自粛宣言中は顔の下半分の手術に有用でした。私自身も就労回数を自粛し、手術枠を2/3にしていましたが、そのうち半分以上が口周り(鼻尖、鼻翼、白唇、口角、頤等々)でした。解除されてから出掛ける人も増えましたが、マスク装用はまだ義務化されてます。それならついでに眼鏡で隠して眼瞼形成もしようと考える人が居ても良いのでしょう。でも通常の眼瞼形成術切開法後は、眼鏡では隠せない程のダウンタイムです。サングラスを要します。私も「サングラスにマスクでは怪しくないですか?。」と訊いてしまいます。余計なお世話でした。ダウンタイムをどうやり過ごすかは患者さん次第です。しかも個体差があり、ダウンタイムが社会生活に支障を来たす程の困る事のない人も居ます。本症例はその点で良好な経過でした。患者さんとの信頼関係が深いからでしょう。そして本症例の患者さんは美容医療(形成外科・美容外科)に対して前向きで、肯定的で、だから手術を受けるに当たって精神的に落ち着いているから、ダウンタイムが軽微なのです。
しかも本症例の患者さんには、今回の手術が似合う。はっきりした顔立ちにはっきりした目元。クッキリした二重瞼にパッチリと開いた目。切れ長整形は更に目元を引き立たせます。
ところが切れ長整形は固定が弱まる事があります。
症例は48歳女性。15年前に眼瞼形成術を受けている。眼瞼下垂手術と云われたが元来開瞼は良好でパッチリした目元だったとの事。重瞼はクッキリと深くさせたと思われる。当然に加齢と共に皮膚弛緩し全体的に弛みと窪みを生じ、特に目尻の外側が被さってきたのを感じている。つまり前葉性眼瞼下垂を呈している。診察上計測するまでもなく挙筋は効いているし、眼裂横径は大きく、日本人の中では蒙古襞の狗縮も軽い方。
当初は眉下切開で皮膚等の前葉成分を除去する案もあったが、シミュレーションすると重瞼が浅くなりかねない。同時に埋没法で重瞼を強化すれば可能。切れ長整形はしたい。
ならば、眼瞼形成術を繋げて切れ長整形をすれば綺麗に繫がるし、重瞼をもう一度更に深くしたい希望も汲んで、眼瞼形成切開法に切れ長整形の併施を希望された。重瞼ラインは変えないで、延長線状に切れ長整形。切除は目頭から目尻までを4㎜。眼瞼挙筋は短縮不要で結膜側からの糸で重瞼強化を加える。切れ長整形とは、目尻を越えた重瞼線は同部には相手である挙筋が無いので、変わりに直下の眼窩骨の骨膜に縫い付ける方法です。
画像は両側眼瞼部から並べます。
上には術前の遠近画像二葉。近接像(約80㎝)では輻輳するので、外側の白目(眼球結膜)の面積が増えて、眼裂横径が小さく見えます。逆に遠景像(約1.5m)では近接像に比べて顔の両側の幅が見えるので、目尻の外側の余白が見えます。目尻の外側の重瞼線が垂れています。
デザインは上の通りですが目尻を越えています。直下に骨があるのは触診で確認しています。もし切れ長整形=骨膜固定が無いと創だけ出来て、引き込みが無いから創跡が見えてしまいます。
下に術直後画像、遠近二葉。
全体的に重瞼は深くしました。両側共二点掛けましたが、左内側が強い様です。術後後戻りで緩みます。切れ長整形の骨膜固定の点は強く入っています。強過ぎて外した症例もありましたが、今回は強過ぎず緩過ぎず丁度良さそうです。遠景像で重瞼線が長くなった為に目尻の外側の余白が減って見えます。近接画像で輻輳(寄り目)していても重瞼線が長くなったから眼裂横径が大きく見えます。とにかくクッキリパッチリできました。
下には翌日の画像。
どんな侵襲でも、術直後よりも48時間が反応がピークです。腫脹も内出血も疼痛も増強します。ところが何故か、本症例は軽く済んでいます。身体能力の個体差でもありますが(これまでもそうだった)、主体は精神性です。落ち着いて望んだ患者さんは術中の出血等の反応も軽く、術後の反応も少なくなります。自律神経反応が関与しています。人間ができているという事です。
