2016 . 2 . 19

鼻翼縮小は計測が生命−真面目にしているのに、患者さんは嬉しくて、みんなで大騒ぎ!−この際私も面白がってみました−

昨日の鼻翼縮小術の症例患者さんが経過を診せに来て下さいました。

術前正面像と下面像

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術直後の正面像です。

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そして術翌日です。36㎜と1㎜だけ戻りました。

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そして昨日の予告に答えて、切除の適応のある症例の提示です。下に正面像、下面像です。

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ところで、よーく下からの像を見比べて下さい。上の症例では、鼻翼がベターっと広くて、鼻の孔が横長の楕円形なのに対して。下の症例ではまん丸い鼻翼で、鼻の孔もまん丸くてまるで鼻をほじりすぎた人みたいです。男性に多い形です。

DSC_0083-1ところが計測してみると何と43㎜もの幅がありました。この症例では内眼角間距離が31㎜ですから、異常な程のサイズのアンバランスです。レオナルドダヴィンチもビックリ、天国で大笑いしているでしょう。

この様な症例に対しては外側の余分な鼻翼を切除すると格好良くなるのです。そこで、シミュレーションしてみました。

DSC_0084-1シミュレーションを失敗しました。手術は失敗したらまずいけどシミュレーションの失敗はお許しを。でも、丸く張り出した鼻翼が潰れた方が格好いいのが、見て判りますよね。左右差については失敗しました。もっとも糸で締めるのを併用しないと、43㎜のサイズが31㎜まで小さくはならないでしょうね。

もうお判りだと思います。下の症例は私です。自撮りしてみました。スマホのハンドミラーで撮ってみました。片手でシミュレーションして、片手で撮影したので左右がずれました。でも説明は理解できましたでしょう。

鼻翼の幅は鼻の高さとの3次元的な比率で見えます。そして、内眼角間距離と同数が理想的バランスです。方法が内外の2種類ありますが、昔は外の切除法がメインでした。今から30年前に父がブームを作り、どんどん切りました。ところがやはり、適応外の患者が多くいました。丸く張り出していない=組織が多くない症例を切除すると、鼻がぺちゃんこになります。患者さん自身でウサギの鼻みたいになっちゃったと表現する者さえいらっしゃいました。一部の患者さんは、後日耳からの複合組織移植して治しました。父が戻した患者さんを見ていますが、形は悪くないのですが、移植部と鼻の間に段差が見えます。

今回私が言いたいのは、患者さんは皆元々の形態が千差万別で、より良い形をどこに置くかも皆違う。だから、手術法の選択はいくつもある。ましてや医師の中でいい手術法のブームを持っていても、それが誰もにも適応ではない筈だと言う事です。今も昔も、そんな間違いを犯している医師が多いので、敢えて自取りしながら症例提示しました。

例え幅を縮めるのに糸で締める方法が適応でも(75%の症例はこちら)、糸だけでは必ず戻ります。糸は組織に喰い込んで行くからです。ただし、結び目は物理的刺激があるため、コラーゲンが固まって包み硬くなります。当院で開発した方法は両側に結び目があるので尚更です。だから、数週間後からの戻りは年単位かかります。それでいいでしょ?。もう一度受ける際には費用をサービスオフしますから。