NILT法=切らない眼瞼下垂症手術は素敵な結果をもたらします。私は常々一重瞼者は先天性皮膚性眼瞼下垂症であるから、重瞼術を受けるべきだと言ってきました。切っても切らなくても、どちらにしても黒目整形と呼びましょう。最近私は、切開法眼瞼下垂手術+重瞼術に蒙古襞解除術を併施する症例ばかりしている様に見えるかも知れません。ブログに載せる症例が多いだけです。理由は前に述べました。料金的にお得にしているからです。実際には切らない眼瞼下垂手術:切開法眼瞼下垂手術=3:7くらいです。どちらもしっかり挙げます。
本症例は切らない手術で眼瞼下垂手術に重瞼術を加えるNILT法です。1週間で撮影にいらっしゃいました。メイクもしてくださいました。とっても綺麗な目元でしょう。くっきり二重でパッチリお目目にできました。上画像が両眼の画像です。下は近接画像です。14mmのカラコンも効いています。
もう一度最初から説明します。3年前他院で埋没を受けている。徐々に緩んだ。下左画像が術前です。
LF12と正常下限だが、横径25mmと小さいので一重まぶたという眼瞼下垂者の人ならバランス的には正常範囲。何故か前回のラインが広い重瞼線で止められている。素人同然のチェーン店系の美容整形屋の仕業らしい。でも、日常メイクでこのラインを見せてきているので変えられないとのこと。よーしそれならば切らない眼瞼下垂手術の出番だ!。眼瞼挙筋を縫縮して、開瞼を強化すれば見かけの(第一眼位)での重瞼幅は狭くできるのです。フェニレフリンテストでもその通りのシミュレーションになりました。
上は術前と術直後の左眼瞼部近接像。比較すればその通りになっています。
この手術は、目を開く為にある上眼瞼挙筋を、眼瞼結膜側からいとで縫縮して、今までと同じ収縮力でも眼瞼がちょっと大きく挙がる様になる手術です。近接画像を見ればよく判りますよね。術前と術直後の二枚の画像は同じ位置(高さ)から撮り、視線も同じ方向で、目を開く力は同じだけ入れてます。ですが、黒目の露出サイズが圧倒的に違います。術直後は二重のクッキリ度が、強すぎるのですが、むしろぼやけていない。眠そうでない。これを黒目整形と称します。どっちの目元が魅力的かと言えば右画像ですよね。黒目が大きく見えて、しかもライトの反射が入っていると、キラリと目が光ります。もう一つ、眼瞼が楽に開いたら、眉が挙がらなくなったのが見られるでしょう。これは代償性前頭筋収縮が不要になった為です。眉を挙げて目を開いている表情は、朝一の目覚めの時とか、とぼけた顔、お年寄りの目みたいで弱々しい目元に感じられます。右画像のキリッとした目元の方が元気に見えます。その結果として、社会的機能を高めます。
眼瞼の手術に於いて機能を考えるなら、とにかく眼瞼を楽に開ける様にすることです。第一に一重瞼なら、皮膚が被さる形態は機能障害を呈していますから、重瞼術は必須です。第二に瞼縁が挙がらない、力が入り難い形態的構造と機能を来しているなら、眼瞼挙筋の縫縮が必要です。第一の皮膚と第二の挙筋の相互作用で目を開くのですから。第三は機能として蒙古襞が邪魔をしている場合ですが、本症例では術後画像でご覧いただける様に、関与していませんでしたので、治しませんでした。もちろん形態的には内眼角間距離が遠いのを治す為には目頭切開は非適応ではありません。
さて今回は、私にも切らない手術の画像提示症例が回って来ました。提示症例は判り易いので、私に廻してくれた様です。そこで、術前と術直後と1週間の画像をもう一度載せます。
術前は可哀そうな画像。術直後は困った表情ダウンタイムはゼロではありませんが、数日です。1週間で良い結果を提示できました。メイクも乗って、カラコンも決まっています。目元美人が作り出せました。実はラインを変えていないのでバレバレでないそうです。なんかきれいになった感じ!と言われたそうです。めでたしめでたしです。