不思議な題名となりましたが、その通りの症例患者さんです。年始は忙しく、毎年翌月に長期の休暇を取られて何点かの手術を受けに来られるのです。私共美容医療の機関は2月は割と減る時期なのです。いわゆるニッパチ景気は市井の会社の忙しい時期なので、不急の医療である美容外科には、逆に来院が減るのです。
その中でやはり不要不急の?仕事についている本症例の患者さんは、この日を待つかのように来院されました。毎年手術月として下さいます。毎年?!。何とも嬉しい女子ですが、目的があります。一流の社会人は一流の容貌を求めます。その結果に満足され、豊かな人生を過ごす為です。豊かさとは経済的だけでなく、内面的に豊かな心持ちを求めます。それに若さが社会的に優位性を保持する立場です。昨年など患者さんは「母と歩いていたら、会った人から『お孫さんと一緒に行動していていいですねえ~!。』と言われました。」と喜んでいました。
ただしこの様な姿勢に応えられるのは、私の優位性です。私の心意気を理解された患者さんは、心酔して下さいます。私は37年前に医師となり、形成外科・美容外科を志しました。いや、父に宣言したのはK.O.高校入学時でした。さらに幼少時に父に仕込まれました。二人で自動車に乗っている際父に、「あそこの横断歩道を渡っている女性を見ろ!。あれが美人と言うんだ!。目に焼き付けとけ!。」と美容の素養を植え付けられました。美容形成外科医となってからは、「内面も外面も見ること!、社会的な適応をよく吟味すること!」と、人を診ることを教育されました。病気を診るだけでなく、人を診る。社会の中の人を診るのが大医とされるのは、紀元前の中国の諺にあります。
だからと言って、手術を計画するのは私の得意分野です。”診療”の知識と手術の技術は”直美”には身に着けられません。形成外科医局で知識と技術を磨き、美容外科の診療での手術経験がものを言います。私は37年間研鑽してきて、まだまだ続けられます。そんな心意気を買って、皆さんが来院されるのです。もちろんブログで、画像だけでなく真面目に説明していいるのも好評です。本症例の患者さんも、今回ブログに覧られる手術を「これ私にも適します?。」と訊かれ、私も真剣にじっくり覧て診察して手術を選びました。
今回はいくつかの部位の手術を、分けて載せる事にしました。でも前振りはコピペです。
症例は49歳女性。昨年夏に来院された際には既に、来年の初めには下眼瞼の手術を予定したいと仰っています。咋秋にはターキーネックの改善をも希望されています。11月には鼻尖のDroopingに対して改善を希望され、私はプロテーシスで持ち上げるプランを提示しました。
ターキーネックについては口頭で説明しました。まずいつも言うことですが、ターキーネックは英文の美容外科学術誌にも記載されている医学用語です。骨格的に顎が前凸している白人には必発ですから。さて日本語に訳すと”七面鳥”頚ですが、鶏の様なと称した方が判り易く、ある患者さんはイ〜と首に縦紐を造りながら、「この🐔のクビ!。治してエ〜!。」と叫びました。その通りで、日本人では七面鳥頚は、動的な形態である事がほとんどで、そのうち突っ張りが残ります。本態は、広頚筋の収縮時に前縁がボウストリング,Bow Stringとなり紐状に見える動的形態です。広頚筋は下顎縁と鎖骨を繋ぐ板状の筋です。側面から見れば、頤から胸に架けては弓(英語でBow)型に湾曲していますが、筋が収縮すると弓の両端を繋ぐ弦(英語でString)状に直線化します。頚は筒型ですから広頚筋の前縁と後縁が紐状に浮いて見えるのです。このうちの前縁が🐓に見えるのです。なお白人は頤が前に出ているので必発で、皮膚も薄いから浮いた筋が常に見えるようになります。ちなみに頤が後退している人が多いアジア人では、逆に二重顎が多発します。
手術法は、まず第一に頤の下の窪みの横切開を要します。この部位の創は前から見えませんし、傷跡が線なら、下から覗いても判らなくなります。そこは”形成”外科医の腕次第です。ちなみに二重顎の脂肪削所術も同じ切開です。そして、突っ張りを無くすためには、広頚筋を延長するのですが、二つの方法があります。一つ目はZ-形成法です。形成外科医の定番ですね。でも筋は脆い繊維なので縫合が外れる事があり、私は現在あまり施行しません。もう一つは、最近私が行う筋切開&切除です。当初は切開だけでしたが、瘢痕化して再癒合するので、工夫して一辺2㎝の三角形に切除しています。今回はこの方法で行います。
その後もほぼ毎月、エステ的美容医療に通っていましたが、私は診察していませんし、コメントしていないで年明けに手術を予定しました。