下には術後1週間で抜糸した直後の画像。
下に斜位像を並べてみました。重瞼線が長くなると、こめかみ部の余白が減少したのが判ります。
上左図が術前、上右図が術直後、下左図が翌日、下右図が術後1週間です。
最近韓国ではいろいろな新しい手術が喧伝されています。それも”貴族手術”だの”ネコ手術”だのとニックネームを付けています。え〜!、ドロボウだあ〜!。私と父が発明した手術だぜえ〜!。でも私の誘引能力が拙いから盗られたので仕方ないのでした。逆に最近私に何例か戻ってきました。
逆に父は昔昭和30年代に開業した際に、鼻プロテーシスをパクる為に知り合いに他院(十仁)で受けさせて直ぐに抜いて真似た事もあったそうです。美容医療は病気を治す目的では無いので、クライアントのニーズに応じて新しい事を編み出していかなければなりません。また患者さんは元の容貌が多様で、理想はあっても希望は多岐に渉り社会的適応も様々ですから、こちらも考えて検討して、新たな手技を造り上げなければなりません。
この切れ長整形は、多分誰もパクっていません。結構難しいのと、一発で決まらない事もあることを理解してくれる症例、つまり医療者と患者さんの信頼関係が成立していないとできない手術だからです。もう20年以上前に私と父が二人で頭をひねって考案しました。父が求めて悩んでいたのを見て、私はあるときピンとひらめいたのです。骨膜に縫い付ければ、若しかして目を閉じても二重になってしまうかも知れませんが、父がした重瞼術後は皆そうです。昔の芸能人の多くは父が携わっていますが、よく見れば判ります。でも変だとは気付かれません。
でも、強く引き込み過ぎるとラインが乱れるし、やはり`目を閉じても二重`だと目立つから困るという人も居ます。逆に緩く縫い付けたら無くなってしまい、線だけあって目を開いていても創跡が見えるから目立つ事になります。だから適応をよく検討し、複数回の手術になる可能性を説明し、患者さんに理解して承諾してもらい、手術中も強さを調節して留めた時点で座位で視認して、場合によってはその場で掛け直す事もあります。
でも理解してくれた患者さんは術直後にとても悦びます。私が似合う患者さんに勧めるからですが、最近はこのブログを見て理解してから希望する患者さんも居て期待しているからでしょう。ただし必ず術後経過で変遷する事を説明します。念を押します。重瞼線の皮膚と骨膜の間には軟部組織を介在しています。そうでないとキツ過ぎて深過ぎます。ですから癒着しないと定着しません。約1か月罹ります。できた癒着が弱いと引き込めません。ですから今後の経過観察が必要なのです。通常は手術中に強めに留めますから緩んで丁度良くなります。
眼瞼の重瞼線は満足頂けました。実は最近ブログに他の症例を載せたばかりですが、追加手術でした。それを視てやはり、二度目の手術をしても良いかと考えた様です。早速希望を述べられました。右長く切除追加。左長く上に止めたい。七月に予定する事になりました。切れ長形成手術はいきなり切り過ぎたら創跡だけ出来て目を開いていても目立つ様になりかねませんから、初回は適度に切り、追加や強化を必要賭する場合があります。その意味では本症例の患者さんとは信頼関係が深いので、此の様な手順でも楽しみにして下さります。更に言えば周囲の人にも既に誉められているそうで、だから更に上を目指したくなるのも理解出来る人です。
ですからこのブログも7月までは経過を追っていきます。随時経過画像とコメントを追加していきます。お楽しみに!
