今回、切開法の眼瞼症手術と目頭切開を併施した2症例の中期的経過写真が出揃ったので画像提示しつつ、この手術について論じてみたいと思います。
症例1:実は肥満者で、まぶたにも脂肪が多い生来の一重瞼。眼裂縦径が6.5㎜。挙筋滑動距離は12㎜と正常範囲です。眼裂横径が24㎜、内眼角間距離が39㎜。蒙古襞の拘縮が強く、まるで水かきの様な突っ張りを呈しています。ご覧いただける様に鼻根部が低い鞍鼻でもあります。術前の画像から提示します。眉の位置にも注目を。
上記の数字から、先天性の皮膚性眼瞼下垂症(=一重まぶた)と、正常範囲で(標準偏差SD1以内)はありますが、眼裂狭小状態です。鞍鼻はそれに伴う変異です。
切開法で効果を定着させたいとの希望があり、根本的には眼裂狭小状態を治さない
▼続きを読む
カテゴリー別アーカイブ: 日本形成外科学会認定専門医
粉瘤=類表皮嚢腫=アテローム=epidermal cystの経過
もう1年以上前になりますかね。池田先生の顔(左こめかみ)にできた粉瘤を私が手術しました。これは丁度いいということで、手術前後や手術中の写真を撮影し(動画も)、ブログ等に例示したところ、患者さんが大変判りやすく、参考にしていただけた様でして、粉瘤の診察の患者さんがいまだに殺到しています。
何しろ当院の顔である、池田先生が患者さんに見せているので、患者さんの安心感につながることになっていると思います。傷跡なんて今では見えないに等しいですし、私達は形成外科専門医だから、顔面の解剖を熟知しているので、安全に手術を受けられることを証明したようなものです。
それはそれで、いいのですが、今度は私が、背中に粉瘤です!。
症例:54歳、男性。氏名:森川一彦、職業:美容形成外科医。
主訴
▼続きを読む
▼続きを読む
電磁波って何?!. LASER:レーザーは光です。光は電磁波です。Ⅰ
突然思いついて、科学的なお話をしたくなりました。実は眼瞼下垂と視力のお話しをしていて思っいたのです。視力とは?、光とは?、画像の認識とは?。眼球と画像に関する光学とは?。皆さんに聞いてみると意外と覚えていないので、説明したくなったのです。中学、高校で学ぶ知識をベースに、医学的な専門知識が混ざります。でもこの程度の医学的知識は、美容医療に興味がおありでしたら、覚えておいて損はない、得な知識です。
その前に一つ区別しておきたいことがあります。知識と情報の違いです。英語ではInteligenceとinformationとも言い分けますが、意味が微妙に違います。日本語で言う知識とは、科学的な情報です。なんだ同じじゃないかと言われそうですが、科学的なというところが違います。情報は今ここで私が書い
▼続きを読む
▼続きを読む
美容医療の神髄Ⅺ-歴史的経緯第11話- ”口頭伝承話”その11
実は最近、ブログのキーワードを追加しました。JSAPSとJSASです。読者の皆さんはお判りだと思いますが、もう一度説明します。昭和53年までは、他科からの参入者である美容整形を標榜していた医師達は日本美容整形外科学会に参加していました。形成外科を研鑽しながら、美容的診療をしていた医師達は、日本整容形成外科研究会で美容を勉強していました。そして美容外科標榜が国会で決議されたとき、どちらの団体も日本美容外科学会に改称しました。
二つの略語を説明します。JSAPSはJapan Society of Aesthetic Plastic Surgery の頭文字です。日本語にすると、日本美容形成外科学会のはずです。JSASはJapan Society of Aesthetic Surgery の
▼続きを読む
▼続きを読む
美容医療の真髄Ⅸ 切らない眼瞼下垂手術後は、いい感じ?。-2週間後-
2週間前に切らない眼瞼下垂手術を受けた症例の患者さんを撮影させてもらえました。
手術前
1週間後
2週間後
短期的経過はもちろん困らない手術です。中期的には1週間でほぼ出来上がりといえ、2週間でほぼ完成といえます。今後は定着期と考えられます。
今回はこの手術の説明として、学会で新しい考え方、メカニズムが提示されたので、ご説明したいと思います。まずは眼瞼の断面図から見ていきます。
先月の学会で、本邦の形成外科斯界で最も熱心に眼瞼を研究している信州大学教授の松尾清先生が発表されました。
私は松尾教授とは、17年前から懇意にしていて、見学に行ったこともあります。眼瞼下垂症に対する本邦第一の研究者で、いろいろな知見を毎年提示しています。それだけに過ぎ
▼続きを読む
▼続きを読む




