カテゴリー別アーカイブ: 日本美容外科学会(JSAPS)専門医

2015 . 6 . 11

今回は脂肪溶解注射を試したスタッフの1週間後

先週当院のスタッフのJowlに脂肪が沈着していたの対し、最新の脂肪溶解注射を施行いたしました。みなさんJowlを辞書で引いてみましたか?。動物の顎に垂れさがった皮膚と書いてあります。そういえば、豚や鶏がそうなっていますし、ブルドッグも典型で、人でも例えてブルドッグ顔貌と言ったりしますよね。 とにかく個々の脂肪が垂れ下がっていて、下顎のラインが四角くなっていると、下膨れ顔とか言われて、恰好よくないのです。何故か?。 加齢とともにJowlは下垂により進行します。それこそブルドッグ顔貌になりますよね。メカニズムとして、皮膚の伸展弛緩により、中身の皮下脂肪ごと下垂して膨らみます。若年者では通常下垂していませんが、 皮下脂肪が多い場合には、重力で下垂することになります。あたかも加齢現象に見
▼続きを読む
2015 . 6 . 3

当院の目頭切開術=蒙古襞に因る拘縮の解除術は、他院の術後再建にも応用できて有効です。Ⅱ −1ヶ月後の経過−

他院での目頭切開手術の結果、なんかへんな目元の形になってしまった症例を、1ヶ月前に当院独自のZ形成術を応用した目頭修正術で修正しました。術後1ヶ月の経過を提示します。 まずは画像から、下図は左が術前、右が術直後です。 術前に何が変かというと、目頭は開いているのですが湾曲が丸い。そして瞼の開きが弱い。切れ長と言えば、聞えはいいかも知れないですが、縦横のバランスと形が良くないので、異常に感じます。どう見ても不自然なのは致し方ないと思います。そもそも美容医療は形を変えるので、自然でないのは当然です。でも手術によって形を変える際に、あり得ない形にすると不自然に見えると考えられます。それに瞼は開閉する機能を持った臓器なので、機能が形態を司ります。開きが悪いとそれだけで異常感を呈し、
▼続きを読む
2015 . 5 . 29

形成外科、美容外科、美容皮膚科、美容整形 などの科目名称って何を意味するのでしょう。Ⅸ=美容医療の各科目5=

美容医療の科目名の説明をしてきましたが、今回やっと美容外科の説明を始めたいと思います。 まず、もう一度医療の目的を説明します。第一には、生命の維持。第二に、機能の維持再建。第三に、形態の改善と進歩してきたのです。美容医療とは、形態の改善ですから、第三の目的ですが、同時に機能改善をも図ることがあり、また時には生命維持も同時進行しなければならないこともあるのが、形成外科分野。形態の改善を主目的とするのが美容外科医療と分けられると考えられます。もちろん医療ですから、生命の危機や機能の損傷を来さないような医学的知識は備えなければなりません。 美容外科は、あくまでも医療の中の一分野で標榜科目です。形態の改善を主目的とするのですが、医師にしかできません。何故なら、侵襲を伴うからです。医師免許
▼続きを読む
2015 . 5 . 29

今回は脂肪溶解注射を試したスタッフ

昨日、少々時間があったので、スタッフの要望に応じて、顔面脂肪溶解注射をしました。 Jowl の皮下脂肪を減らしたいとのことです。 注射前注射直後 翌日 近年メソテラピーは進歩して、特に顔面の皮下脂肪の減量には効果を発揮しています。 前回リフトを説明の際、Jowlの説明もしましたよね。もう一度説明します。口角の下のマリオネットラインの外側に貯まっている皮下脂肪塊が、顎のラインを膨らませているところをいいます。動物の垂れ下がった顎と言う意味ですが、皮下脂肪が落ちてきている場合と、ただ単に多い場合があります。 通常加齢に伴い、下垂によりJowlは膨らみます。下垂が原因ですから、リフトが適応になります。フェイスリフトでも、ここを引き上げたいのですが、創から遠いため
▼続きを読む
2015 . 5 . 28

スレッドリフトも捨てたもんじゃないよ!2週間後の経過

スレッドリフトの経過を追っていますが、画像採取が難しいことに気付きました。顔の輪郭は顔の上下の向きで、それだけで変わって写るため、術前術後の比較が難しいのです。そこで、まず何を狙って手術したのかの説明を致します。 今回は下顎の辺縁のカーブをスムースにするべく、下顎の部分の中でも、口角の斜め下外側の膨らみを引き上げようとしたのです。この部分が外側に膨らんでいるとブルドッグ顔貌になります。本来その上外側、つまり耳の前下というか頬骨弓の下にあった皮下脂肪が、皮膚と軟部組織の弛緩によって、重力に抗せなくなって落ちてきたのです。この膨らみを洋語でJowlといいます。辞書を引くと、Jowl:動物の顎の下に垂れた皮膚とありますが、動物に例えてスミマセン!。でも欧米の美容外科の文献のリフトの項目には必
▼続きを読む