もう20年近く前になりますが、本邦で唯一と言っていいと思われる、リフト手術に命を掛けているUt先生と、学会の帰りに新幹線の中で勉強会をしました。彼はその数年前まで、世界的にリフト手術の定評の高いテキサスに留学していましたから、リフト手術に関しては今でも深い知識を持ち、研鑽を続けています。その際に第一声、「Jowlは一時的だ。そうそう腫れている間は挙がっても後戻りが多く、直ぐ戻るのですよ!。」私は当時、北里大学形成外科・美容外科医局で助手兼研究員を勤め、医学博士論文を書いていたのですが、大学病院で美容外科臨床部門にも携わりながら、時間があるので医学論文を読みまくりました。Ut先生の話すテクニカルタームをかなり理解出来る様になっていて、「森川先生結構勉強しているね。」と誉められました。彼は4学年
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カテゴリー別アーカイブ: スレッドリフト
白人の様に顔面輪郭が美しい女子にはJowlは大敵。下顎のカーブを逆さ卵型にしてゴージャスに。
副題を書こうと思いましたが長いのでまずお題目から載せます。スレッドリフト(糸リフト)と言ってもただの糸ではありません。コーンの付いた3DリフトでJowl Fatを挙げて!+棘の付いたコグリフトで皮膚の裏から張りを!=この様な手術手技を私は、Jowl Lift と名付けました。実は手技の名称ではありません。要するにJowlに直接引っ掛けて挙げる,Lift だからこの手術名を使います。
Jowl は医学用語ではなく、一般英語です。辞書にも載っています。引くと‘動物のような垂れた顎‘とあります。下顎の輪郭線は卵型なのですが、口角から斜め下に走る溝=マリオネットライン(操り人形の割れている線)の外側がカーブより膨らんでいる部分を言います。日本では、ブルドッグと称します。犬も動物ですよね。
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明るく目立つ格好いい女性。でも美しさには貪欲でゴージャスなルックスに似合います。今回は切れ長整形の追加に眼瞼前葉切除も追加します。さらに口角挙上術を施行します。これまでの経過も再掲します。
これまで多くの手術をしてきました。当院には10年通っています。途中他院に移りましたが、約1年前から戻られて私の得意の手術を受けに来られました。他院の修正も兼ねてきました。
10年前から5年前までには切らない眼瞼下垂手術2回、眉下切開、鼻唇溝プロテーシス、鼻尖軟骨移植、切らない下眼瞼下制術、付随して下眼瞼たるみ取り筋皮弁法、切らない鼻翼縮小術、6年前には白唇短縮術5㎜。
2年前の再初診時からの内容を書きます。眼瞼の窓が323065、頬骨幅136㎜で、患者さんは目尻に余白を感じる。3㎜切開で半分戻ってサイズが合う。水平に。眼瞼は重瞼ラインが緩んで開瞼が低下した。中間のラインで切除3㎜が適応。まず目尻切開とJowl Lift。その後切開LTに切れ長整形を併施。思ったよりも腫れなかったが
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Jowl Liftは3D糸だけでも直接引っ掛けますから効果充分。持続性はまあまあですが、ダウンタイムはごく短いでしょう?。
症例は38歳女性。いきなりブログ視ましたと仰います。Jowlが気になるそうです。Jowlという言葉を発した患者さんは始めてです。何回かはブログに載せましたが、日本語ではないから覚えてくれないのです。これから人口に膾炙するといいですね。こちらとしても分かりやすいし、患者さんにしても注目点=目の付けどころが判ってコストパフォーマンス的にお得です。
Jowl は人間では(動物の顎という直訳ならブルドッグです。)マリオネットラインの外上の膨らみですが、逆に言えばこれがあるからマリオネットラインが出来ます。マリオネットラインは口角から斜め外に流れる溝ですが、下顎骨から口角下制筋が立ち上がっていて言ってみれば骨に皮膚が付いているために溝ができますし、そこには皮下脂肪が溜まらないので、軟部組織の伸展
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Jowlは残念!。動物の顎と訳す一般英語です。辞書で調べましょう。別名下膨れ!
今回の症例はスタッフで36歳の女性です。しかもスレッドリフトのファン?です。これまでに3回施行しました。スレッドリフトは数年は効果が見られますが、年月には勝てません。45分もあればできる簡便かつ有用性の高い手術であるので、何年かごとに受けたくなるのです。若年患者(30代)の女性にも意味が大きい手術ですが、各々の症例の特徴に因ります。その理由を説明します。
人の顔の印象は形態で評価しますが、静的形態と動的形態は治療法が違います。静的形態とは無表情なときの造作で動的形態とは表情で変わる形です。顔は自分で見えないのですが、鏡を見れば見えます。でも表情筋の収縮が皮下組織から皮膚に反映して顔の動的形態を表わすのですが、随意的な行動と不随意的な行動は、本人には区別が付き難いのです。鏡を見る際に不随
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