カテゴリー別アーカイブ: 日本美容外科学会(JSAS)専門医

2015 . 12 . 25

ほくろ=母斑を取るのでも、形成外科・美容外科の技術は特殊です。真皮縫合と皮弁形成術Ⅲ:経過を見れば納得!

4ヶ月前に大きなほくろを切除し、皮弁形成術で再建した患者さんが終了診察に来院してもらえましたので、提示します。 上左図の如く、長径12㎜で口の横なので、縫縮すると変形を来す可能性がるため、広報の余裕がある部位からの皮弁形成術で被覆し、変形を回避しました。上右図がデザインです。 上左図が1週間後の抜糸時です。一部抜糸時に出血しています。上右図がその1週間後です。まだ糸の跡が見られます。画像では解りませんが、縫合創跡は硬く触れます。真皮縫合の影響です。 今回4ヶ月で写真を撮らせて頂きました。 ご覧の通り、縫合創跡は赤く見えます。聴くと「時によります。」と優しく患者さんは言ってくださいました。私も合わせて「日によるでしょう。時にもよるのでしょう。血行の影響で
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2015 . 12 . 24

片側の黒目整形で合わせたい。経過を追いましょうⅥ→完成でしょ?。いやいやまだまだ

本症例は初回手術から何回かの修正をしてきました。 上の画像は、左が11月初めの術前で右が先週の3回目の術前です。 こんなに良くなっています。ただし、左のラインのカーブを修正したくなりました。 そこで内側の埋没糸を外して、1㎜下げて付け替えました。上の画像で左が直後、右が現在です。これで完成だ!。とは、ぬか喜び?。確かにカーブが弧でない?。中央は挙筋縫縮を足したから重権が狭くなったので、重瞼術埋没法を足したから強いのですが、しかも内側を下ろしたので三角気味の重瞼線になっているとの訴えあり。でもよく見れば右も内側は低い。それに合わせたのですよ。では外は?。確かに右に比べ左が低いかも?。 という訳で、左外を僅かに挙げるsimulation:シミュレーションし
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2015 . 12 . 24

黒目をもっと出したい!まぶたのカーブを綺麗に!

患者さんは28歳女性。他院で数年前に切開法の眼瞼下垂症手術を受けています。当院には二年前に来院され、切らない眼瞼下垂手術をいたしました。カルテ上の画像を見ていくと、ある程度の後戻りが見られました。 患者さんは瞼の開きをグイッと入れる様な癖があり、また開眼時に前頭筋を使って眉を挙げることをしないようです。言って見れば、目力がある様にしたく、また目力が感じられる様に開瞼しています。ここからが、私の美容的観点と技術の見せ所です。美容外科医には美容医学が必要です。まずは術前写真をご覧いただきます。 更なる開瞼を求めて、切らない眼瞼下垂手術=黒目整形=NILT法と眼瞼内側の開瞼の抵抗力である蒙古襞の拘縮を解除するZ−形成による目頭切開を受けられました。 第一回の手術直
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2015 . 12 . 11

美容医療の神髄32-歴史的経緯第32話- ”口頭伝承から、自分史話へ”その9

6年次はシニアーレジデント4年目でチーフレジデント学年です。現在の臨床研修制度下では後期研修医または専修医3年次と称され、いずれにしても専門医試験に向けての知識集成と症例収集の学年です。北里大学形成外科医局では、チーフレジデントは2人しか枠が無いため、同期4人のうち二人は、関連病院の中でも症例が豊富な2つの病院に出向して、チーフレジデント業をすることになります。こういう時私は、一般病院での臨床研修がふさわしいとされます。開業医の子で、将来開業すると思われているからです。そう言えば、その後も進路の選択の際にそう云われました。そう言う訳で、6年次は横浜南共済病院形成外科勤務でチーフレジデント学年を過ごすことになりました。 そこでは、6年次の私がチーフレジデントクラスで、他に3年上の講師級の
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2015 . 12 . 10

男らしく目力付けよう。黒目整形の経過診察により修正術を予定します。その手術。

この症例は、男性で奥二重を望んでいました。上図の如く術前を診ると、かろうじて瞼縁が見えていて、皮膚が被さっているのを代償する為に前頭筋にが収縮していて、眉毛が挙がっています。挙筋筋力は有るのに皮膚が邪魔なのです。   1回目に切らない眼瞼下垂症手術=黒目整形=NILT法を施行しましたが、右の内側が不足なので、追加しました。同時に、外側の重瞼を強化しました。下図は今回の術後経過です。前頭筋の収縮が解消し、眉毛が戻りました。閉瞼時と同じ位置です。   二重まぶたとは、正面視(第一眼位)で瞼縁より皮膚が上にある形態で皮膚性眼瞼下垂が無いため、代償性の前頭筋収縮が無い状態です。奥二重とは、瞼縁と皮膚がほぼ同高の状態を言います。一重瞼は第一眼
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