術後2週間で診ました。
もう出来上がりに近い治りの早さです。上に書いた様に精神性と信頼関係の賜物です。ですから、追加手術もすぐに受けたくなるのでしょう。
でもよく見ると左の切れ長整形の線が二股になりました。元の線が下、造った(切った)線が上です。これを診た私はすぐにでも再固定したくなりました。では右はと言うと固定は効いていますが、皮膚の余剰が残ります。
従って患者さんとの検討の結果、「両側とも切開線を延長して切除も追加して、固定を強固にします。」と、プランを提示しました。
ところがその前に内側が浅いと訴えられました。確かに内側の固定点からスルッと落ちています。でもそこには瞼板も挙筋も(骨膜も)無い範囲なので、止められません。見ての通り、よく診れば、蒙古襞の狗縮は極軽度あります。この為に重瞼も浅くなるのでしょう。日本人なら軽重範囲が広くても蒙古襞は存在しています。内眼角間が離れていなくてもです。そこで早速自分の顔を見ました。
やはり内側の重瞼線は浅くしかも私の場合内側が二股(三つ股)でした。私の内眼角間は測ると31㎜ですが蒙古襞は斜めに突っ張っています。だから内側の重瞼線は浅くて三つ股でどれだか判らないのです。
そこで本症例の患者さんの画像をもう一度診ると。
私に似ている!。私は61歳になりましたから皮膚弛緩は進行していますが、二例とも開瞼は保たれています。重瞼はクッキリしていて似ています。内側の重瞼が浅くなるのも同様です。
本症例も内眼角間が28㎜なのですが蒙古襞の狗縮は影響しているのです。もし目頭形成(切開切除ではない)を施行するなら、「内眼角間を寄せない様に一辺4㎜の45度の形成なら出来る。」と、告げました。実は60度以外のZ-形成はデザインした事がありませんが、幾何学的には可能です。計算式と図式を、次回2週間後に患者さんに提示して検討しましょう。
またアートメイクを希望され、当初の目論み通り眉下切開も検討課題にしています。眉下、アートの順は頭に入れておきます。
7月に追加手術の予定が立てられました。でももう一度2週間後(術後1か月)には診察と画像撮影をさせてもらえます。その際またプランの確認と新たな方向性を見出していきます。お楽しみに!
顔の外側の余白を少なくしたい。側面に近い斜位像で見ると確かに!。さらによく診ると、カムフラージュのために目尻にアイラインを長くしています。「これアートメイクですか?。」と訊いてみると、「書いてきました。」とサラッと。私「そうですねここまで二重線があったら余白が減りますね。」と納得しました。具体的なデザインをカルテに書いて置いて、「でも、これ当日は覚えていないですよ!。」と言えば「分かる様にしてきます。」と答えます。こうして、追加手術を予定します。もちろんその際も掲載を予定します。
こうして、切れ長整形の延長術を追加施行しました。
今回特に顔面の余白=目尻からこめかみまでの見かけの面積がポイントですから、遠近二葉を診ていきましょう。近くで見ると、外側の余白は見えないのに、遠くで見ると幅が見えます。
術後の遠近像は距離を間違えました。手術は結果を見事に魅せます。
目尻の外側の余白を見る為に右斜位像と側面像を診ましょう。上が術前。
上は術後ですが、髪型で変わります。こめかみ部の顔が隠せますが、目尻から外側が狭くなっています。
デザインですが、閉瞼して重瞼線のカーブを延長して(あくまでも沿って変えない)、目尻を越えてデザイン。切除幅はブジーを当てて開瞼してみて引き上げて、重瞼のカーブを流れる様にする為に切除2㎜を予定しました。目尻より約8㎜長く切ります。
手術法ですが、先ずデザイン通りに切開。眼輪筋も切除し、眼窩内は眼窩隔膜上まで、眼窩外は眼窩骨の上まで剥離します。直下の眼窩骨外縁の骨膜を摘んでみます。摘めたら直ちに直径5㎜の半円形針で重瞼線に沿って横方向に掬います。その糸を下の皮膚に縦に真皮層にも掛かる様に縫い結びますが、適度の寄せ具合を診る為にチョウチョ結びで開瞼してもらい、引き込み具合を診ます。良ければ3回結紮して片側を終え、対側も同様に行ないます。その後一度座位になってもらい引き上げ具合が左右対称か診て、良ければ創を連続縫合します。
翌日も診ます。
遠近像は微妙に余白が変わりますが、術前と距離が違いました。髪を降ろしています。私いきなり、「髪で余白を隠しているから無いですよね!。」と失礼な言。すると患者さんは「普段はこうしていますよ。だって今日も仕事したのですから。」私「エエーッ!、このままあ〜?!、でも腫れが少ないから出来ますかね?。」患者さん「眼鏡して、アアこの黒ぶち眼鏡なら見えないみたいで誰にも訝られなかったです。」って余裕こいてくれました。確かに経過が軽く早い方です。まあこの手術はそう言う物ですし、この手術に到る理解力と知性が高い患者さんとは、信頼関係が深いので、術後に精神的に安定しているから侵襲に対する反応も軽く過ごせるのでしょう。
右斜位像でこめかみの面積を診ようと思っていたら、今度は髪を耳に掛けて移って下さいました。目尻の創まで眼瞼に見えるから面積が減って見えます。創は糸があるから見えるのです。引き込んであるから目を開いている時は見えなくなります。患者さんは満足されていますし、確かに目が大きく見えます。
