表題に書いた様に、口周りの複数回手術の患者さんが増えています。一度上白唇を短縮すると、可愛さアップし、またはセクシー度が挙がります。所謂「鼻の下が長い。」のは優しいキャラクターを損ねるからです。多くの患者さんは好感度アップを求めます。または治療を受けたい人はその面に意味を見出しています。その意味で複数回の上白唇短縮術は、見事に効を奏します。
でももう一つ、私はこの手術に於いて、創を綺麗に治す為に丁寧に縫合しますが、本当に結果が綺麗なのはSNS上でも有名です。形成外科の技術を長年修練した美容外科医で、上口唇短縮術を上手に出来る医師は、本邦に数名しか存在しません。逆に、非形成外科の美容整形屋は真皮縫合の技術を身に付けていないので、創跡が目立つ結果になります。時折その結果を見かけます。
更に、でも、短縮量を限定しています。創跡が幅が出ない様にしたいからです。4年前までは7㎜以上短縮した事もありましたが、現在は6㎜以下とし、ほとんどの症例で5㎜か4㎜です。何故なら、一度に多く短縮すると、創跡に幅が出来て後戻りの量が増えます。二度に分ければ、後戻りは2回ともゼロです。もちろん創跡の線は同じで増えません。そこで最近では、多くの短縮量を求められたら、予め「二回目も可能です。」「もちろん私がしますし、通常3か月明ければ出来ます。」と告げる事が増えました。また、口輪筋の回復(口が閉じられる様になる)の日にちや、鼻翼の変形(横に拡がり、下に引かれる)の回復の時間もむしろ早まります。経験で得た知見です。因みに2回目は、短縮量に応じて料金を下げます。
これまでのブログで、2複数回手術の症例を何例も載せてきました。結果は上に書いた様に出来ていますし、外反=C−カールの程度や、鼻柱部で寄せて、人中を狭く弓を綺麗にし、口唇結節を造ってキスシーンを演出する効果も、症例ごとに毎回使い分けてきました。ご覧になって「やっぱり私も2回目をお願いしたいわ〜!。」と言いながら再来する患者さんが引っ切りなしです。私も予め告げたり予想しているので、ほとんどの場合悦んで御受けします。
本症例が心の中でどう考えていたかは知り得ませんが、ブログを視たとは仰っていました。楽しく捌けていて、美的感覚を持ち合わせる患者さんなので、早速手術に到りました。ブログの読者の皆さんも、画像をご覧になれば、ピンッと来るでしょう。ではご覧下さい。
症例は57歳女性ですが、全体像は若々しい、明るい、可愛い雰囲気を漂わせています。今回のブログは、口周りの手術後の2回目なので、顔面をフルに載せられないのが残念です。何故2回目なのかは標題に記した様に、他の患者さんのブログを診て、結果に感嘆して再来し希望されたのです。では一回目の現症から記します。(コピペです.)
加齢に伴い弛緩し、口唇長18㎜となる。口角が余り下がっていない 。デザインは鼻翼基部〜鼻翼基部で可能。裏返りを僅かに求めて皮下脂肪層半層まで切除のプランとしました。切除は4㎜でした。結果は形態的に良好で、しかも傷跡も目立たないのでお悦びです。口唇の白唇から赤唇の外反度も短くなった分傾斜が変わり、赤唇はわずかに厚みが出ました。品の良い程度に裏返っています。とても50歳代に見えなく、なかなかセクシーです。術前からの計画通り、相対的な口角の下垂は見られませんでした。
でもよく見たら、白唇短縮術を先行したら、相対的には口角が下がったので、2年後に口角挙上術をしようという事になりました。 ちなみに人中部の白唇の長さはあと戻りしていませんでした。 鼻翼幅は36㎜で口唇幅48㎜なので、口唇幅は黄金分割比率で計算すると、52㎜目標となり、30度方向に4㎜挙げることとした。術後経過は良好で、今回の画像で正面像でも近接像でも創跡は見えません。
