これまで、何度か記載してきましたが、本邦には一重まぶた、眼瞼下垂、蒙古襞を呈する遺伝子が蔓延しています。モンゴル系遺伝子です。細かいことは次回詳述します。
早速症例を提示します。一重瞼、眼瞼下垂、蒙古襞の併存するので、同時に治療した症例です。
下図の症例は、27歳女性。一重瞼(奥二重)で、他院で埋没をしたが左は浅くなり、右も内側が浅い。開瞼も、左右とも、内側が弱い。内眼角間距離/眼裂横径/角膜中心間距離=26/35/63と目の位置が若干離れていて、蒙古襞は一重まぶたなら普通。目の横幅はやや小さめ。蒙古襞の拘縮が典型的に内側の開瞼を阻害している。写真で見られるように黒目の上にかかる瞼縁が斜めになっているのはその証拠です。いわゆる寄り目で吊り目に見えるタイプです。黒目整形は内側を上げ
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カテゴリー別アーカイブ: 縫合
黒目整形は、大好評です!。切らない眼瞼下垂手術+当院独自の目頭切開Z法
今回の症例は、22歳女性。これまで軽い手術歴はあるようですが今回、目元をよりパワーアップする希望で来院されました。生来は奥二重で、埋没法で2回広げてきたのに、緩んだそうです。蒙古襞の拘縮(突っ張り)が原因ではないかと、このブログを見て気付いたそうです。ありがとう!!! 数字的には眼裂横径25mm、内眼角間30mmです。ウーン、目頭切開していいか迷う数字。でも当院のZ-形成術による目頭拘縮解除術なら、理論上と経験上からうまくいく自信があります。 顔が小さくて眼瞼の開きがいい=挙筋は効いている。もっと派手にしたいとのこと。実は人前に顔を売る仕事~芸術系とのこと。ならば、似合うでしょう。 切らない眼瞼下垂手術NILT法とZ-形成による目頭手術(拘縮解除術)は、いまや目元の美しさをアップするなら定
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黒目整形は、重瞼術と挙筋腱膜修復術と目頭拘縮解除術の組み合わせが必要なケースがあります。
今回、切開法の眼瞼症手術と目頭切開を併施した2症例の中期的経過写真が出揃ったので画像提示しつつ、この手術について論じてみたいと思います。
症例1:実は肥満者で、まぶたにも脂肪が多い生来の一重瞼。眼裂縦径が6.5㎜。挙筋滑動距離は12㎜と正常範囲です。眼裂横径が24㎜、内眼角間距離が39㎜。蒙古襞の拘縮が強く、まるで水かきの様な突っ張りを呈しています。ご覧いただける様に鼻根部が低い鞍鼻でもあります。術前の画像から提示します。眉の位置にも注目を。
上記の数字から、先天性の皮膚性眼瞼下垂症(=一重まぶた)と、正常範囲で(標準偏差SD1以内)はありますが、眼裂狭小状態です。鞍鼻はそれに伴う変異です。
切開法で効果を定着させたいとの希望があり、根本的には眼裂狭小状態を治さない
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粉瘤=類表皮嚢腫=アテローム=epidermal cystの経過
もう1年以上前になりますかね。池田先生の顔(左こめかみ)にできた粉瘤を私が手術しました。これは丁度いいということで、手術前後や手術中の写真を撮影し(動画も)、ブログ等に例示したところ、患者さんが大変判りやすく、参考にしていただけた様でして、粉瘤の診察の患者さんがいまだに殺到しています。
何しろ当院の顔である、池田先生が患者さんに見せているので、患者さんの安心感につながることになっていると思います。傷跡なんて今では見えないに等しいですし、私達は形成外科専門医だから、顔面の解剖を熟知しているので、安全に手術を受けられることを証明したようなものです。
それはそれで、いいのですが、今度は私が、背中に粉瘤です!。
症例:54歳、男性。氏名:森川一彦、職業:美容形成外科医。
主訴
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切る手術と切らない手術 切る、打つ、埋めるは基本 -糸について-
前に予告したように、糸の話を再開します。
切る、切らないの手術内容にこだわらずに、より良い結果とより経過の良い手術法を、検討していきたいと思います。切る切らないを組み合わせて、ダウンタイムと結果と持続性のバランスを取りながら、美容医療を受けましょう。
先に念を押して置きますが、糸を始めとした体内埋入物は、身体に対して害を及ぼす物はありません。生物学的な害=ばい菌等はあり得ないし、化学的な害=毒性のある物質などもあり得ません。この点は医学ですから、科学的にカットされています。生体が反応する異物反応=いわゆるアレルギーを呈する物は原則として使用しません。物によってはアレルギーはごく稀に起きますが、私達は使用不可とします。
体内に埋入するだけで、いやがる人がいますが、食べ物だって
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