カテゴリー別アーカイブ: Z皮弁法

2022 . 5 . 15

眼瞼形成術を受けたかった女子。時間が出来て、周囲の理解も得られて、タイミング良く出来て、結果が見えてきてお喜びです。

何故か眼瞼痙攣状態の患者さんが来院します。誰かがどこかに広告宣伝したのでしょうか?。私達でなく他の美容形成外科医?。眼科医?。眼瞼痙攣は眼瞼下垂の随伴症状だという知見が認知されて来たのでしょうか?。ちなみに眼瞼下垂症の診療は真面目な形成外科医、または美容形成外科医が担当するべき分野です。 本症例の患者さんは、眼瞼痙攣とは診断出来ません。ですが、眼瞼を開く力はあるも、開く意志が常時は伝わらない症例です。神経性は器質性と精神性がありますが、精神疾患は認められないのでよく判りません。医療上は、眼瞼下垂症を前葉性と後葉性、更に先天性と後天性に分けます。更に神経性や外傷性、及んで医原性まで原因は多岐に渉ります。この辺りは形成外科以外の専門の他科の診療も求められます。本患者さんにはこれらの原因は診
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2021 . 12 . 20

実は眉下切開術に目頭形成術の併施は適切なのです。

美容医療の治療法としては、3つのカテゴリーがあります。 まず皮膚表面の治療は、美容皮膚科の分野ですが、皮膚は角質に覆われているために、薬剤の滲透は難しい訳です。 次は注入術ですが、体表面から数ミリの深さまでは入りますが、原則的に持続性のものは使用すべきでないです。昔シリコンなどの生体親和性のない物質は吸収されないからして、注入されて残存するはいいが、異物反応でカプセライズされてゴツゴツになったり、移動したりのケースが多発して根治不可能になり、美容整形やが問題視された原因の一つになりました。 美容医療において手術は昔から為されてきました。戦前は一部の耳鼻科医や眼科医が手を付けていました。戦後十仁病院を嚆矢として美容整形と標榜する医師が増え、欧米を真似て手術法が進歩しました。ま
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2021 . 1 . 12

前葉性眼瞼下垂症にも後葉性眼瞼下垂症にも蒙古襞の拘縮を伴います。

これまた可愛い女子が、眼瞼をさらに可愛く改良したくて来院されました。売れっ娘みたいです。眼瞼下垂症は、先天性と後天性。前葉性と後葉性に鑑別します。そして一重まぶたは先天性前葉性眼瞼下垂症とイコールですから、蒙古襞が被さり、拘縮して突っ張ってつり目を呈します。 私のブログに載っている眼瞼形成術の典型的な症例は、一重瞼(奥二重は一重)と言う先天性前葉性眼瞼下垂症に対して切開法の重瞼術で固定し、軽度の先天性後葉性眼瞼下垂症に後天性後葉性眼瞼下垂を伴っている場合には結膜側からの眼瞼挙筋前転法(LT法)を加え、多くは蒙古襞の狗縮に因る吊り目を呈している為に、Z−形成法に依る目頭形成(この場合切開切除はしないので正しくは目頭切開でない)を併施します。 女の子らしさはパッチリとした目の開きとク
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2020 . 11 . 30

何回かの手術を受けても眼瞼下垂症は治らなかった。先天性及び後天性後葉性眼瞼下垂症と先天性前葉性眼瞼下垂症。蒙古襞の狗縮は形態的につり目で機能的に前葉性眼瞼下垂症を助長しています。

眼瞼下垂症を手術するべきなのは、医療は身体機能的な改善を齎すべきだからです。機能的改善は形成外科医が担当すれば保険診療です。一人一人の身体機能は国民社会の総体の民度と生産性を高めるからです。ただし形態的に美しい、自然な(標準的にあり得る形態)見た目に造り上げるには美容医学の素養を要します。形態的な改善は社会全体の明るさを齎します。 前にも記しましたが、私は約20年前に非形成外科の美容整形医(昭和53年に美容外科が標榜科目となるまで)出身の美容外科医の集まり日本美容外科学会,JSASを父が開催した際に眼瞼下垂手術の講演をして紹介しました。その後は非形成外科医が学びに来て眼瞼下垂手術をしたがりました。でも機能的改善は不備です。 ところで目頭切開手術は戦前から為されています。有名な眼科
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2020 . 11 . 15

眼瞼下垂症は鑑別診断が必要です。”前葉性と後葉性。先天性と後天性。蒙古襞の拘縮の程度。等々”

眼瞼下垂症手術は眼形成外科領域,Ophthalmic Plastic surgery は20世紀後半には定式化していました。私が33年前に形成外科に入局した頃には毎日の様に手術されていました。でも解剖学的素養を身に付けていかないと意外と難しいので、私は6年目に初めて術者をさせてもらえました。その後市中病院に出向して形成外科医長や部長を務める様になってからは、積極的に患者さんを見出していき、毎日の様に眼瞼下垂手術をしていました。 その後眼瞼下垂手術をマスコミに広告して啓蒙していた信州大学の松尾教授にも教えを請い、さらに症例経験を積んでいった今から約20年前に、父が日本美容外科学会の一つ!、JSASを主催した際に会長招宴として、眼瞼下垂症手術の講演を1時間かけて紹介しました。形成外科の研修
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