昨今、患者さんから切るか切らないかの手術法の違いの質問をよく受けます。これまで歴史上説明してきましたが、美容医療の萌芽の時代から、切る手術と切らない手術は併存してきたのですが、切らない手術を好しとする傾向から、紹介する機会も多くなったのです。池田先生のブログで、101人の名医のインタビューでも、語られています。、切らない手術がいいのではなくて、切らない手術でいい結果と持続性をもたらせなければならないという事です。今回その理由を説明します。
美容医療で求められる形態改良の方向として、足すか引くかと、挙げるか寄せるかがあります。部位別に例えれば鼻なら、もともと足りない鼻を足すとか、大きい鼻を寄せるとかが必要な形態のケースが多いです。瞼なら、挙げて目を大きくしたい、横を寄せて大きくしたい、弛
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カテゴリー別アーカイブ: 美容医療
まぶたの機能と美容医療 総集編Ⅱー重瞼術は必要。埋没法がいい?、切開法がいい?。どっちも可愛い!ⅳ
続いて!
もう一度三症例を提示します。
それぞれの症例の中期結果をご覧いただきました。
術後1ヶ月から3ヶ月前後の経過です。その前に、いい機会なので術後経過の原則、その機序について述べておきましょう。
通常どんな手術でも平均的な経過の機序があります。先ず、48時間がヤマです。これはどんな侵襲でも当てはまります。打撲、傷、骨や関節のねんざ、骨折でも、傷の修復機転においては48時間は、腫脹、疼痛、内外出血、発赤などの症状が亢進し得ます。あくまでもし得るので、防ぐ手でてはあります。冷却と挙上(心臓より高く置いておく)です。顔の手術(もちろん瞼を含みます。)なら、枕を高くして寝るだけでも腫れを軽くします。以前に無理して、座って寝た患者さんがいましたが、確かに腫れません
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まぶたの機能と美容医療 総集編Ⅰー重瞼術は必要。埋没法がいい?、切開法がいい?。どっちも可愛い!ⅲ
この数ヶ月、目頭切開を併用した眼瞼下垂手術の症例を提示させて頂きました。
今般3症例とも術後経過写真を撮らせて頂きましたので、本日ブログ上に取り揃えました。3症例の、術前と現在をお示しします。
症例1 26歳、女性。
術前診断:一重瞼、皮膚下垂強い。挙筋活動距離は10mmとやや低下。眼裂縦径(第一眼位=正面視)は7mm 眼裂横径24ミリ、内眼角間37ミリ。角膜中心距離60ミリ。蒙古襞の拘縮強い。前頭筋常時収縮とChin up そのため若年にしては皮膚伸展。
9月11日手術:控えめの重瞼線=瞼縁から4.5ミリ(臥位で皮膚無緊張下)で切らない眼瞼下垂手術。目頭切開は一辺4.5ミリのZ-形成法
現在約3ヶ月の経過:眼裂縦径8mm 内眼角間距離34mmと満足な結果で目力
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鼻の美くしさⅡ:アップノーズとショートノーズ。部分とバランス。
前回の鼻の美しさⅠのプレゼンで、美容外科的に具体的にいくつかの留意すべき点と改善法を羅列してみました。a,幅の短縮が求められる場合鼻翼縮小術 b,鼻尖の位置を下げたい場合鼻尖下制術とか延長術と呼ばれる手術 c,鼻骨部が幅広い場合鼻骨々切り術 d,鉤鼻にはヒアルロン酸注入やシリコンプロテーシスで安全に改善できる e,正しい意味でのアップノーズを作成するヒアルロン酸でのシミュレーション f,彫りを作るヒアルロン酸注入での隆鼻術 g,鼻尖から鼻柱、鼻唇角をヒアルロン酸で鼻尖と同時に形成していく。またはここだけのプロテーシス h,鼻尖を綺麗に作る為の耳介軟骨の3段重ねで”Diamond型”の移植。忘れていましたが、鼻孔縁の下制術というのもあり、適応症例はありますが、リスクがあるのであまり選択されませ
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まぶたの機能と美容医療 発展編Ⅰー重瞼術は必要。埋没法がいい?、切開法がいい?。どっちも可愛い!ⅱ
このまぶたのシリーズで2例は切開法、1例は埋没法の症例提示をいたしました。どれもが、眼頭切開を併施しています。たまたま、必要とするケースだったのですが、実は眼瞼下垂を伴う一重瞼の症例では、目頭切開を必要とする率が高いからでもあります。フィギュア―スケーターが典型ですよね。視野狭いでしょうね。もっとも、彼女は上を見る競技ではないので、影響はないのでしょう。
切開法と埋没法の選択は難しく、重瞼術はするべきだとしても、メリットとデメリットのバランスから、選択に困る事が多いのです。何度も言いますが、重瞼術は受けるべきですが、どの方法を選ぶかです。
重瞼術等を受けたくないなんて言う日本人は、低機能を甘受しているという意味で、美しくない日本人を認めている事になります。
とにかく、前回の
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