2013 . 9 . 19

まぶたの機能と美容医療Ⅹ 眼頭切開3 -症例供覧ー これは可愛い!

さっそく、目頭切開手術(内眼角形成術)の症例供覧ができるようになりました。

このところ、目頭切開術の適応患者さんが増えています。そのうちの多くの方はこのブログを見てくださっていました。但し、内容が難しく解らないとの声も少なからずありました。私としましてはポイントを極力噛み砕いて書いたつもりなんですが・・。

そこでやはり、画像でお見せしながら、説明したいと考えました。症例は26歳で、先天性一重瞼、眼裂横径が24mmで内眼角間距離が37mmと目が離れています。瞳孔中心点間距離は60mmと平均値なので、典型的な蒙古襞による数値です。このため拘縮(突っ張り)が強く、開瞼に抵抗しています。二重(奥二重的に希望)にすると同時に挙筋を強化する切らない眼瞼下垂手術も行うこととなりました。

DSCF9005手術前の写真では、おでこに力が入っています。

左図のようにZ形成によるデザインをしました。DSCF9013     一辺が4.5mmで、蒙古襞の全長を治します。下図は左目の近接画像です。

DSCF9015DSCF9016

皮膚を切開し、突っ張りの元である眼輪筋も切開すると、下図のように突っ張っていた蒙古襞が解除されるため、勝手に皮膚が入れ替わり、縦方向に伸びます。すごいでしょう。みなさんびっくりされます。

DSCF9020DSCF9022     ちゃんと縫合するとこうなります。糸は透明なので目立たないのですが、縫合創の線は見えます。

DSCF9021DSCF9023

術直後は、わずかにでも腫れがあるため、二重が揃っていませんが、下図のように翌日見ても、腫れは悪化していません。

それどころか、創が目立たなくなっています。 むしろ近接像では、糸の方が目立つくらいです。DSCF9025DSCF9026  でも、眼鏡してフツウに仕事していたそうです。

DSCF9005術前の写真と比較すると、可愛いでしょう。

というか術後の方が自然な目元ですよね。1週間目には、抜糸しますが、創跡をメイクで隠せば判らなくなります。

そして、本日、1週間目で抜糸しました。

DSCF9052DSCF9050

傷跡はまだ見えますが、普通のメイクで隠せます。切らない眼瞼下垂手術もしたので、目がよく開いています。こうした時、蒙古襞が邪魔したり、突っ張ってかえって目立つことがあります。今回は同時に手術しているので、異常感がなくできました。

術前と術後の比較です。

DSCF9004DSCF9049

この症例では4.5mmのZ-形成術をデザインしましたから、理論的には内眼角間距離が約3㎜短縮するのですが、術前37㎜が、計算通り術後には34㎜の標準サイズになっています。内側の白眼が見えなかったのがちゃんと見える様になりました。蒙古襞の突っ張りもなくなり、眼の窓のカーブがアーモンドに近づき、自然です。今回は切らない眼瞼下垂手術も同時に行いましたから、眼の開きがはっきりして大人っぽくなりました。二重は希望通り控えめにしましたから、奥二重で可愛いです。

これは可愛い!。この結果をご覧いただくと、受けたくなる人は多いのではないでしょうか?。

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