2週間前に切開法による眼瞼下垂手術と抵抗緑解除の為に目頭切開した症例の経過写真が得られましたので、ご報告します。
まだわずかに無い出血が残っていますが、メイクで隠していました。まぶたはよく開き、患者は「世界が変わった。」と言います。写真では意識的ですが、おでこの力が入らなくなり、眉毛が下がっています。よく見ると、瞼縁の引き締めている点が上がり過ぎていますが、これは治ります。
切開法で2週間では、経過的に変化します。腫れ=腫脹が軽減して、内出血は来週には消えます。強すぎると感じる挙筋力は神経がが調整して、丁度良くなります。そもそも、日本人では開瞼幅はバリエ—ションが広く、正常下限は8㎜ですが、私は10㎜です。力の入れ具合はシチュエーションで変わり、体調によっても変わります。
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カテゴリー別アーカイブ: 形成外科
美容医療の神髄Ⅵ-歴史的経緯第五話- ”口頭伝承話”その5
美容整形は戦後高度成長期に乗って発展しました。形成外科は戦後に戦傷外科から外傷外科、そして美容医療の一部を担って存在してきました。どちらも形態改善医療であるから、オーバーラップしていて、少なくとも、機能改善をも目的とする疾病対象の医療である形成外科診療において得られる知識や経験は、美容外科医療を行う際に必要不可欠であることはこれまでにも、このブログで再々述べてきました。
昭和50年代に形成外科と美容外科が標榜されたとき私は、これでまともな医療として見てもらえると期待していました。しかし、広告宣伝合戦と、多店舗展開という、ビジネスの世界に向かってしまったのは、前回詳述した通りです。私が医学部であった昭和50年代に情勢は急展開していったのです。私は父とよく、この状況について話し込んでいまし
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腋臭症(ワキガ)と多汗症(汗の臭い)Ⅰ
汗:人間は恒温動物ですから、汗によって体温調節しなければなりません。ですから、汗は人間らしさの特徴であります。体内で産生したエネルギーのうち余分を排出する。外界から熱エネルギーを受けても、体温を上昇させないようにする。その時熱い汗を出し、蒸発させて気化熱を奪うことで熱エネルギーを排出する。これができないと高体温となってしまいます。近年、毎年夏になると話題になる熱中症。昔は熱射病と言いました。高い温度にさらされ続けて、汗での体温調節ができないか、汗を出し続けて脱水になる状態。体温が上昇すると、脳は簡単に壊れはじめます。悪化すると死に至ります。
つまり発汗は人間にとって大事な生命維持機能なのです。しかし、臭いを伴います。水だけでなく、有機物を含むからですが、その割合は体内の組成により個体差
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フェイスリフト;FL の合併症→治しました。術後1か月以内に結果が出ます。
前回提示した症例です。本日悦ばしく、最終結果をお見せします。その前にこの様なフェイスリフトの合併症を起こす原因を考察しましたので、掲載します。
よく行われるフェイスリフトでは、①耳の前後ろで皮膚が切開されます。②そして、通常皮膚を剥離します。引き上げやすくするためです。③その後、筋膜等を引き上げます。④すると弛んでいた皮膚に余剰を生じますからこれを切除し、⑤縫合します。
基本的にこの手順です。ここでそれぞれの手技に対応する合併症とその原因をあげます。
①切開位置が不適切だと耳は変形するし、傷跡が目立ちます。いまどきこんな手術する人はフェイッスリフター失格です。②皮膚剥離は皮膚を引き上げ、真皮縫合をかけやすくするためには必要です。剥離した皮膚が引き上げた位置で面で癒着しますか
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まぶたの機能と美容医療Ⅹ 眼頭切開3 -症例供覧ー これは可愛い! 1ヶ月後
画像が壊れたため、ただいま工事中となりました。一両日中には...。
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