1年前行った切らない鼻翼縮小術の症例はです。実は2回目の手術です。だから逆に、症例提示として皆さんに役立つ経過をお示しできると思います。
この症例は、一昨年3月に1回鼻翼縮小術を行いました。左下図が術前下方から、右下図が術前正面像です。ご覧になるとお判りかと思いますが、鼻翼切除術も併用しています。
そして、1年後の結果を提示できます。なんと言ってもサイズの問題ですから、皆さんが参考にして下されば幸いです。
先ず、前回の手術前。
左下図が術直後下方から、右下図が正面像です。
術前の鼻翼最大幅40㎜を術直後34㎜に狭めました。鼻翼基部で2.5㎜の組織除去も併用しています。
これが術後1週間では下の二図の様に37㎜まで戻っています。実はこれが予定量でした。
そして、1年9か月が経過しました。37㎜で保たれていますが、さらに縮小を求められました。そこからは、最上部の図6枚に戻ります。
もう一度初回から数字をお示ししますと、初診時に鼻翼最大幅40㎜を、手術により34㎜にしたところ、37㎜になり定着しました。2回目に37㎜を、33㎜にしたところ、35㎜になり現在術後1ヶ月で定着と思われます。
もう一度、初回手術前と今回の1ヶ月の写真を提示します。
この症例は2回手術となったのですが、この経過には満足されています。なぜかというと、1回でここまで直したら、変わりすぎて周りにばれる。いきなり、40㎜が、35㎜になったら誰が見ても判ります。40㎜から37㎜、37㎜から35㎜と段階的に変えていけばばれないのです。
もちろん手術のダウンタイムはありますが、1週間マスクしておけばいいし、3日目には糸を通した跡も見えなくなっている。そこが切らない手術のメリットです。
ところでこの症例では、数字を明確に追ってきました。1回目も2回目も、手術前と手術直後の差が、約1週間で半分にまで後戻りして、そのまま定着しています。その後は戻っていません。私はこの手術を15年来行っていまして、数字の判るものだけでも見直してみたら、ほぼ全例半分の後戻りでした。敢えて言うと年齢が上がるほど戻る量は大きいです。但し、年齢とともに鼻翼の幅は広くなりますから、若返り手術として、この手術の適応にはなります。
上図は4か月目です。35㎜で完全に定着しています。私は毎回計測しているのですが、画像でも証明できました。患者さんは大変満足しています。
そして上図は現在です。2回目の手術の約1年後です。物差しを当ててみると、ピッタリ35㎜でした。うれしくなってさっそく画像アップします。短期経過を3か月くらいまで、中期経過を1年くらいまでと考えます。中長期経過を提示できたことで、信頼性をより高めることが出来た思います。
今回画像と数字で、切らない鼻翼手術の経過をお示ししました。いい手術だと思いますよ。このブログは9ヶ月前の焼き直しに追加しました。経過を追う為ですから、解りやすいでしょ?。