2017 . 2 . 8

当院の黒目整形は他院での手術後症例を改善できますが・・。1週間後の経過

他医での手術後の修正を求められる症例が引き続いています。これもむしろ逆に、ブログでの啓蒙広告活動が、功を奏している事と感じます。それだけ読者が増えたということでもあり、有り難い事です。1週間後の経過の画像を頂けましたので載せます。内容の一部は再掲です。後段に哲学的検討が加わります。

症例は20歳の女性。先天的には一重瞼で眼瞼下垂状態を認識していた。3年前に眼科医院で切開手術を受けているが、重瞼は外れた。下垂も残存しています。眼球位置は、角膜中心間距離60mmと平均値であるのに対して、内眼角間距離が39mmと離れている。眼裂横径も24mmと小さい。つまり蒙古襞が被さっているし、その結果突っ張り(拘縮)が強くいために開瞼を阻害している典型的な症例です。実は挙筋筋力(滑動距離)12mmと正常範囲であり、先天性筋原性(筋力低下)眼瞼下垂ではなく、フェニレフリンテストでシミュレーションすると充分に開くため後天性腱膜性眼瞼下垂状態を呈していると考えられる。前頭筋が常時収縮していて、眉毛が挙がっている。眉毛は自分で剃っている。

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ラインは前回のラインで仰臥位で瞼縁から5.5mmとし、切除幅を3mmとしました。内側まで同幅にデザインし、1辺4mmのZ-形成のデザインに連続させました。下の図で目頭を越えて切除デザインが描かれていますが、その下にZ−形成をしているので蒙古襞の被さりを1.5㎜どけたら、その上に重瞼線が来る様にデザインしているのです。Z−形成の縦線は蒙古襞の稜線に沿っていて、下の線は開瞼時に僅かに見られます。

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術直後の写真と術後1週間の抜糸時後の写真を下図に載せます。

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画像を見比べるまでもなく、1週間の経過としては回復が早いほうです。目はよく開きました。それは術前と比べたら一目瞭然です。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA比較の為の術前画像です。

重瞼は大きく変えていません。でも定着する筈です。目頭は被さっていないので、二重瞼ならこの方が自然です。開瞼の改善にも寄与しています。ちなみに目頭の尖り具合と向きも何故か1週間後の方が自然になります。

この二重瞼と開瞼と目頭の向きは総合的に自然な形態で機能良好です。眼瞼の開瞼が得られました。術直後は開く力を入れていない模様ですが、1週間後の撮影時にはパッチリ開いてくれました。やはり術直後の画像は評価が出来ないのですね。

形態的には瞼縁の内側が下がっていたのが明らかに改善しています。黒目(角膜)の上に水平に掛かってはいませんが、内側に向けての傾斜は改善傾向にあります。多くの人は内下がりです。いわ吊り目です。蒙古襞の拘縮が原因で吊り目になるのは皮膚性の要素は目頭切開=Z−形成法による蒙古襞の拘縮解除術で除去出来ますが、皮膚性に突っ張って産まれ育ってて来た為に内側の眼瞼挙筋が作用しないまたは存在がない構造になったものは改善に限界があると考えられます。本症例では改善は得られていますが、水平にはなりませんでした。本来は眼瞼が開く際に全体が開いてアーモンドアイになる方がきれいだし、視界が良い筈です。

本ブログに於いて何回か、眼瞼縁のカーブに付いて強調して来ました。そのため、その辺の話しを患者さんに切り出される事が多くなりました。人間の目の窓は横長でアーモンド型が理想です。その方が窓が広いからです。何故ならば、ホモサピエンスは直立動物ですが、前を向いて両眼が同時に見えるから135度と広い視界が得られるし、遠近も把握出来るのです。そしてだから、視情報が正確なのです。比較すれば哺乳類の多くは、目の窓が外を向いています。視界は広いのですが両眼視が出来る視界は狭いのです。正面視して見つけた獲物だけしか目に入らないのです。要するに猪突猛進な訳です。鳥は遠くしか見ませんから遠近感は不要で、しかも視界は60度前後しかなくて周りを見落とす様です。

人間は広い目の窓で、広い視界に遠近感が得られる様に、神様が設計したのでしょう。直立動物は人間だけですから、その方が便利ですから。いやそれは遺伝子の問題ですが、環境も影響していると考えられています。東アジアの人間だけは目の窓を小さくする設計変更をされました。寒冷地適応と砂漠地帯適応といわれています。目の窓を小さくする方が安全で生存率が高まる環境だったのです。蒙古襞と一重瞼と眼瞼下垂症はその為の道具だったのです。神様に逆らって不自然な道具を手に入れたのです。ですから、皆さんも蒙古襞が被らない二重瞼で、黒目の上に水平に瞼縁が乗る非眼瞼下垂状態の、自然を取り戻しましょうよ!。人間の行為は自然の摂理です。神様に代わって、神様に作られた私の神の手が、自然な形態と機能を作り上げます。