今回から版を変えて診ました。
術後1週間で抜糸しました。
遠近比較してみると、近景(上左図:約50㎝)では目が寄っていますから、外側の白目が多く見えて逆にこめかみの余白が少なく写ります。遠景(上右図:約1.5m)では眼球が前を向いていても、こめかみが多く写っていても、余白少なく見えます。このような効果を求めて手術をしました。
目尻の外側の顔の余白は正面像では減りましたが、斜位像や側面像では髪型が関与します。ところで右眼瞼の重瞼固定は弱く見えますが、上の術直後の画像ではしっかり入っていますから心配ないと思います。現時点で腫脹で膨らんでいるのでしょう。
何故か右外の固定が緩んできました。今後近々、修正を図りたいと考えています。その節はまた載せさせてもらえます。お楽しみに!。読者さんも!、患者さんも!です。
2021年になってもう一度切れ長整形を留めて、更に皮膚切除も追加しました。
下にその正面像から。
目尻よりも外のラインがありません。点は眼窩骨の最外側をマーキングしました。上右図の様にデザインを描きました。既存の重瞼線上に、皮膚が弛んだ上眼瞼の中央付近から造り直します。目尻を越えて重瞼線の延長線上にマーキング。最外側は眼窩骨(皆さん触れると骨が縦にゴツゴツしているやつです)の最外側部までです。幅2㎜切除します。
デザインの近接画像を診ると更に点があります。最外側の留める点の他に、眼窩骨の内側にも留める点、また眼瞼中央の重瞼固定は皮膚切開時に切れる筈ですから再建します。
開瞼時にも止めた点が見えます。引き込まれています。目尻より1㎝以上外まで重瞼が出来ました。 すると、こめかみの前後の幅が変わります。各方向から見比べてみましょう。
術前の右斜位と右側面。
術直後の右斜位と右側面。こめかみの広さに明らかに差が診られます。術後の方が狭く見えます。
術前の左斜位と左側面。
術直後の左斜位と左側面。よく見ると術前の点まで重瞼となり、その分瞼裂横径が拡大して見え、結果こめかみが狭くなって見えます。
そして手術翌日です。弛みも切除しましたから、腫れているのに眼瞼全体がスッキリして見えます。近見の正面像ではこめかみがありません。上右図の様に、目尻の重瞼線は下向いても目を閉じても引き込まれています。
でも患者さんに釘を刺されました。「手術直後は綺麗に入っているのに保てるといいですね。」私念を押して「癒着には約1か月罹ります。」次回抜糸時にはくっきりしている筈です。
メカニズムとして、眼瞼の皮膚および眼輪筋を眼窩骨膜に縫い付けます。二重瞼は眼瞼挙筋から枝分かれしたコラーゲン繊維が眼輪筋を貫いて皮膚に付着しているから、開瞼時に眼瞼挙筋が収縮すると重瞼線の下の皮膚も引き上げる構造なのです。私の博士論文:Aesth. Plast. Surg. 25:20–24, 2001 Scanning Electron Microscopic Study on Double and Single Eyelids in Orientals Kazuhiko Morikawa, M.D., Hiroshi Yamamoto, M.D., Eiju Uchinuma, M.D., and Shohei Yamashina, M.D. Sagamihara, Japanに書いてあります。切開法や切開法は皮膚眼輪筋を眼瞼挙筋に繋げる,transmitted 手術です。目尻よりも外側には眼瞼挙筋はありませんから(眼瞼ではありませんから当たり前です)、相手を捜していました。骨に縫い付ければ確かに引き込まれます。でも、開瞼時でなく閉瞼時にも引き込まれている程に陥凹していなければなりません。つまり動的,Dynamic形態でなく静的,static形態です。所謂「目を閉じていても二重。」にします。敢えて言えば、父が昔重瞼を造る際に連結でなく癒着させていた為に多くの症例で「目を閉じても二重。」でした。父が造った歌手やタレントさんが皆そうです。だからそれはそれで容認されると考え、思い着いたのです。
ただし骨膜は脆く、留めた糸が外れる事もあるのでしょう。癒着すれば糸の作用は不要なのでしょうが、最低3週間は支えて欲しいところです。また皮膚と骨膜がピッタリ接するとそこだけ深くなりいかにも造った風の見栄えになりますから、適度な引き込みを造るのが難しく、だから術前に予め、「何回かやり直しをするかも知れません。」と承諾してもらいます。更に「目を閉じても二重瞼です。」と承諾してもらいます。
という訳で、まだまだ経過観察を要します。次週術後1週間の抜糸時をお楽しみに!。
下に抜糸直後の画像。
今回はよく引き込んであります。従ってそこまで眼瞼と目の窓に見え、外側のこめかみの面積が減って見えます。患者さんは余白を減らすと教えてくださいました。
毎回記していますが、糸で引き込んだ重瞼が癒着しないと定着しません。約3か月診ましょう。癒着には最低1か月が必要です。それまでに糸が抜けたりすれば緩みます。ですから術後1か月の次回が見ものです。お楽しみに!
