と考えています。従来の医療では、生命維持が第一目的で、第二目的として、機能的改善が求められました。第三の医療として、形態の改善を目的とする様になったのは、社会要請です。戦傷外科から発展したのは最近紹介しましたよね。形成外科は機能改善と形態改善の両方を目的とします。それも何か疾患があるか原因がある病態(加齢も病態です。)が対象です。つまり形態的にはマイナスをゼロに戻すのです。美容外科は形態の改善を目的とします。疾患としては認められない範囲が対象となりますから、標準的な形態を優位にするのです。ただし目的が違いこそすれ、行為的にはどちらもほぼ同じ変化がなされます。敢えて違いとしては、形成外科的治療では形態的改善も機能的改善も成されます。今回の症例は形態的な変化であるくぼみ目を治しました。結果として、肩こりが軽快する機能的改善も得られました。これぞ形成外科治療の為す、一石二鳥のお得な手術だと言ってもいいでしょう。残念ながら、この手術には保険診療が認められていません。それなのに画像提示させて皆さんにも啓蒙させて頂き、有り難うございました。

美容と社会的適応性については、何度も強調してきました。外面性と内面性の調和も考えてきました。形態的変形の改善は社会的な機能を改善するという意味では、機能的手術でもあると云っても間違いでは無いと思います。さらに身体的機能も改善が得られたら、精神的にも好影響があり社旗的機能も向上するといえます。本症例の患者さんは、実は明るく優しい方で、今回も来院時には、ブログを見てくださったといって、微笑んでいました。

また次回の経過観察が楽しみです。