カテゴリー別アーカイブ: 医学博士

2017 . 9 . 5

鼻尖増高と下制術。耳甲介軟骨移植法。

私は現在鼻尖に対して耳介軟骨移植術を頻用しています。1~3枚で1枚1mmと考え、前か下に増大しています。それが悦ばれます。それに耳介の耳甲介部から採取した軟骨は、鼻尖の湾曲にマッチしますから、自然な形態が作れます。 症例は、27歳、女性。3か月前に鼻尖縮小を先行した。今回鼻尖を高く、位置を下げるために増高術をします。10×15mmの耳甲介軟骨を採取して、3つに分けて3段重ねにしました。軟骨移植手術では、Donorが必要ですが、耳介からの採取の場合、傷跡が耳介の後部の溝であるため目立ちません。画像を見ましょう。 各方向とも、左が術前、中が術直後、右が術後1週間です。 上の列は正面像:術前は鼻尖が大きいし、術直後は腫脹が加わってむしろ鼻尖が大きくなっています。ところが術
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2017 . 9 . 4

鼻尖増高と下制術に鼻稜増高も加えました。遂に両側耳甲介軟骨移植です。

鼻尖の手術が続いています。そういえば最近、ブログ掲載承諾症例が続いていました。月単位経て最終的結果が見えて来ているからでしょう。それはそれは素晴らしい美容的形態を呈しているからでしょう。但し、形態的に完成に至るまで最低3か月かかります。ブログの読者の皆さんはご存知でしょう。 したがって術後早期の画像は、テープ固定していないと恰好が判らないでしょう。今回の手術もそうです。まずは各方向から術前と術直後の画像を比較しましょう。今回はテープ貼付の画像から魅せます。 さらに今回は術中に画像をたくさん撮らせてもらいました。軟骨の形成を魅せます。面白い絵ですし、みなさんの参考になると思います。 症例は26歳の女性。鼻の尾根が太く、鼻千の上にさらに低い船底上の凹み。鼻尖はTDP: Tip
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2017 . 9 . 1

口唇(白唇部)短縮単独症例は久し振りです。これはイケル!

当院では、近年口周りの手術が流行っています。私が大多数を施行しています。 症例は21歳、女性。これまでにいくつかの美容医療を受けている美人。口元だけは手を付けていない。こうなるとやはり、先ず私としてはバランスを取って行きたいから計測から提示します。 先ず横の比率、内眼角間30㎜、鼻翼幅30㎜と小顔の上に部品も幅が無い。口唇幅も45㎜で、目の間=鼻幅書ける1.5倍と最高のバランス。縦の比率は、生え際〜眉下▶︎上顔面=60㎜、眉下〜鼻下▶︎中顔面=60㎜とバランス最高なのに、鼻下〜頤先端▶︎下顔面=65㎜と長い。その原因は鼻柱基部〜Cupid's bow の最下部▶︎白唇長=19㎜にある。 顔面全体を露出したいのですが、契約に無いので諦めます。どう見ても美人顔。何しろ輪郭が理想
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2017 . 8 . 30

鼻尖形成術の軟骨移植法

鼻尖形成術は、鼻尖が大きく丸く、高さが無い症例には第一選択の手術です。というと、日本人の多くが適応するのですが、鼻の手術の美容外科的適応は、サイズの問題で、そのバリエーションは様々です。そして鼻の形態は上から下までのバランスが重要で、周囲の形態にも影響されます。そこのところを考えないで、治療すると不自然な形態になり兼ねません。また各部位も自然状態にあり得る形にしないと不自然感が見えてしまいます。 ただし、鼻尖だけ高くしてしかも下げて、形を作り上げても、それはそれで自然な形態が作れます。通常、鼻尖に関して鼻柱延長術(鼻尖下制術)は不自然だと思います。私は現在鼻尖に対して耳介軟骨移植術を頻用しています。1~3枚で1枚1mmと考え、前か下に増大しています。その程度の修正量が悦ばれます。また耳
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2017 . 8 . 28

微調整と他院での左右差と不自然形の修正手術。最終結果はもう少し先かな?。!

本症例は面白い。患者さんと私の信頼関係を築き上げて診療していくことで、満足な結果を得て行こうとして、画像を提示してきています。他院での術後に対する再手術と、当院の良好な結果の経年変化に対して再建するための再手術が組み合わさっています。 症例は34歳、女性。先天的には奥二重だが、LF13mmと先天性眼瞼下垂はなかった模様。数年前埋没法を受けて二重瞼にしている。3年前に当院で切らない眼瞼下垂手術=非切開法黒目整形=NILT法を受けた。当初はよく開き重瞼もくっきりしたが、徐々に落ちてきた。その後他院で10年前に、目頭切開を三日月型切除法で受けた。左右差が生じたのと、開瞼が落ちたのと、目頭の形態と機能に非対称性と不自然感が生じていました。 現症は、眼裂横径25㎜、内眼角間36㎜、角膜中心
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