今回3ヶ月目の結果紹介をさせて頂きます。
本症例は、これまでに何回か他院や当院で改善を計って来た患者さんですが、ゴールが高くなかなか辿り着けなかったケースで、今回思い立って治療を受けたかったそうです。
患者さんは28歳女性。他院で数年前に切開法の眼瞼下垂症手術を受けています。当院には二年前に来院され、切らない眼瞼下垂手術をいたしました。カルテ上の画像を見ていくと、ある程度の後戻りが見られました。 ここからが、私の美容的観点と技術の見せ所です。美容外科医には美容医学が必要です。まずは術前写真をご覧いただきます。
上二図が術前の画像で、左図は第一眼位で、右図は上方視をしてもらった画像です。もちろん、眉は書いていますが(Tattooです。)、だからではなく眉を上げない様に
▼続きを読む
カテゴリー別アーカイブ: 医学博士
子供っぽい目元を大人っぽい眼に。黒目整形=眼瞼下垂手術埋没法と、目頭切開Z-形成術法=蒙古襞の拘縮解除術:3か月で完成としましょう。
ご覧の様に、目の窓の横幅が小さい。眉毛を挙げてしまう。目力が弱い。目元が子供っぽい症例。今回3ヶ月の経過を提示したいと思います。
症例は20歳、女性。生来の一重まぶたで、挙筋筋力(滑動距離)は13㎜と正常下限ですが、開眼時に常時前頭筋は収縮しています(眉毛を挙げています)。もちろん、一重まぶたによる皮膚性眼瞼下垂があるからです。それに、眼裂横径が25㎜、内眼角間距離が36㎜と眼裂狭小傾向です。傾向というのは、数字的には正常範囲だからです。間が36㎜は標準偏差内ですが、顔が小さい(体格も)ので、それとの比率としては、離れて見えます。つまり小顔、開きが弱い、横幅が小さい、その結果眉毛を挙げている。これらの症状が揃っているため、形態的に子供っぽく感じられ、社会機能的に損失を来していると考えら
▼続きを読む
▼続きを読む
片側の黒目整形で合わせたい。経過を追いましょうⅠ。
今回の症例は、片側の眼瞼下垂症例です。実は数年前に重瞼術を両側受けていますが、開瞼を合わせていません。眼瞼下垂症に対する治療を受けていないために、左右差が目立って来たということです。開瞼に左右差があれば、見た目の重瞼の形も左右差を呈することになる解り易い症例です。
実際には、片側の手術は合わせるのが難しいのです。術中が出来上がりではないのは当然です。時間経過と共に変化していきます。実は、本症例は1週間前の手術です。経過を見てから提示したかったので、待機しました。
症例は38歳女性。挙筋機能(挙筋収縮距離+最大瞼縁活動距離)は両側12㎜と左右差が無いのに、同じ力で開く=挙筋を収縮すると、力が伝わらない為に瞼縁の挙がり具合に左右差を呈する状態です。腱膜性眼瞼下垂です。後天性で、原因は
▼続きを読む
▼続きを読む
日本美容外科学会が2つあるのは皆さんご存知だと思います。
昨日までの3日間にわたって、2つある日本美容外科学会のうちのJSAPSが開催されていました。所謂形成外科系の美容外科医の学会です。もう一つは非形成外科系の学会JSASです。
私は元来美容整形医(非形成外科医)の子ですが、大学卒業後は形成外科に入局しました。このあたりのいきさつは、ブログの歴史話のテーマで延々書いて来ています。とにかく私は、両方の学会に所属しています。
JSAPSの方が、やはりアカデミックです。学界とは、あくまでも現在の医学水準をコンセンサスとする目的と、世界的な医学的知識を取り入れて新しい診療法を学んでいく場ですから、日々勉強を続けてこないと理解出来ません。少なくとも、毎年の学会と年4回の学術集会に出席していないと遅れてしまいます。
二点気になることがありま
▼続きを読む
▼続きを読む
子供っぽい目元を大人っぽい眼に。黒目整形=眼瞼下垂手術埋没法と、目頭切開Z-形成術法=蒙古襞の拘縮解除術:4週間でキレイ。
今回の症例は、解り易い題名の割になかなか結果が見えない症例です。
上左図から時計回りに、術前、術直後、術後2週間、術後4週間です。
術前と術後の変化は明瞭です。題名にありますが、目が離れている(球が離れているだけでなく、窓が離れている。)のは、蒙古襞が残存しているからです。一重まぶたのため、眼瞼下垂症状を呈している(開眼時に前頭筋が収縮し、眉毛が挙がっている)から、眠そうな顔つき。
以上の術前の状態を手術で改善したら、形態的に良くなるだけでなく、目の窓が大きくなれば、視界が広がり、機能的改善が得られる筈なのは、私達にとっては分かり切ったことです。
手術は、切開法による眼瞼挙筋前転術と二重瞼形成による皮膚性眼瞼下垂の改良術。蒙古襞による内眼角拘縮の解除=切除を伴
▼続きを読む
▼続きを読む