口周りの手術は周囲とのバランスが重視されます。本症例は判りやすい例です。
口とは口唇の間ですね?。正しくは口の中は唇の後ろの口腔です。唇の後ろには歯牙が有り、歯牙は歯槽骨に植わっています。一般人は唇を赤い部分だけだと思っている人が大多数でしょうが、赤い唇は赤唇部、その上下=上は鼻の下まで、下は頤までを白唇部と称します。医学用語ですが、欧米の言語では一般用語です。White lip & Vermilionです。赤唇や白唇は前後の傾斜が重要ですし、縦の数値は治せます。横のバランスは顔面部品および顔面の幅との比較が重要です。
口の上は鼻です。口の下は頤です。
顔面の縦の比率は、上は生え際から眉下まで、中は眉下から鼻下、下は鼻下から頤尖までを比較します。白人では60㎜と同値
▼続きを読む
カテゴリー別アーカイブ: 美容医療
スレッドリフトと眼瞼埋没修正術の2週間後経過
数年来の馴染みの患者さんです。加齢現象に抗う為、眉下切開から入りました。口唇も検討していますが時間の関係で見合わせています。眼瞼は重瞼術埋没法で微調整してメンテナンスしました。
今回年末年始を利用して簡単な手術であるスレッドリフトを受けることとなりました。ついでに眼瞼の埋没糸の追加してラインの調整もしました。
画像をご覧下さい。術前術後の正面像、左斜位像、右側面像を並べます。
テープを貼っている2点は3Dリフトの刺出点です。
耳の前のもみ上げの後ろにテープがありますが、ここが刺入点です。
耳前が刺入点で、Jowl (マリオネットラインの後ろ)が刺出点です。
それでは、手技を説明しましょう。私はJowl の改善にはスレッドリフトを多用
▼続きを読む
▼続きを読む
口唇(白唇部)短縮術と口角挙上術は細かい工夫をして、この患者さんは素敵!
口周りの手術は定式化してきましたが、手術適応を調べる為に診断します。毎週何例か行っているのですが、症例毎に何かしら工夫を加えてきました。適応が限られるだけでなく、微妙なデザイン上の差異や切除深の違いにも気をつけています。その辺の面白い点についても説明していきながら症例紹介を始めます。
症例は26歳女性。本年の3月に来院し、白唇部が長いのを訴える。その後は機会を待っていた。では下の画像を見ながら説明を読んで下さい。白唇部:鼻柱~Cupid's bowの長さは18mmと15mm(基準値)を越える。白唇部が前突傾向であり、歯槽部とANSが前突し、白唇部が内反している。口角は画像の如く下がっている。顔面縦の比率は上顔面65mm:中顔面56mm:下画面56mmと下顔面が長くはないが、上下口唇(白
▼続きを読む
▼続きを読む
上口唇(白唇部)短縮術と、口角挙上術と、鼻翼縮小術の経過良好。
これまでに口周りの手術は最終兵器だと書いてきましたが、実は最終でない症例が多いのです。他院での治療に不備や不足を感じて、再手術や追加手術を受けようと悩む患者さんが、少なからずいらっしゃいます。本症例が何を治したいのか画像を見ながら説明していき、今回術前と術直後と術後1週間を診ていきましょう。
症例は31歳、女性。本年5月に初診。鼻の下が長いと訴え、当方を受診。既に他院で、鼻翼を内側で切除して3mm縮小されている。不足例です。口角は下がっていない。本年9月に再来し診察して手術プランを立てました。やはり白唇は5mm切除、口角は45度7×7mm。鼻翼は更に小さくしたいし、創跡が連続出来るから同時手術は可能です。内眼角間に合わせて37mmを32mmにするため、内側を幅2mm切除して鼻孔底を糸を
▼続きを読む
▼続きを読む
美容医療の神髄-歴史秘話第106話-”口頭伝承”:美容整形屋と美容形成外科医”その81”「地方都市24:美容外科医は辛いよ!」
2002年、平成14年に私が医師となって16年目、A美容外科大分院院長としての1年目が半分進みました。その後しばらくは上手くやっていけました。そこからとんでもない事件が起こります。その時税務にも、経営責任にも問題が起き始めます。
A美容外科大分院は、その2年前にE大先生から美容外科コンサルタントのKd氏が譲り受けスタートして、私はバイトに行っていて、その年に院長として常勤しました。オーナーのKb.氏とは院長の届け出の際に初対面したくらいでしたが、その後は何回か会合を持ちました。またE先生時代からの大分院の従業員は、院と一緒に譲り受けてくれたKb.氏に対しては忠節を感じていましたし、コンサルタントのKd.氏は必要以上に売り上げから抜き取っていき消費していたので、従業員からはよく思われてい
▼続きを読む
▼続きを読む