2013 . 12 . 24

まぶたの機能と美容医療 総集編Ⅱー重瞼術は必要。埋没法がいい?、切開法がいい?。どっちも可愛い!ⅳ

続いて!

もう一度三症例を提示します。

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それぞれの症例の中期結果をご覧いただきました。

術後1ヶ月から3ヶ月前後の経過です。その前に、いい機会なので術後経過の原則、その機序について述べておきましょう。

通常どんな手術でも平均的な経過の機序があります。先ず、48時間がヤマです。これはどんな侵襲でも当てはまります。打撲、傷、骨や関節のねんざ、骨折でも、傷の修復機転においては48時間は、腫脹、疼痛、内外出血、発赤などの症状が亢進し得ます。あくまでもし得るので、防ぐ手でてはあります。冷却と挙上(心臓より高く置いておく)です。顔の手術(もちろん瞼を含みます。)なら、枕を高くして寝るだけでも腫れを軽くします。以前に無理して、座って寝た患者さんがいましたが、確かに腫れませんでした。ただし眠れなかったそうです。私はいつも言うのですが、一言でいえば、顔が赤くなる様な事はしない事です。顔が赤くなるのは、顔の血圧が上がっているからで、飲酒、刺激的な辛いものの飲食、激しい運動、入浴、怒調興奮、息むこと、顔を心臓よりしたにする事などを避ける事を指導します。逆立ちもです=普通しないか!?。前に帰ってから、掃除して、頭を下げていたら、腫れて来た患者さんがいらっしゃいました。48時間は炎症期と言います。または浸出期とも言います。これは体液が滲み出て腫れたりするという意味です。

傷そのものは実は数日で付いています。あくまでも表面が閉じているだけですが、早ければ72時間で閉じます。ただし傷の中が付くにはもう少し時間がかかるので、抜糸は7日目にします。この期間を上皮化期とも言います。

傷や損傷が治る時、表皮が細胞分裂して表面を閉じる事と、真皮層以下の深部がコラーゲン等で満たされてくっ付く事で完成します。前者が上記の72時間かかります。そして、後者はもっと長くかかります。これを瘢痕期と言います。私達は中縫いして、深部を寄せているか、傷に緊張が無く、隙間の無い様にしているので、抜糸する7日目にはコラーゲンが生成しはじめています。しかし、瘢痕期は身体が治す時期なので、身体が反応しています。糊(コラーゲン)という材料を傷の部位に運ぶ為に、血管が反応し続けるのです。ですから、腫脹はすぐには消えません。私達が、できるだけ侵襲を少なくしても、身体が反応しないと傷は治らないのです。

ですから、48時間のヤマまでの反応を如何に少なくするかで、治る期間に差がつきます。分りやすく言うと、同じ侵襲(ダメージ)でも、48時間までの反応が、数字で言うと10と5の差があったとします。実は反応が減少するスピードはほぼ一定なのです。従って、10の反応が治るのに3ヶ月かかるとすると、5の反応が治るのには1.5ヶ月かかるという事なのです。逆にいうと、48時間のヤマを見れば経過が予想できます。スピードというなら、内出血なども程度に関係なく平均2週間で引くのです。

瘢痕期は反応の消えていく期間です。1ヶ月で見た目に腫れ等がなくなることもあれば、3ヶ月しても、朝はむくんだ感じがある症例もあります。患者さんが再診されるのは昼間なので、「もう治りましたね。」というと「まだ朝は腫れてるわ。」といわれる時もあります。他にお酒を飲んだ時だけ傷跡が赤くなるというなんて言うケースもあります。

そういう目で今回の三症例を見ると。症例1は術後3ヶ月を経て、ほぼ完治といえます。症例2は術後2ヶ月を経ていないので、腫脹がピークの25%程度残っています。でも術前の眠そうな目つきと比べ、開瞼は得られています。症例3は術後1ヶ月も経ていませんので、まだ腫脹が30%程度残っているのですが、目を開いていると見えません。腫れは特に二重の線とまつげの間に起きるので、広くない二重だと隠れるのです。そしてもう一つ、後戻りですが、開瞼量の後戻りは早期に少しは起きますが、約1ヶ月半で固まります。今回の三症例は充分に保たれています。

ところで、3症例の皆さんうれしそうでしょう。眼がキラキラしています。満足感が滲み出ています。これこそが、私と患者さんの求める結果=慶びを共有する。私の生き甲斐です。

