2021 . 8 . 16

白人が混じった?ゴージャスな可愛い女子には、眼裂の傾斜からして下眼瞼下制術は似合います。単なる垂れ目形成術ではありません。

いつもご愛顧いただいている素敵な患者さんです。題名にあるように、外人のような美しい顔立ちで、しかもキャラクターが明るく、楽しい。肢体もゴージャスで、そこに居るだけで周囲も華やかで周りをウキウキさせる女子です。

東アジア人は新モンゴロイドの遺伝子を持つ人種です。モンゴロイド(いわゆる黄色人種)はユーラシア大陸を東へ進出して行った人達で、東南アジアから東、北東アジアに蔓延りました。この中で約2万年前にモンゴルからシベリアで最終氷河期に寒冷地適応で突然変異した遺伝子があります。その後東アジアに進出して、中国北部から、朝鮮半島。その後日本列島に上陸しました。日本人の半分以上はこの遺伝子が発現しています。

新モンゴロイドは一重まぶたの遺伝子を持ち、同座の遺伝子の為に蒙古襞が拘縮していますから、吊り目です。白人からはモンゴリアンスラント,Mongolian slant と呼ばれ、差別用語です。目頭と目尻を結ぶ線が傾いていると一目で解ります。ですから、一つの手として目尻付近の下眼瞼縁を下げる垂れ目形成術が、吊り目解消の方法です。もちろん蒙古襞の拘縮による目頭の位置を変える為の、目頭蒙古襞切除でない目頭形成術とのカップリング手術が、より良い方法です。

ところが画像でご覧いただけるように、本症例は吊り目ではありません。本当に新モンゴロイドの血が少ないかは知らないそうですが、slant eye ではありません。ですが、下眼瞼を下げたいそうです。そうです。そこで目の窓の形です。父が「福笑いの目と鮫の目。」と例えて説明していました。モンゴロイドの多くは福笑いの目=上眼瞼縁は丸く開き下眼瞼縁は直線的で、それが吊り目を助長します。憎たらしい目付きです。白人の多くは鮫の目=上眼瞼も開くが下眼瞼も丸く下がるのです。ですからギョロとキラリとか大きい目です。やはり本症例は白人の要素を多く待つ容貌と肢体ですから、下眼瞼を丸く下げたほうが似合うと言えます。優しいキャラクターの女子が、キラリと光る目付きの時がまた魅力的な女子です。患者さん自身も理解していて要望しました。どのような形態変化かはこれからお見せします。お楽しみに!

症例は38歳女性。先日突然下眼瞼を下げたいと申告された。昨年までBTXで下げていたそうです。第一眼位(顔面を正立して正面視)で白目を1㎜見せたい希望。それも外側だけでなく全体を希望された。私はブジーでシミュレーションしてみて、角膜の両側の垂線を引いて、その部分を下げるプランを立てた。

次に来院時、垂れ目形成術でなく、下眼瞼下制術との言葉を説明すると、患者さんも「それそれ!。」と乗り気になる。睫毛内反で常々睫毛を切っていると申告されたので、外反を目論む下げ方を示唆した。もう一つ私は「カラコンやディファインは使わないのですか?。」「大きい黒目にしている人こそ、下眼瞼を下げてカラコンの下に下眼瞼が接する様に望む人が多いのですよ。》「カラコンしていないで下の白眼が見えるのがいいですか?。」と訊くと患者さんは「いや下眼瞼が出てもいいし、後戻りも有るって言ったでしょう?。」とよく知っています。それに白人的な本症例の患者さんには似合うと思います。

術直前にブジーで下げる位置を決めながらシミュレーションして、「正面視で下の白目が1㎜程度見えるのが嬉しい!。」との希望を汲むことにした。

当日確認。ブジーを当てて、下げる位置をマーキングした。画像でも黒い点が視られます。

画像は術前遠近二葉と術直後遠近二葉を見比べて下さい。遠近どちらも第一眼位ですが、輻輳の影響もあり得ます。

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角膜(黒目)の下を隠す下眼瞼の位置を見比べましょう。

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術直後は丁度下眼瞼縁が角膜の下縁ですかね?。近接画像の方が判りやすいでしょう。

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上が術前の両側近接画像。近接撮影時は視線が微妙にズレます。

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術直後は若干上方視かも知れません。この画像では角膜の下に強膜(白眼)が見えています。でも患者さんはだから大満足です。

後戻りがどれだけ起きるか?。手術直後は局所麻酔が残っていて、下眼瞼の眼輪筋のトーヌスが働かないから下がっています。麻酔が切れたら先ず少し挙がります。実際に、この後帰る頃には少し挙がっていましたが、まだ下眼瞼が角膜に接していませんでした。更に数日は組織が緩み後戻りしえます。次回術後2週間をお楽しみに!。よく下がって綺麗なので一度公開します。

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あと戻りが多いかも?.そこで2回目の追加手術を予定しました。

IMG_2890右下眼瞼は外側は下がっています。ですから内側を下げ足したいとの希望は当然です。そうでなければ外人顔にはなりません。三白眼を求めるのがお似合いです。左下眼瞼は内外とも下がり不足です。第一眼位で下の白眼が見えません。三白眼とは、黒目の外と内に白眼が見えるだけでなく、下にも見えて三箇所に白眼が見える目元です。

ですからそうする為にもっと下眼瞼を引き下げます。

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実はこうして診ると、下にも白眼が見えていますが、視線の関係です。第一眼位(顔面正立位で正面視時)で三つ白眼が見えるのを三白眼と言います。

2回目の手術は前回と同じ部を切開し、瞼板筋を縫縮します。

IMG_2898前回よりは下がっています。

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