画像は経時的に載せますが、動きが見たいので並べて載せます。
下方からの煽り画像で診られる筋,スジ。おとがいの下に紐状に見えますが、イーってしてもらうと右内側と両側のスジも出来ます。
下方からの右斜位像ではイーっと言ってもらうと、内側のスジが目立ちます。左斜位像では内側のスジは低いです。左右差は術直前に気付きました。
との事で右側の広頚筋だけ処理する事にして、デザインです。煽り像でイーっと言ってもらいながら、右広頚筋の内縁をマーキングします。上右図は切開線です。頤尖縁の1.5㎝後方が一番窪んでいて正面から見えないのです。
いよいよ手術しました。ですが、画像は狭い視野で撮れませんでした。記載して説明します。切開は皮膚、皮下脂肪層全層です。すると、広頚筋が露出します。筋の表面を剥離します。筋の後面も浮かせる様に剥離します。筋が板として浮いたら、約2㎝横に切開をします。さらに、上下を三角形に切除します。そこで今回は皮下脂肪を削除します。皮下脂肪層は、細かい浅一層と荒い粒の深層があり、皮膚への血行は浅層と真皮の間の毛細血管が栄養しますから、浅層を残せば皮膚は壊死しません。その後真皮縫合&皮膚縫合します。今回は脂肪削徐したので空洞が出来ない様にアンカリングもしました。アンカリングは下右図で説明します。
上左図は削除した荒い深層の皮下脂肪です。ちなみにこれを脂肪吸引することがありますが、あまり取れないし、凸凹を生じやすいので、切開削徐の方が結果が良好です。
上右図は術直後です。切開線の後方が皮下剥離範囲です。ピオクタニンインクでマーキングしました。そしてマーキングで囲まれたこの下は皮下脂肪を除去したので空洞ですから、癒着させる為に、インクをガーゼに当てて同じ形のガーゼを作り圧迫するのです。アンカリング糸もバッテンで二本架けています。皮膚から通して筋を掬って、皮膚に戻して結びます。アンカーは錨ですよね。皮膚を海底の代わりに筋肉に留めるからこう言う言葉を使います。
側面像で、上右図はイーっと言って、広頚筋を収縮してもらったのに、七面鳥は出来ません。下列の斜位像でもよく解ると思います。
今回の手術では広頚筋の内側縁には七面鳥が出来ませんが外側縁は治せません。これを治す為にはFace Lift時に切る方法はあります。
左側の広頚筋はあまり収縮しませんから触りませんでした。
逆に言えば右側にだけ出来る七面鳥紐が左側と同様に出来なくなったので、左右対称性です。
術後3日で他の手術時に撮影しました。正面像で創は見えませんが襞も、二重顎改善も見えません。
下面からの煽り画像では二重顎の消失は見られ、イーっと言っても七面鳥になりません。
上下列の斜位像で右図はイーっと言ってますが、七面鳥になりません。
左側は外側の広頚筋も突っ張りません。
術後10日で撮影しました。正面像では何事もなかったかの様です。
煽りでない斜位像でも何も見えません。
側面像では二重顎の消失は綺麗に見え、もちろん襞も出来ません。
次回術後1ヶ月では広頚筋の七面鳥状態は出来ませんのを上手く魅せましょう。
当院では、厚生労働省より改定され施行された省令「医療機関ホームページガイドライン」に遵守しホームページの修正を行っています。
施術のリスク・副作用について・麻酔薬にて、アレルギー反応を起こす場合があります。その場合は適切な処置を行います。・腫れは個人差がありますが、手術直後から少し腫れがあり、翌日がピークで徐々に引いていきます。目立つほどの大きな腫れは1~2週間程度です。・術後のむくみや細かな左右差の改善には、3ヶ月程度かかります。・内出血が起こった場合は完全にひくまでに2週間程度かかることがあります。・感染予防のため、抗生剤を内服していただきます。・抜糸までの間、鼻下を伸ばす表情はお控え下さい。・口唇部の違和感は、2~4週間程度かかります。・手術後2週間は、口を大きく開けることはお控え下さい。・手術直後は、つっぱりを感じることがありますが、2週間程度で改善していきます。・手術当日は、洗顔をお控え下さい。・手術後3日間は、飲酒・激しい運動・サウナ・入浴など、血流が良くなることはお控え下さい。・手術後1週間(抜糸まで)は、鼻孔部位のお化粧はお控え下さい。・ケロイド体質の方は傷跡が残りやすい場合があります。
費用の説明も加えます。ターキーネック改善手術は35万円+消費税です。ブログ掲載の契約を受けてもらえたら、出演料として20%オフとなります。


