何故この笑顔を享受できたのでしょう?。濃密な診療の結果です。診療とは、診察と治療の合わさった言葉ですよね。診察は適切な治療法を見出していく為にありますが、その主体は患者さんと医療者の協調関係から生じます。今回に限らず、私は常々患者さんとの協力関係を重要視しています。あっ、忘れてはいけないのは、医療機関では多くのスタッフの協力がなければ、診療は進みません。ナースを始めとしたスタッフです。つまり医療現場は美容医療に限らず、三すくみのコラボレーションによって、作り上げていくものだといえます。

美容医療の観点から、三症例を見ていきますと、皆さんの診療にも、参考にして頂けると思います。各症例の治療目標と治療数値には違いががあります。もう一度ここで、私の診療手順を説明していきます。念のため、診療情報の正確さを得るため、前回はもう一度カルテを精査してみました。症例写真に所見を添えました。今回はさらに、症例の社会的状況を含めた所見を述べたいと思います。

症例1は、開瞼時に常時眉を挙げているだけで、機能障害です。このままでは頭痛、肩こりは悪化します。自律神経症状さえも生じてくるでしょう。腱膜性眼瞼下垂は軽症で、皮膚性=先天性眼瞼下垂です。その上蒙古襞の拘縮が眼瞼抵抗力になっています。切らない眼瞼下垂手術と目頭切開で、開瞼が正常になりました。二重は瞼縁が見えればいいのです。明るく、しかも大人っぽくなり、知的な感じでもあります。

ト突然!、話は飛びますが、今夜も私は、テレビを付けながらこれを書いているのですが、面白いものをふたつ目にしました。一つは一重、奥二重の人の為のアイシャドウのコマーシャルです。一重、奥二重でも目を大きく見せるアイテムだそうです。そうかやはり、みなさん誰もが、目が大きい方がいいと飛びつくんだ。なら、上の症例1の様に目を大きくすれば、ギリギリ瞼縁の見える奥二重は受けるはずだ。美容医療を受けないで、手軽に(とはいっても毎日面倒そうですが)目を大きく見せるなんて発想があるなら、逆に控えめの手術で手軽に目を大きくする方が簡単ですよ!っとテレビ画面に向かって叫んでます。もう一つはニュースキャスターのZ女史のまぶたが奥二重なのに力がある。これは機能です。何百万人に見せる訳ですから、国民的な社会的な機能です。テレビはほぼ同時間に同じニュースを流しているのに、この目力は説得力がありますねぇ!。この人に掛ると難しい政治まで理解できます(分っているつもりかもしれないケド?。)やはり目は大きい方が社会を豊かにしますね。奥二重でも、目力のある人とそうでない人がいるとすれば、目力アップ=黒目整形=切らない眼瞼下垂手術NILT法は、このニーズにぴったりだと、一人で私は、テレビに向かってうなずいていました。

症例2は、他院での結果に不満足で、二次修正を求めて来院されました。

先程も言いましたが、診察をおざなりにして、医療者の狭いレパートリーの中での、元々のバリエーションを考慮しないでの、どなたにもほとんど同じ様な治療法を勧める。押し付けるというべきな診療方針を取っている美容外科院(=広告展開)。特にチェーン店クリニック=大手有名クリニックで治療を受けた結果、ナーンダ!ゼーンゼン眼が大きくなっていないじゃない!。との不満を感じて、私達を頼って来院されたのでした。

症例3は、変えました。変わりたいと希望しました。理想的に治すことを望まれました。はっきり言って、こうゆうケースの方が私達は楽です。この術後の微笑みには、大きな価値を見出せませんか?。人は生き物ですから、生きている動く機能の向上が必定です。写真はダイナミック(動的)ではなく、スタティックまたはスティル(静止的)なので、よく解らないかも知れませんが、診察時に限って言えば、とってもいい表情を見せていました。私も、「いいね!」とだけ言いました。

今回は、前回の総集編の続きとして、美容医療における本来あるべき=金儲け主義でもなく、もちろんビジネスライクでもない。患者さんの喜びを目的とする医療に携わり、私達はその喜びの報酬を当然得る。こんな医療の普遍性に基ずくとき、例示として皆さんのお役に立ったのではないでしょうか?。今回3例を例示できたので、比較と検討の基準を皆さんに教示できましたか?。少しでもご理解いただけたら幸いです。

年末は、時間と日数が取れる人が多いので、患者さんが殺到します。私は、大阪院で27日(金曜日)まで、銀座院で30日(月曜日)まで診療しますので、体力の続く可能な限り?、来院をお待ちします。先ずはお電話下さい。来年もご愛読お願いします。

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