カテゴリー別アーカイブ: 縫合

2015 . 9 . 4

ほくろ=母斑を取るのでも、形成外科・美容外科の技術は格別です。

このところ、美容整形屋と形成外科・美容外科の相違、問題意識を提起してきました。 美容医療は、形態と機能をバランスよく治す医療です。形成外科は病気を形態的な損失を最小限にしながら治す科目で、ほくろや生まれつきのあざは母斑といって、良性腫瘍であり、悪性との鑑別が求められるから、保険診療が適応になります。美容外科は形態の改善を目的とする科目ですが、機能的損失を最小限にしなければなりませんから、形成外科と表裏になります。 つまり、美容医療の一方である美容外科を診療する者は、もう一方の形成外科の診療も出来る者でなければならないのです。形成外科と美容外科は美容医療の両輪といわれる所以です。 振り返ってみれば、美容整形という科目?が昭和53年までありました。父が始めた昭和36年頃はそうで
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2015 . 6 . 3

当院の目頭切開術=蒙古襞に因る拘縮の解除術は、他院の術後再建にも応用できて有効です。Ⅱ −1ヶ月後の経過−

他院での目頭切開手術の結果、なんかへんな目元の形になってしまった症例を、1ヶ月前に当院独自のZ形成術を応用した目頭修正術で修正しました。術後1ヶ月の経過を提示します。 まずは画像から、下図は左が術前、右が術直後です。 術前に何が変かというと、目頭は開いているのですが湾曲が丸い。そして瞼の開きが弱い。切れ長と言えば、聞えはいいかも知れないですが、縦横のバランスと形が良くないので、異常に感じます。どう見ても不自然なのは致し方ないと思います。そもそも美容医療は形を変えるので、自然でないのは当然です。でも手術によって形を変える際に、あり得ない形にすると不自然に見えると考えられます。それに瞼は開閉する機能を持った臓器なので、機能が形態を司ります。開きが悪いとそれだけで異常感を呈し、
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2015 . 5 . 1

鼻翼(いわゆる小鼻)挙上術はあぐら鼻には効果的

昨日の手術ですが、ちょっとした違いなので、画像を良く診ないと判らないかも知れませんので、早速見て下さい。 上の左図が術前、中央が術直後、右図が本日つまり術後1日です。 何をしたのかというと、鼻翼(いわゆる小鼻)の位置を挙げたのです。比較したら、判りますよね。鼻翼再下端の位置と鼻柱または鼻尖の最下端の位置を見て下さい。術前は、鼻翼基部の方が鼻柱基部より下にあったのが、術後は左右の鼻翼基部と鼻柱基部の3点が水平線上に並ぶようにできました。何をしたのかと言いますと、鼻翼の最下端=鼻翼基部を上に移動したのです。鼻柱最下端=鼻柱基部の位置は変えていません。 またまた、美容医療の用語を紹介することになりました。鼻翼基部と鼻柱基部とは、形成外科医療のシーンでは、口唇裂の治療上重視
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2015 . 4 . 24

当方の目頭切開術=蒙古襞に因る拘縮解除術は、他院の術後再建にも応用できて有効です。Ⅰ

この数年、目頭切開の症例供覧が続きました。提示させて頂いた症例は全例新鮮例でしたが、今回修正例を提示させて頂くことになりました。 まずは術前、術直後の画像から。症例は29歳。先天性眼瞼下垂に対して、切開(皮膚切除)法の眼瞼下垂症手術も併施しています。 眼瞼下垂症は、いつも通りの手術です。先天性眼瞼下垂症なのに、11年前と、7年前に埋没法の重瞼術を受けていて、却って下垂が目立つようになったと思われます。いわゆる美容整形屋のよくやることです。当院での前回の手術から約5年経ていますから、皮膚が伸展して余剰となり、瞼縁に乗ってしまうために逆さ睫毛になって、ちくちくするとのことで、2㎜幅の切除を加えました。もちろん、挙筋腱膜の折りたたみを追加し開瞼を強化していますし、重瞼の固定も追
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2015 . 3 . 5

目頭切開=内眼角拘縮解除術は、眼瞼下垂症手術の一部と考えます。2週間後の経過

当院の得意とする手術:独自のZ−形成法による目頭切開=蒙古襞による拘縮解除術と切らない眼瞼下垂手術=黒目整形=埋没方式による挙筋修復&重瞼術=NILT法 の2週間後の経過の提示を致します。 長ったらしい手術法の紹介をしてしまいました。最近、いくつかの名称をキャッチフレーズの様に使い分けてきたので、患者さんが混乱してしまうから、合体させました。 まず正面像で比較します。右が術前、左が術後2週間です。 何と美しい結果でしょうか?!。器用なんですね!、上手なんですね!、手術が丁寧だからですね?。よくいわれますが?。それだけではありません。症例患者さんがいい素材なんです。美しい、可愛い人は、よりきれいになることが容易なんです。しかもこの症例では、微妙な左右差があるので、左右
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