こうして初回の上口唇短縮術から4年後、口角挙上術から約2年後に再来されました。早速測ると、人中部の白唇長は前回18㎜を4㎜短縮して14㎜にしたのが、4年間で14〜15㎜とわずかに後戻りしていました。いや後戻りでは無く、経年変化で伸びたのかも知れません。そこで、いきなり用手的にシミュレーションします。私が手で引き上げてみて口の閉じ具合を診ます。2.5㎜まで可能と診断しました。ご覧の様に赤唇の形態ははっきりしていて、セクシー感は保たれています。人中も八の字で弓もカーブが綺麗なので、私のオリジナル技である、鼻柱部で寄せる必要は無いと考えました。ちなみに「切除量を減らして2回目なので、料金は2/3としましょう。」と告げたら、悦んで承諾されました。短縮量が4+2.5㎜で「18㎜が12㎜になると、赤唇も映えて可愛いですよ!。」と私が言うと「楽しみです。」と答えて手術に到りました。
画像を載せます。先ず前々回の上口唇短縮術の術前画像を診て下さい。
正面像と右側面像だけ見つかりました。この後上記の手術を経て、下の様な今回の術前画像となりました。
前回の傷跡は目立ちません。口角の位置も揃っています。
E-ラインよりも口が前には無いので、品を保ちます。赤唇はセクシーです。
デザインは上の通り。切除幅が少ないから鼻翼横への長さも減らせます。下に術直後の画像群。
正面像では確かにより可愛らしくなります。下面像で創は同じです。
翌日画像を頂きました。腫脹亢進軽度で内出血無い。実は術後VC&H2点滴を受けました。その効果です。
経過良好でお悦びです。
腫脹は術後48時間がピークです。赤唇まで腫れます。
術後1週間で両側鼻翼間を抜糸しました。
腫脹はピーク時の40%程度残っていますが、筋の回復は早く日常生活に支障はないそうです。
白唇の外反は求められませんでしたが、赤唇がまだ腫れているため裏返って見えます。下面像では抜糸すると創跡も目立たなくなっていきます。
術後2週間で全抜糸しました。
何と可愛い感じ!。優しい感じ!。
患者さんは2回目を受けて良かったと満足されています。やはり複数回が適切です。創跡も目立たなくなります、次回診て下さい。
術後1か月です。
患者さんは「形は気に入っているわ!。」と一言。一カ所創跡が赤いのですが、画像では判りにくいです。内出血の血の内容のヘムが残っているのでしょう。何れ吸収されます。
斜位像でも側面像でもスッキリ感はバッチリです。下面像でまだ創跡は色が見えますが幅はゼロのままです。
術後3ヶ月で完成像を観ましょう。
とても良い口元のバランス。創跡も目立たなくなりました。2回目なのにですよ!。私が丁寧に縫合すれば、その様な結果が得られるのですね。
当院では、厚生労働省より改定され施行された省令「医療機関ホームページガイドライン」に遵守しホームページに加筆を行っています。
施術のリスク・副作用について・麻酔薬にて、アレルギー反応を起こす場合があります。その場合は適切な処置を行います。・腫れは個人差がありますが、手術直後から少し腫れがあり、翌日がピークで徐々に引いていきます。目立つほどの大きな腫れは1~2週間程度です。・術後のむくみや細かな左右差の改善には、3ヶ月程度かかります。・内出血が起こった場合は完全にひくまでに2週間程度かかることがあります。・感染予防のため、抗生剤を内服していただきます。・抜糸までの間、鼻下を伸ばす表情はお控え下さい。・口唇部の違和感は、2~4週間程度かかります。・手術後2週間は、口を大きく開けることはお控え下さい。・手術直後は、つっぱりを感じることがありますが、2週間程度で改善していきます。・手術当日は、洗顔をお控え下さい。・手術後3日間は、飲酒・激しい運動・サウナ・入浴など、血流が良くなることはお控え下さい。・手術後1週間(抜糸まで)は、鼻孔部位のお化粧はお控え下さい。・ケロイド体質の方は傷跡が残りやすい場合があります。
費用の提示です。上口唇短縮術は28万円+消費税。口角挙上術は25万円+消費税。今回は上に書いた様に、2回目で2.5㎜短縮ですから2/3の料金です。更にブログ掲載の契約を受けてもらえたら、出演料として20%オフとなります。