カテゴリー別アーカイブ: 未分類

2013 . 11 . 27

美容医療の神髄番外編-本邦の戦後の医療の経緯Ⅰ

古来は医療というのは、怪しいもので、神懸かりだったり、気持ちの問題だったり、科学的ではなかったのです。 本来生命や、機能を保全する事は、国家や為政者に取って必要な事です。兵隊を減らさない。労働者に元気に働いてもらう。この為に医療は便利です。その事に気付いた集団のリーダー=王でも、君でも、社長でもありです。)は、医療を利用しようと考えるのは当然です。 文明開化以前にも、日本では江戸時代には、医学を目指した者はいました。町医者と御典医です。経験則から医療をしていました。ちなみに私の四代前は福島で地域医療をしていたそうです。欧米では、ルネッサンス期に、東アジアでは文明の萌芽と共に、日本では明治維新後に近代医学が科学的に発展しました。 日本では、後付けで西洋医学をまねたので、制度が
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2013 . 11 . 23

美容医療の神髄Ⅵ-歴史的経緯第五話- ”口頭伝承話”その5

美容整形は戦後高度成長期に乗って発展しました。形成外科は戦後に戦傷外科から外傷外科、そして美容医療の一部を担って存在してきました。どちらも形態改善医療であるから、オーバーラップしていて、少なくとも、機能改善をも目的とする疾病対象の医療である形成外科診療において得られる知識や経験は、美容外科医療を行う際に必要不可欠であることはこれまでにも、このブログで再々述べてきました。 昭和50年代に形成外科と美容外科が標榜されたとき私は、これでまともな医療として見てもらえると期待していました。しかし、広告宣伝合戦と、多店舗展開という、ビジネスの世界に向かってしまったのは、前回詳述した通りです。私が医学部であった昭和50年代に情勢は急展開していったのです。私は父とよく、この状況について話し込んでいまし
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2013 . 11 . 22

腋臭症(ワキガ)と多汗症(汗の臭い)Ⅰ

汗:人間は恒温動物ですから、汗によって体温調節しなければなりません。ですから、汗は人間らしさの特徴であります。体内で産生したエネルギーのうち余分を排出する。外界から熱エネルギーを受けても、体温を上昇させないようにする。その時熱い汗を出し、蒸発させて気化熱を奪うことで熱エネルギーを排出する。これができないと高体温となってしまいます。近年、毎年夏になると話題になる熱中症。昔は熱射病と言いました。高い温度にさらされ続けて、汗での体温調節ができないか、汗を出し続けて脱水になる状態。体温が上昇すると、脳は簡単に壊れはじめます。悪化すると死に至ります。 つまり発汗は人間にとって大事な生命維持機能なのです。しかし、臭いを伴います。水だけでなく、有機物を含むからですが、その割合は体内の組成により個体差
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2013 . 11 . 8

美容医療の神髄Ⅴ-歴史的経緯第四話- ”口頭伝承話”その4

昭和50年代の形成外科と美容外科の標榜に伴い、爆発的に参入者が増加するのですが、増加だけでなく、表面化でもあるのです。 それまでも、広告は容認されていましたが、標榜はあくまでも整形外科で、美容整形と看板に書いていても咎められなかったようです。そもそも、整形外科とはなにかも一般人には認識されていなかった時代です。昭和51年の形成外科標榜に続き、昭和53年の美容外科標榜後、どちらも国が認定した科目であり、その際マスコミでニュースにもなったので、美容外科や形成外科を標榜し、広告宣伝する診療所が林立し始めます。 これまでの美容整形開業医は、仕方なく美容外科に標榜を変えました。父が開業していた銀座整形は、階下に美容整形と看板を掲げていて、愛着のあった父は昭和53年以降もそのまま使っていまし
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