暮れも押し迫ってきました。手術も押しています。年末年始の休業体制を使っての患者さんも多く、いや緊急事態宣言中か9ヶ月間ずっと忙しかったです。そのため今回のブログは、まず症例説明から提示します。細かい手術等の説明は、追い追い書き加えていきます。
症例は42歳女性。7年前初診。ハードコンタクトレンズを20年間装用してきて早くから眼瞼下垂症状を感じていて来院されました。診察所見から後天性後葉性眼瞼下垂症を診断して、前葉性も伴っていることから、切開法で挙筋前転術に加え、皮膚は幅2㎜切除して重瞼固定も行いました。開瞼が良好となりパッチリとして、従前の状態に戻りお慶びでした。
今回久しぶりに来院。「すごく開いていた。」「嬉しかった!。」でも、最近落ちてきたそうです。さらにその結果「重瞼が拡が
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前葉性眼瞼下垂症にも後葉性眼瞼下垂症にも蒙古襞の拘縮を伴います。
これまた可愛い女子が、眼瞼をさらに可愛く改良したくて来院されました。売れっ娘みたいです。眼瞼下垂症は、先天性と後天性。前葉性と後葉性に鑑別します。そして一重まぶたは先天性前葉性眼瞼下垂症とイコールですから、蒙古襞が被さり、拘縮して突っ張ってつり目を呈します。
私のブログに載っている眼瞼形成術の典型的な症例は、一重瞼(奥二重は一重)と言う先天性前葉性眼瞼下垂症に対して切開法の重瞼術で固定し、軽度の先天性後葉性眼瞼下垂症に後天性後葉性眼瞼下垂を伴っている場合には結膜側からの眼瞼挙筋前転法(LT法)を加え、多くは蒙古襞の狗縮に因る吊り目を呈している為に、Z−形成法に依る目頭形成(この場合切開切除はしないので正しくは目頭切開でない)を併施します。
女の子らしさはパッチリとした目の開きとク
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眼瞼は前葉(成分):主に眼瞼挙筋と後葉(成分):皮膚と眼輪筋に分けて診ましょう。6年前NILT法(黒目整形)、今回MT法(重瞼術埋没法)
眼瞼下垂症はもう何十年も前から診療対象でした。当たり前です。だって困るでしょう?!。ただし手術以外の治療では難しいのです。目を開く行為は覚醒時に脳が指令して、神経が伝えて、筋が収縮して開きます。脳から神経の病態は内科的治療法が取られますが完治は難しいです。筋から皮膚表面までの病態は物理的作用ですから、観血的治療が効を奏するのです。
戦前は眼科領域で取り扱っていました。ただし今もそうですが、眼科医は眼球を主に扱いますから、機能としての眼瞼下垂症は前が見えない重症の症例に限っていました。また綺麗な形態を造り上げる為の美容医療的な知識は学びません。
形成外科は、欧州で第一次大戦後の機能的損傷に対する治療として発達しました。WWⅠは初めての総力戦ですから、一般人(徴兵された非職業軍人)が
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何回かの手術を受けても眼瞼下垂症は治らなかった。先天性及び後天性後葉性眼瞼下垂症と先天性前葉性眼瞼下垂症。蒙古襞の狗縮は形態的につり目で機能的に前葉性眼瞼下垂症を助長しています。
眼瞼下垂症を手術するべきなのは、医療は身体機能的な改善を齎すべきだからです。機能的改善は形成外科医が担当すれば保険診療です。一人一人の身体機能は国民社会の総体の民度と生産性を高めるからです。ただし形態的に美しい、自然な(標準的にあり得る形態)見た目に造り上げるには美容医学の素養を要します。形態的な改善は社会全体の明るさを齎します。
前にも記しましたが、私は約20年前に非形成外科の美容整形医(昭和53年に美容外科が標榜科目となるまで)出身の美容外科医の集まり日本美容外科学会,JSASを父が開催した際に眼瞼下垂手術の講演をして紹介しました。その後は非形成外科医が学びに来て眼瞼下垂手術をしたがりました。でも機能的改善は不備です。
ところで目頭切開手術は戦前から為されています。有名な眼科
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男性でも顔は使います。目力という生体機能は社会生活機能にも影響します。
美容医療とは、形態の改善を求める医療で標榜科目で言えば美容外科と形成外科の総称です。標榜科目とは広告に載せられる科目名です。法律で決まっています。美容外科は(美容整形という科目は標榜出来ません。)専ら美容的形態の改良を目的とし厚労省が保険に収載しません。形成外科は病気や怪我や腫瘍や先天的異常などの異常性(SD1〜2から外れる)が原因で形態異常を来した上に、軽度でもまたは社会生活上も機能的障害も伴うことがある場合に適応される科目で、保険収載されています。最近では科目名を組み合わせて、皮膚科が美容を目的の自費治療をするための、美容皮膚科という科目も標榜出来る様になりました。
美容医療の中でも眼瞼は機能的異常を伴うことが多く、一重まぶたは先天性前葉性(皮膚と眼輪筋)眼瞼下垂ですから、MRD2
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