小顔の画像提示が遅れてしまいました。
今回は、咬筋のボトックスと、脂肪溶解注射の経過の写真をお見せします。
いかがでしょう。顔面下1/3の幅が明らかに細くなっています。
前回小顔とは?Ⅰで説明しましたが、顔面の大きさは横幅です。そして、上、中、下の3点で評価します。つまりこめかみ、頬骨、エラのそれぞれの幅を、絶対値、相対値で評価するとどこを修正していくべきかが診断されます。前にも言いましたが、骨、筋、脂肪の3要素を使い分けます。
今回の症例は、エラです。アッまた人間には鰓は無いのに、エラと言ってしまいました。すみません。下顎角部と言い直します。
今症例では、下顎角部の幅が100㎜を超えていて、頬骨最大幅も135㎜を超えているのですが、頬骨部は骨の幅ですから、修正が難しい部位です。それに髪で隠せます。それに比して、下顎角部は骨の上に筋が厚く乗っています。筋の厚さが触診上1㎝を超えています。つまり骨の部分を触れると100㎜を切っています。この場合ボトックスの適応です。そして、今症例では下顎角部の前方の皮下脂肪層も厚いので、溶解注射も併用しました。どちらの治療も、最低2週間の経過中に徐々に効果を発揮するものです。今回は1ヶ月の経過を提示しました。
先程述べましたが、上中顔面は髪を下してカバーしています。下顔面は隠れませんから、サイズが見えます。小顔効果が見えますね。マイルドな効果ですが、繰り返せるのでいい治療です。次回をお楽しみに。
さて、私が計測のデモをしてみました。
前回予告しました通り、顔面幅計測器の画像提示をします。左図がそれです。実は、骨盤計測器です。産婦人科で妊婦の骨盤の幅を測って、自然分娩のしやすさを推測するために使う道具です。図中上方の小球を計測したい幅に当てると下方の目盛にcmで表示されます。それだけの簡単な道具ですが、顔面の計測にちょうどいいサイズなので父の時代から使っています。
ですから、数字の基準は、何十万例のデータ(記載は紛失しました。)から頭の中に入っています。女性では、頬骨最大幅が130㎜以下で下顎角部幅が100㎜以下が小顔の方です。ここで言う小さい方とは、例えば1万人のうちの5000人がこの数字以下という意味です。大規模(十万人単位)の調査結果からのデータですから、確かです。
中図は私の頬骨部最大幅計測中デモの画像です。135㎜でした。男性では中間的です。右図は下顎角部幅を計測中デモの画像です。エラ骨の角の部分の幅を測ります。102㎜でした。男性では105㎜以下は小さい方半数です。私のことなどどうでもいい?。これはあくまでもデモです。
次回、経過とともに、ボトックスについて、詳しく説明します。