と思っていたら患者さんはいい人なので、術後2週間でも診せて下さいました。
現時点で目尻を超えて重瞼線が流れていて、引き込まれています。傾斜も延長線でカーブが綺麗です。目が大きい人なので似合います。
四方向から診ましょう。
今回髪を下ろして撮りました。こめかみの面積が自然に縮小して見えます。
顔面の外側の余白は髪型次第でさらに減って見えます。目尻よりも1センチ以上重瞼が長くなったためそこまで目の窓に見え結果的にこめかみの面積が減って見える訳です。
何度も言ってきたことですが、骨膜固定術は強さの調整が難しく、しかも癒着して固定されるまで数週間は罹ります。今回はちょうどよさそうですが、今後の経過を視て下さい。
術後1か月です。
切れ長整形とは目尻の上より外側に重瞼線を延長して引き込む手術法です。今更ですが、私は美容外科医であり、美容整形屋ではありません。この様な命名をしたのは父です。父は60年前に美容整形外科医院を開業したので、昭和53年に美容外科が標榜科目となってからも、むしろ美容整形に懐古を感じていて、路上に看板を置いていました。その後毎月、保健所が降ろす様に指導に来ました。その時だけ従って看板をしまい、帰ったらまた出すを2年間繰り返しました。それだけ美容整形に懐古が残っていたのです。なお、現在もし、美容整形を看板に掲げている医師が居たら、違法行為で停止になります。もっともマスコミの、特にテレビに出る芸人は、知性に欠けているので「セーケー?!」と口にします。バカを装っているのですから当然です。
話しが違う方に向きました。切れ長整形は父が命名したのですが、手術法を開発したのは私です。頬骨骨折の手術の際に目尻の外側を切開して整骨し固定する際に、その部位をよく診て解剖学的構造を知っていたから提案しました。父は諸手を打って「やってみよう!」と賛同し、やってみたら成功しました。しかし留め具合が難しく、何回か付け直したケースが多く、一時は余り手術しませんでした。ですがこの数年、ブログに載せたら、理解して下さる患者さんが増えて、手術が増えました。何度も書きましたが、この手術の適応の患者さんは多くありませんが、手術法は他にありません。本症例の患者さんも形態的結果に大喜びです。ですから定着する事を、私も一緒に祈ります。次回また経過をお楽しみに!
当院では、2018年6月に厚生労働省より改定され施行された「医療機関ホームページガイドライン」に遵守しブログを掲載しています。 医療法を遵守した情報を詳しくお知らせするために、症例写真・ブログに関しましても随時修正を行っていきます。症例写真の条件を一定とし、効果だけでなく、料金・生じうるリスクや副作用も記載していきます。ブログにも表現や補足の説明を付け加えさせていただきます。
施術のリスク・副作用について:・麻酔薬にて、アレルギー反応を起こす場合があります。その場合は適切な処置を行います。・腫れは個人差がありますが、手術直後から少し腫れがあり、翌日がピークで徐々に引いていきます。目立つほどの大きな腫れは1~2週間程度です。・術後のむくみや細かな左右差の改善には、3ヶ月程度かかります。・内出血が起こった場合は完全にひくまでに2週間程度かかることがあります。・感染予防のため、抗生剤を内服していただきます。・手術直後は、つっぱりを感じることがありますが、2週間程度で改善していきます。・目頭の切開部位は、目やにがでる場所ですので、消毒にご来院下さい。・手術当日は、洗顔をお控え下さい。・手術後3日間は、飲酒・激しい運動・サウナ・入浴など、血流が良くなることはお控え下さい。・手術後1週間(抜糸まで)は、切開部位のお化粧はお控え下さい。・ケロイド体質の方は傷跡が残りやすい場合があります。
費用は、切開法の眼瞼下垂手術は保険診療ですが、切れ長整形は15万円+消費税がかかります。なおブログ掲載を承諾頂けたら20%offとしています。