カテゴリー別アーカイブ: 日本形成外科学会認定専門医

2014 . 3 . 30

美容医療の神髄Ⅹ-歴史的経緯第9話- ”口頭伝承話”その9

ここからは、私の学生時代くらいになりますから、父からの聞き語りと、私の実体験が混同してきます。どの部分が父からの口承で、どの部分が私の経験なのかは、どちらも私の記憶の範囲ですので、区別は出来ません。 さて、昭和53年の標榜後に、チェーン店展開、フランチャイズ式広告展開というビジネスモデルが産まれました。コンビニじゃねぇんだよって声も聞こえてきそうですが、そうです、コンビニエンスと言えば利便性=顧客確保法。美容医療は商品ではなくサービス(施術)なのですが、画一化した広告と方法論、コンビニならぬ、オートメーション化した美容医療を売ってって、誰もが一様に良好な形態を得られるかの様な宣伝を、打ちまくる経営に流れて行ったのでいた。 ずっと前にもお話ししましたが、そもそも、人の形態はもな違っ
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2014 . 3 . 30

美容医療の’真髄’Ⅰ 眼瞼下垂構造だと、アスリートの成績に影響します?

日本人や東アジア人全般には、眼瞼下垂状態の構造の遺伝子が蔓延しているという事は、人類学の常識なのですが、その結果特性として文化文明のレベルや(高さではない。)質的差異に反映されている生理的機能性が、その社会の構成員の中の世界的代表者である人物の像にも反映されている事になっているのは、残念ながら必至の結果なのでしょう。 日本国の国力の現状がどのようなものかは、誰もが憂慮していますよね。その中身は、世界的なトレンドの中で先進国の経済的成長性が停滞しながら、後進国に経済力を依存する事になる流れが止められないからです。この結果、先進国では人生において幸福を経済的富裕性以外のものに求める事になります。 芸術や、スポーツ、学術もです。科学技術は実用に限らず理論や哲学的な理念の追求をも文化の醸
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2014 . 3 . 21

重瞼術切開法は永久的か?。眼瞼下垂手術を併施すべきか?。目頭切開の必要性は?。そのⅡ

さて前回のお題で三つの提議をしましたが、回答を書き連ねます。 第一題として、 「重瞼術の切開法は永久的か?」と聴かれれば、「そうあるべきです。」と答えます。重瞼術とは、挙筋と皮膚または眼輪筋最浅層を連絡し、開瞼力を眼瞼浅葉に伝達する構造を作ることです。私の2000年の博士論文に記載して、USAのAesthetic Plastic Surgery略してAPS,訳すと美容形成外科に投稿した世界で認められている説ですから、間違いありませんよ。英語ではTransmissionと表現しました。そう自動車のエンジンの力を車輪に伝える装置ですよね。同様に挙筋の開瞼力を皮膚に伝える装置=生物ですから構造と言っておきます。これがあるかないかが、二重瞼と一重瞼の間の変異だと論文で述べました。 タイム
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2014 . 3 . 21

重瞼術切開法は永久的か?。眼瞼下垂手術を併施すべきか?。目頭切開の必要性は?。そのⅠ

私にかかる患者さんに、何故眼瞼下垂症例が多いのか。一重瞼は眼瞼下垂症を伴なっている事が多いと、提唱しているからなのか?。私がここで症例提示する際に詳細に経過を追っているから、結果を見て、読者が理解納得されるから、受診されるのか?。さらに目頭切開眼瞼下垂の原因となる蒙古襞を治すZ-形成法による目頭切開術が効を奏しているために、希望される方が多いのか?。そうだ、前に目頭切開の仕組みを図で詳しく説明したのが、解りやすかったのかな?。 いずれにしても、提示する症例に眼瞼下垂を伴う一重まぶたで、蒙古襞の拘縮をZ-形成法による目頭切開で治すと同時に、どうせ切開するので、重瞼術を切開法で、挙筋前転法を加える患者さんが、多くなっています。 但し、あくまでも、患者さんの希望に応じて行うし、私は詳し
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2014 . 3 . 12

美容医療の神髄Ⅸ-歴史的経緯第8話- ”口頭伝承話”その8

「新幹線整形」に対して父と私は何度も細かく検討し、一つの方法論を見出して行ったものです。 自分史として、この時(昭和53年前後)の会話は、もう36年以上前ですが重要点は覚えています。前回の記述は、60%会話の記憶で、残りはその後の動勢に対する認識が反映した内容です。 とにかく父が言った今も言葉が明瞭に鳴るほど覚えているのは「早くお前も美容整形を出来る様になって二人で二院で新幹線整形しようぜ。」です。当時私は高校卒業時で、医学部にも入る前、その後医学部に入ってからも何回も言われました。 医師になる前の昭和60年代にもよく言われました。でもー、形成外科で勉強したいな。いきなり父と二人で診療できるのー?。「新幹線整形」の夢は潰えて行ったのでありました。その間にはさらなる新しいモデ
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