カテゴリー別アーカイブ: 皮弁

2020 . 12 . 14

加齢顔貌の二つに上白唇の伸展と口角下垂があります。口周りの定番の手術が適応します。人中と弓と結節も造りましょう。

私は人中を含む上白唇短縮術の専門家ではありませんが、毎週何例も施行しています。何故か考えてみたら、ブログの御陰であるのは確かです。でももう一つ、他院での施行症例が増えて来たのも確かで、その画像も横行しているからでしょう。ただし余り好ましくない結果も多く載っています。他院で受けたお直しを時折患者さんから頼まれます。 更に他院ではあくまでも広告で誘引していますから、医学的に正しくない言葉が横行しています。一般人は広告でしか情報を得られませんから、騙されてしまいます。 先ず人中短縮術と言うのは大間違いです。人中だけ短縮したら富士山型になります。実際よく造られていて、お直しを頼まれます。何でそうしてしまうのかと考えたら、結局形態を無視して創跡を短くした方が受けがいいからでしょう。創跡は短
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2020 . 11 . 15

眼瞼下垂症は鑑別診断が必要です。”前葉性と後葉性。先天性と後天性。蒙古襞の拘縮の程度。等々”

眼瞼下垂症手術は眼形成外科領域,Ophthalmic Plastic surgery は20世紀後半には定式化していました。私が33年前に形成外科に入局した頃には毎日の様に手術されていました。でも解剖学的素養を身に付けていかないと意外と難しいので、私は6年目に初めて術者をさせてもらえました。その後市中病院に出向して形成外科医長や部長を務める様になってからは、積極的に患者さんを見出していき、毎日の様に眼瞼下垂手術をしていました。 その後眼瞼下垂手術をマスコミに広告して啓蒙していた信州大学の松尾教授にも教えを請い、さらに症例経験を積んでいった今から約20年前に、父が日本美容外科学会の一つ!、JSASを主催した際に会長招宴として、眼瞼下垂症手術の講演を1時間かけて紹介しました。形成外科の研修
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2020 . 10 . 13

フェイスリフト手術を上中下に分けて、どれも見事な効果。

フェイスリフト Face Liftの歴史は長い様で短く、シワ取り術 Rhytidectomyと称していた頃まで遡っっても戦後です。割と大きな外科的手術ですから抗菌剤が発明されてからですし、第二次世界大戦時にはそれどころではなかったのです。1950年代にはUSAのCosmetic surgery:日本語に訳すと美容外科医が論文に書いています。日本人も1962年には論文を書いています。前に目頭切開の説明時に載せた眼形成外科医の内田先生です。その後1974年にSMASの概念が開発されて、欧米ではFace Lift手術が美容外科手術の中心として美容形成外科医 Aesthetic Plastic surgeryがこぞって施行しました。レーガン大統領が受けたのは有名な話です。 日本では美容整形医と
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2020 . 9 . 1

E-ラインは側方視だけでなく立体像も替えて魅せます。口周りは3次元。

本症例の患者さんには嬉しいお言葉を戴きました。「森川先生は顔面のバランスを診ていって、トータルに治して下さるから、その様な美容形成外科医に巡り会えてよかったです。だから御任せできるのです。」と、私のこれまでの経験から来る美容医療の素養を認めてくれたのでしょう。有り難いお言葉です。ですから幾つかの手術を計画を立てて施行してきました。順を追って一つ一つ施行してきました。一回で終えないのは、第一に私の体力の問題。知的集中力もです。第二に大阪院では局所麻酔手術しか出来ないからです。局所麻酔量には極量があるからです。第三には大阪院の手術は最長で3時間30分だからです。そもそも私は手術を丁寧に時間をかけて行います。特に、今回の手術は技術的に難しく、丁寧に造らないで後戻りが起きては意味がない手術です。
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2020 . 8 . 12

これも口周りの手術です。鼻翼縮小術内側真皮弁法に鼻翼挙上術の併施。

この2ヶ月半というもの、忙しかったです。私は自粛に応じて銀座院の手術日を4分の2.5に減らしましたが、その枠は満員でした。何度も書きましたが、マスクで隠せるから口周りの手術の症例が以前よりさらに増えて、休みを取っているから手術後のダウンタイムをやり過ごせるから、顔面どちらの部位の手術でも受けやすい人が来院しました。宣言が解けてからでも学校が休みならまたリモート授業なら、手術を受ける人はひっきりなしです。 今回はやはり口周りの手術の一つです。と言っても鼻ですが、やはりマスクで隠せる部位です。この数年私が携わってきた口周りの手術は評判でしたが、最近載せる機会がさらに増えましたから、今後もまだまだ症例は止まらないでしょう。 症例は50歳女性。これまで口周りの手術を5回してきました。結果
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