カテゴリー別アーカイブ: 眼瞼下垂

2023 . 7 . 5

保険診療の眉下切開術の掲示。同い年の患者さんに皮膚と皮下脂肪をたっぷり切除したら、同じ様にぱっちりしました。

無理にお願いしてモニターになってもらった症例です。ただし英語のMonitorは、訳すと本来は監視装置や傍受です。医療者が患者さんを観察するのはモニタリング,Monitoringと言いますが、それでは対象が逆です。人に魅せて参考にしてもらう為の画像、または経過や結果を収集して提示するのはTesterで、患者さんが対象です。本来は受益者が見せてくださることです。そして受益とは本来、金銭的な対価=”得”を伴うはずですから、美容形成外科での自費診療では割引して、画像を使わしてもらいます。ただし保険診療では、法制上割引出来ません。お願いするだけです。更に個人情報保護法が制定されてから、画像提示は確実に承諾書を要します。学会発表でもかなり厳しく制度化しています。今回、手術直後の結果に大喜びされた症例の患
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2023 . 6 . 19

眉下切開の提示は久し振りですが、結果は良好です。

眉下切開術は皮膚、皮下脂肪切除術です。前葉性眼瞼下垂症に対する手術で保険適応です。いつも書いていきましたが、眼瞼下垂症手術には診断が重要です。先天性と後天性.前葉性と後葉性を鑑別診断して、手術法を検討するべきです。分類してみます。 先天性前葉性眼瞼下垂症とは、一重瞼の事です。一重瞼は全人類のうち約10分の一に存在する突然変異による異常な形態で開瞼機能を障害します。二重瞼では瞼を開く眼瞼挙筋から枝分かれしたコラーゲン繊維が皮膚に付着していて皮膚も持ち上げるのに対して、一重瞼では遺伝的にその構造が欠如しています。ですから治療法は一言!、重瞼術です。眼瞼挙筋と皮膚を繋げる改良方法です。決して美容目的だけではありません。もちろん目の窓が大きい方がキラキラしますが、視界が良好な方が視情報が多く入
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2023 . 6 . 11

片側性の先天性後葉性眼瞼下垂症を治して、重瞼術と目頭蒙古襞の拘縮解除術を同時手術。左右を合わせましょう。

昨今、眼瞼下垂症の診療は、国民に膾炙しています。何故か専門外の診療科目である非形成外科医の美容整形屋でも触りたがります。もちろん自費治療で高額に設定出来るからです。実は😞、私が手を貸しました。今から25年も前の平成8年に父、森川昭彦(胸部外科出身の美容整形医の走り)が非形成外科系の日本美容外科学会JSASを主催した際に、会長指名演題として、私が眼瞼下垂症の症例発表を1時間も講演したからです。その際私は”難しいからお前たちにはできっこないから教えを乞いに来たら?”との甘い考えでいました。ところが一部のビジネス的美容外科やチェーン店系美容整形屋は経済的余裕があり、投資として眼瞼下垂手術が出来る医師を雇って、教わった彼らも見よう見まねで手術をし始めました。 逆に経済的に余裕がない地域、地方で
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2023 . 3 . 31

前後葉性眼瞼下垂です。一重瞼を二重瞼するべきです。

切らない眼瞼下垂手術は後葉性眼瞼下垂に対する手術ですが、先天性前葉性眼瞼下垂である一重瞼を二重瞼に変える重瞼術埋没法に併施すると、キラキラして目力が倍増します。また、加齢により皮膚が伸びて後天性前葉性眼瞼下垂が進行した際も、眉下切開術で前葉性を治して、伴った加齢性の後天性後葉性眼瞼下垂を、切らない方法で同時に治すことも約半数に併施します。 ところが本症例は、術後に眼瞼挙筋の筋力が伝わりやすくしたのに、力を入れようとしない時期があり、結果が見えるのが遷延しました。何故でしょう?。疼痛は大したことないはずですが、精神的に耐性に欠けるのでしょうか?。判りません。 誰でも覚醒時には、眼瞼は開いています。正常では脳から電気信号が出続けて、精気のある顔、活動的な外貌を呈しています。眼瞼挙筋に
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2023 . 3 . 10

丸く半円形の重瞼線の外側を延長して、綺麗な切れ長の目に。要するに骨膜固定で切長整形しましょう。

前にも書いた様に、切れ長整形(セーケーじゃないってば美容ケーセーだってば!)は、私が開発した手術法です。でも本当は、父が考案したので美容整形です。30年前父が私に相談して来ました。目尻の上より外側に二重瞼を延長出来ないかと二人で思い悩んでいて、父が「とにかく折り込めばいいんだぜ。」と言うので、私が思いつき「そこには骨がある。骨膜に縫い付ければいいんじゃないか?。」と言いながら、私心の中で”そういえば父が造る(切開しか出来ない)二重まぶたは、目を閉じても二重だなあ〜、骨膜に縫い付けて目を閉じても二重でもいいってことか?!。”と閃いたのです。父に言うとやってみようとなりました。初回例は旨くいき、患者さんは満足しました。 その後私は医学博士取得の為の研究に携わりました。題目は二重瞼と一重瞼の
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