本当にしますって希望されて嬉しい限りですが、私としては困惑しています。「そんなに落ちていますか?。」との迷いは感じますし、「じゃあよく診ないと!。」と真面目に診なければならないし、いざ手術となれば「一所懸命に挙げなければ!。」と気合いを入れたくなります。
これまでにブログで書いて来たことですが、私はリフト手術を複数回繰り返すことが出来ます。いつも付け加えるのですが、8回フェイスリフト的手術を施行した患者さんが最多です。とは言っても父が5回、私が3回です。対して、昨今の”直美”や若造、ビジネス的チェーン店の非形成外科医は、複数回リフトを避けたがりますし、むしろ危ないし、無理です。
その点本症例の患者さんの様に、外面的にも内面的にも美しい人、さらに社会的にも豊かな方は、いつまでも心の豊かさを求めて美容医療を受けに来ます。
美人と可愛い女性は違います。巷間では、良い顔貌も好ましい形態も纏めて「可愛い!。」と済ましてしいますが、本来”可愛い”は子供を想う様な愛したい対象を称する言葉ですよね?!。美人とは呼んで字の如く美しい人です。少なくとも、加齢者に可愛いと言ったら失礼ではないでしょうか?。そして美人には基準があると考えます。とは言っても絶対的な数値ではありません。個人的な基準もあり得ますが、ある集団または人々の感性が集約して造り上げられた美しさのコンセンサスがある筈です。
ただし、美容形成外科医は手術をはじめとした治療を行うために、基準を数値的に確立していくべきです。私は新人時代から、美容外科・形成外科の沢山の成書を読み漁って来ました。この点は”直美”では無い医局員の優位性です。そしてどの本にも第一章に、顔貌や体型の普遍的な科学的・数値的基準が記載されています。また言葉の定義も普遍的です。細かい点を記載したら紙面が足りなくなるのでこれ以上は割愛しますが、一言、JowlとMalarだけは美容医療の基本です。あえて言えば一般用語です。Jowl Lift とこめかみリフトを使い分けて来たのはその為です。
症例は64歳女性。当初からアンチエイジング手術治療を希望されて、10年前に当院に初来されています。当初は他医が診ていて、スレッドリフトや注入療法などを受けていました。その後、「やはり糸では物足りない!。」と仰って、担当医師を変えて私に罹り始めました。その結果MACS liftの切開でJowl liftを施行しました。眉下切開での眼瞼下垂手術も施行しました。その後は適時PRP注入療法で痩せこけた部位を埋めていました。なお、切開リフト後のメンテナンスとして、合間にスレッドリフトを2回追加しました。
その後は年に数回何らかの美容医療を施して来て、1年前には「他院で咬筋(人間には無いエラ)ボトックスとスレッドリフトを併用したら、余計にJowlが垂れました。」との事で、私がもう一度スレッドリフト【3Dlift+コグ】で挙げたしました。直後に2回目の眉下切開手術を施行しました。その経過も含め、昨年末来院されました。いきなり「先生!。ブログに何回もリフト手術した方いるって書いていますよね?!。5年ごとの人も居るんでしょう?。出来るなら私ももう一度先生にお願い!。」と有難いお言葉を頂きました。私「合わせて3回目でしょう。書いた通り8回リフト手術をした患者さんも居ますよ。」と強弁して、「同じ切開で同じ剥離ですが、9年経ているから楽に切れます。」と豪語しました。
画像は各方向を経時的に並べます。正面像から。
上左図は術前。上右図は手術直前のデザイン後。Jowl が垂れてはいませんが、下顎縁のカーブが綺麗な曲線では無いのは嫌なのです。
上左図は手術直後。まだ左側(向かって右)の局所麻酔が切れていない為、口が落ちていますが、下顎縁のカーブは術前と比べて綺麗です。少し時間を置いて局麻がある程度切れてから、もう一度撮影しました。下顎縁のカーブにまだ差があります。
上左図は年末年始を挟んだので、術後満10日で耳珠部と耳後溝以外を抜糸した後です。上右図は術後14日での全抜糸後です。
上左図は術後4週間です。腫脹はかなり軽減しました。上右図は術後1.5ヶ月です。なぜ撮影したかというと下段に観られる瘢痕の改善を必要としたからです。
下段は側面像です。
術前像ではJowlが見えます。
術前のデザイン後の画像。Jowl の前まで剥離する範囲を点線で描いています。
術直後の画像。Jowl は消失しています。腫脹はこの程度です。
術後10日です。腫脹が軽快し始めました。
術後14日で全抜糸しました。Jowl はまだ診られません。
ところが、術後4週間で、左のJowl の後ろに硬結が見られます。剥離腔範囲(=デザインの点線の範囲)全体が腫れていた間は埋まっていた血腫が、腫脹が引いて来たら浮いて来て、もう1ヶ月ですから、瘢痕化しています。硬結だけでなく見られます。右にも見られませんが触れます。

術後1ヶ月半です。左の瘢痕は縮小しましたが、まだあります。硬結は軟化しています。ステロイドの局注をしました。
下段からは斜位像群。
術前はJowl がマリオネットラインの斜め上に弛んで見えます。
術直後は腫脹と局麻の残存で顔面神経麻痺状態ですが、Jowl は診られません。
術後10日でも下顎縁のカーブは綺麗です。
術後14日で全抜糸しました。Jowl は診られません。
術後1ヶ月で血種の跡の瘢痕化した硬結が診られました。今回は直ちにステロイド局注をしました。軟化しましたが直ぐには見えなくなりません。
術後1.5ヶ月です。瘢痕は空豆状になりました。
下段には切開縫合部の近接画像。
上下四葉は術後10日での耳介部周囲。耳珠部と耳後溝線を除いて抜糸しました。
下の二葉は術後14日で全抜糸後。
耳後溝の創痕は見えない部ですが、癒合が遷延しますから、2週間待ちます。
上下四葉は、術後1ヶ月の創痕です。赤い線は目立たなくなりつつあります。
当院では、厚生労働省より改定され施行された省令「医療機関ホームページガイドライン」に遵守し、ホームページの修正を行っています。
施術のリスク・副作用について・麻酔薬にて、アレルギー反応を起こす場合があります。その場合は適切な処置を行います。・腫れは個人差がありますが、手術直後から少し腫れがあり、翌日がピークで徐々に引いていきます。目立つほどの大きな腫れは1~2週間程度です。・術後のむくみや細かな左右差の改善には、3ヶ月程度かかります。・内出血が起こった場合は完全にひくまでに2週間程度かかることがあります。・感染予防のため、抗生剤を内服していただきます。・抜糸までの間、鼻下を伸ばす表情はお控え下さい。・口唇部の違和感は、2~4週間程度かかります。・手術後2週間は、口を大きく開けることはお控え下さい。・手術直後は、つっぱりを感じることがありますが、2週間程度で改善していきます。・手術当日は、洗顔をお控え下さい。・手術後3日間は、飲酒・激しい運動・サウナ・入浴など、血流が良くなることはお控え下さい。・手術後1週間(抜糸まで)は、鼻孔部位のお化粧はお控え下さい。・ケロイド体質の方は傷跡が残りやすい場合があります。
費用の説明も加えなければなりません。広範囲剥離中顔面リフトは80万円+消費税です。PRPは10万円+消費税です。ブログ掲載の契約を受けてもらえたら、出演料として手術代から20%オフとなります。
















































